そんな疑問にお答えします。
キャンプの醍醐味といえばやっぱり焚き火。
そんな焚き火を、より素敵に演出してくれるギア(キャンプ道具)として、近年話題を集めているのがローチェアです。
その商品展開は幅広く、1000円台で購入できるものから5万、6万とかなり高額なものまで、値段もピンキリ。
いったい何を基準に選べば良いのか迷ってしまいますね。
実際私も興味のあまり、勢いでローチェアを購入し、失敗したという苦い経験も。
今回は、そんな失敗談もふまえて
焚き火に向いているローチェア、この2点に焦点をおいて
- 特に重視したいポイント4つ
- ポイントごとの目安や注意点
について詳しく解説していきます。
実際に座っている様子がよく分かる動画や、ポイント別オススメ商品も一緒にご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
そもそもローチェアとは
その言葉通り、地面からの高さが低いアウトドアチェアのことを言います。
大体高さ30~35㎝以下のものに対して「ローチェア」と呼ぶことが多いですが、特にはっきりした定義はありません。
座面が低いことで、焚き火台を使用しての焚き火に丁度良いことから「焚き火チェア」と呼ばれることも。
そんなローチェア(焚き火チェア)。
キャンプに1つプラスするだけで、おしゃれな雰囲気を演出でき、リラックスしたロースタイルキャンプを楽めしる魅力的なギアのひとつです。
特に重視したいポイント4つ
それではさっそく、あなたの焚き火をもっと楽しくするべくローチェア選びのチェックしておきたいポイントを、順番に見ていきましょう。
1.火の粉が飛んでも穴が開きにくい素材か
「火の粉が飛んでくる」なんて焚き火あるあるですよね。
そんな時、チェアに穴が開いてしまうか否かを、大きく左右するのはシートの素材です。
実際私も、ここで失敗しています。
購入したのは、比較的コストが抑えられるポリエステル生地のローチェア。
わくわくしながらさっそく新しいチェアで焚き火をしたのですが、ほんの少し飛んできた火の粉により、見事に穴が開いてしまいました。
「キャンプだし、少々穴が開いても気にしない」なんて思っていましたが、いざ穴が開くとなかなかショックなものです。
よってここはかなり気を付けておきたいポイント。
まずは商品詳細の素材をチェックしましょう。
ただ、「燃えにくい素材」って重要なわりに意外に分かりづらいのが現実。
注意
よく聞く”難燃性”とは
キャンプチェアについて”難燃性の生地でできているものが良い”などとよく言われますが
商品詳細の素材の項目に「難燃性生地」や「難燃性素材」と書いてあるわけではありません。
難燃性生地とは文字通り、燃えにくい生地のことを指しますが、その定義はあいまいで、「難燃性生地はこれ」と決められているわけでもないのです。
では商品詳細に、どんな記載があれば燃えにくい素材や生地だと判断できるのでしょう。
具体的に3つご紹介します。
コットンやコットンが混合されたもの
帆布(はんぷ)
キャンバス
メモ
コットンは、その生地の素材自体のことを指し、ポリエステルなどと比べると比較的燃えにくく、アウトドアチェアにもよく使われている素材です。
対して、帆布やキャンバス生地とは、素材ではなく生地のことを指します。
製法が特殊であり、その構造上厚手で燃えにくい生地といえます。
よくトートバックなどに使われている、厚手の布を想像してもらうと分かりやすいでしょう。
※帆布とキャンバスは、日本製か海外製かというだけで基本的にはほとんど同じものを指します
穴あきが気になる方は、ぜひ商品詳細で素材をチェックし
コットン・帆布・キャンバス等の記載があるものを選んでみてください。
2.持ち運びがしやすいか
近年ぞくぞくと増えてきているソロキャンパー。
ソロキャンプの際、一人でのんびり焚き火を楽しむ方も多いですね。
そんなソロキャンプでは「できるだけ身軽にキャンプを楽しみたい」
「バイクなので大きな荷物は増やしたくない」など、持ち運びのしやすさってかなり気になりませんか?
持ち運びやすさの決め手となるのは軽量なものか・コンパクトに収納できるかです。
~具体的な目安~
1.軽量なものか
ローチェアの重量はだいたい2~3㎏くらいのものが多いのですが、重量1㎏以下のかなり軽量なチェアも登場しています。
軽さを重視したいなら、1㎏を目安に選ぶことをおすすめします。
ポイント
フレームの太さや素材によっても重さは変わるため、その分耐荷重が低い場合があります。(耐荷重とはそのチェアが何㎏まで耐えれるかを示す数値)
重量を確認する際は、自分の体重などに合わせて耐荷重も確認しておきましょう。
2.コンパクトに収納できるか
どれだけ小さくたためるか、たためるだけでなく分解ができるかというのもチェックしておきたいポイント。
分解して付属の袋に入れることで、リュックに入れることができたり、驚くほど小さくまとめられるチェアも。
3.座面の高さはどうか
低いチェアであることにこだわりたいものの、最初にお伝えしたように、その高さは大体30~35㎝以下。
10㎝代のかなり低めのものから、少し高めな35㎝前後のものまで様々です。
高さを決める際のポイントは2つ
1.持っているテーブルの高さに合わせる
もちろんローチェアと合わせて使いたいテーブルは、いずれも低めなローテーブル。
ただ、テーブルの高さがチェアより低いと、物を取ったり置いたりする時に、体を起こす必要があるので、少し面倒だなと感じることも。
(私は少し腰が痛くなりました)
また、食事もしづらいため、テーブルより少し低めのチェアを選ぶことをおすすめします。
2.自分の身長、どんな座り方が自分に合っているか
身長が高い方や足が長い方は、座面が低すぎると座りにくそうですよね。
しかし低めのチェアは、足を投げ出して座ったり、あぐらをかいているような座り方もできちゃいます。
そんなスタイルをお望みであれば、とびっきり低いチェアをチョイスするのも良いでしょう。
4.座り心地はどんなものが好みか
リラックスしてのんびり焚き火を楽しみたい方は、座り心地は特に大事にしたいところですよね。
座り心地の良さは人それぞれですが、座り心地を左右する特徴を3つご紹介。
座面の広さ
座る人の大きさにもよりますが、狭いと窮屈に感じるので、座った時サイドに少しゆとりがあるくらいの広さのほうが、ゆったりできてラクチンです。
背面の高さ
ハイバック(背面の高さが高いもの)だと、背もたれに体をしっかり預けられるので、よりリラックスできますよ。
リクライニング機能がついているか
のんびりするはずが、座りっぱなしで逆に疲れてしまった経験はないでしょうか。
リクライニング機能があれば、背面を倒して体勢を変えることができるので、そんな方にピッタリです。
楽なだけでなく、シートを倒して空や星を眺めるなどの楽しみ方も味わえることから、とってもオススメの機能です。
実際の高さや座った感じを動画でチェック
さぁ、4つの重視すべきポイントを、全てご紹介しましたが、実際に座った感じや地面に置いた時の高さも気になりませんか?
この動画ではいろんなタイプのローチェアが、14種類紹介されています。
高さや重量などの詳しい情報も、教えてくれているのでぜひ参考に。
特にネットで購入する方は、実際の高さなど動画イメージしておくことで「思ったのと違った」なんて失敗が防げます。
ポイント別オススメ商品10選
それでは最後に、人気のオススメ商品10選をご紹介。
今回ご紹介したポイントごとに、数々のブランドからよりすぐりの人気商品を集めました。
さっそく見ていきましょう。
★燃えにくい素材のオススメ商品
キャンピングムーン(CAMPING MOON)焚き火チェア
燃えにくい生地でご紹介した、帆布生地の商品。
カラー展開もグレー、コヨーテ、デニム、ブラック、カーキと豊富でおしゃれなローチェア。
ハイランダー(Hilander) ウッドフレームチェア コットン(新仕様)
こちらはコットン素材。
また、ウッドフレームのチェアはとっても味が出て、キャンプの気分をさらに盛り上げてくれるアイテムです。
★持ち運びしやすいオススメ商品
ヘリノックス(Helinox) チェアワン L
動画でも紹介されていた商品。
やはり持ち運びのしやすさはヘリノックスの商品がイチオシです。
重量890グラムで145㎏の耐荷重を誇る超人気チェア。
私も実際店頭で見て、その軽さとコンパクトさにはかなり驚きました。
ヘリノックス(Helinox) チェアワンメッシュ
もうひとつヘリノックスの商品をご紹介。
チェアワンLよりも重量がさらに20グラム少ない870グラム。
お値段はチェアワンLよりも1480円程高くなりますが、メッシュ加工がされているので通気性が良く、蒸れにくいので座り心地も快適。
★高さが低めのオススメ商品
ロゴス(LOGOS)あぐらchair
こちらの商品、個人的にも大好きなチェアです。
まずデザイン、パッと目を引くカラーがとっても可愛い。
高さ20㎝と低めですが、座面も広めで張り感があるのでゆったり座れます。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) CS クラシックス ロースタイルチェア
こちらも高さは20㎝。
先ほどのあぐらchairとは逆に座面が小さめでひじ置きもないのが特徴。
この低さで、フレームも木材でできているので、より自然と一体化している感じが楽しめます。
お値段も¥4,990とお手頃。
★快適な座り心地オススメ商品
フィールドドア(FIELDOOR) クラシックチェア(ワイド)
座面幅53㎝のかなりゆったり目な作り。
さらにコットン素材のキャンバス生地なので、燃えにくいという点もしっかりクリアしていることから焚き火にピッタリのチェアです。
キングキャンプ(KingCamp) アウトドアチェア
こちらはハイバックなローチェア。
収納も簡単で、背面がメッシュになっている点もオススメポイント。
オンウェー(ONWAY)リクライニングチェア
こちらが私が愛用している超オススメのリクライニングチェアです。
3段階でリクライニングでき、座り心地も抜群。
ただ、素材はポリエステルなので、私は同じオンウェーのチェアカバーも一緒に購入し、焚き火の際はこれををかぶせて使用しています。
(座り心地が最高なので、焚き火以外でもベランダで使ったり、友人宅でのお庭キャンプでも大活躍しています)
スノーピーク(snow peak) Take!チェア
ローチェアの中では高めの、高さ36㎝。
少し変わった形で、包み込まれるような座り心地の良さが特徴です。
さらに素材はコットン、背面もハイバックという、言う事なしの人気商品。
お値段は¥21,780と、少し高めですが一度は座ってみていただきたい一品。
焚き火を素敵に演出!ローチェア選びの絶対的チェックポイント:まとめ
焚き火に向いているローチェア選びのポイントを4つご紹介しました。
このように
- 火の粉が飛んでも穴が開きにくい生地・素材か
- 持ち運びがしやすいか
- 座面の高さはどうか
- 座り心地はどんなものが好みか
について、購入前に確認しておくことで、より自分にあった素敵なローチェアを選ぶことができます。
ぜひ、お気に入りのローチェアを見つけて、焚き火での食事をもっと快適に楽しんだり、
炎を眺めながら、至福の時間をお過ごしください。