そう思ったことはありませんか。
でも、焚き火場で1から作るとなると時間も手間もかかって大変なイメージがありますよね。
私も1度焚き火場で初めから作ったことがあるのですが、結構時間がかかって大変でした。
また、そろえる材料もたくさんあったり、入れる順番を間違えないようにするのも難しかったです。
そこで、今回は初心者さんでも簡単に作れて失敗が少ないパンのレシピ&コツをご紹介します。
ホットケーキミックスを使ったレシピやパン生地を冷凍する方法も紹介しています。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
目次
基本のパンの作り方
レシピをご紹介する前にパンを作る工程を紹介したいと思います。
ほとんどのパンは全て同じ工程で作られています。
その中で、材料の分量を変えたり工程の一部を省いたり長くしたりして様々なパンが出来上がってきました。
パンを作る工程
- こねる
- 一次発酵
- 分割
- 丸める
- ベンチタイム
- 二次発酵
- 成形
- 仕上げ発酵
- 焼成
この8つの工程がパンを作る時の主な手順です。
1つ1つ見ていきたいと思います。
今回は小型パンのレシピを使って解説したいと思います。
パン作りに使う主な道具
キッチンスケール
カート
スケッパー
ヘラ
麺棒
パンマット(+パンマットのすべり止め)
ボウル
オーブンペーパー
ある程度の大きさのタッパなどの容器(ベンチタイムで使用)
温度計
どの道具も今は100円ショップなどでも売っているので見てみてください。
パン作りの主な材料
強力粉
イースト
塩
ショートニング
バター
卵(常温)
スキムミルク
牛乳(常温)
水など
焼くアイテム
- オーブンレンジ
作り方
1.こねる
ボウルに強力粉・砂糖・塩・スキムミルク・ドライイーストなどの粉類を入れます。
そこに、水・牛乳・卵などの水分(仕込み水)を少しずつ、粉をかき混ぜながら加えましょう。
メモ
この時に油脂成分の材料は入れません。
ボウルの中で材料がある程度まとまったら、生地をまな板などの台の上に出します。
手を前後に動かしながら生地をこね始めましょう。
この時、両手に体重をかけてやるとやりやすいです。
2分ほどこねて、粉と水分が混ざったらバターやショートニングなどの油脂成分のものを加えます。
油脂成分のものを加えたら、続けて5分ほど同じようにしっかりとこねましょう。
こねた生地を1つにまとめて、数回台に叩きつけることで、生地の表面を滑らかにしていきます。
この時に、十分で粘り気のあるグルテンが出来るようにしましょう。
グルテンとは、生地の組織と組織をつなぐ薄い膜のようなものです。
発酵している時に膨らんだ生地の中に発生するガスを、外に逃がさないようにするために必要です。
グルテンチェックの方法
両方の手の指で生地の一部をつまみます。
優しく伸ばして、向こう側が透けて見えるくらいになっていたらOKです。
2.一次発酵
こねる作業が終わったら、ボウルに生地を入れて発酵させましょう。
発酵する時、温度が高いとカスカスの生地になってしまうので注意します。
なので、発酵をする時は35度以下の温度で発酵させるようにしましょう。
その際、乾燥させないようにしてくださいね。
温度が低すぎて、膨らまない場合もあります。
しかし、発酵はゆっくりと行われるので様子を見ながら発酵時間を伸ばしましょう。
フィンガーテストのやり方
生地が発行する前の2倍くらいの大きさになり、指で押しても指の跡がそのまま残るくらいが一次発酵完了の目安です。
発酵の例
- オーブンの発酵モードを使う
- ボウルを発泡スチロールに入れる。(その時、暖かいお湯を入れたコップを一緒に入れて乾燥を防ぐ)
- ボウルにラップをして出窓などの暖かいところに置く
3.分割
一次発酵で2倍に膨らんだ生地は、ここで作りたいパンのグラム数に計量します。
この時、切り口からどんどん乾燥していくので、手早く作業を行いましょう。
スケッパー(パン生地を切る道具)は前後に動かすと生地が引きつってしまうので気を付けましょう。
4.丸め
分割した生地を丸めて滑らかにしましょう。
そうすることで、焼き上がりの表面がきれいになり、パリッと仕上がります。
また、グルテンに適度な刺激を与えて、グルテン膜を強くすることで、ふっくらとボリュームのあるパンに焼き上がります。
5.ベンチタイム
丸めた生地を常温で置いておきます。
すぐに成形すると、弾力が強すぎて思うような形にできません。
感想をしないように、タオルを敷いたタッパなどに生地を置いて蓋をして寝かせましょう。
硬く絞ったタオルをかけてもOKですが、生地が冷たくならないようにします。
6.成形
ガスを含んだ生地をめん棒で伸ばして形を作っていきたいと思います。
ここでも、生地を乾燥させないように手早く作業しましょう。
7.仕上げ発酵
クッキングシートを敷いたオーブン版に、成形したパンを置いて仕上げ発酵をさせます。
この時の温度も、35度以下にしましょう。
一次発酵と同じく、湿度のある場所で発酵させるようにします。
成形した生地の約2倍、出来上がりの8割の大きさを発酵完了の目安にしましょう。
発酵の例
- オーブンの発酵モードを利用する
- オーブン板ごとビニール袋に入れる
- ふんわりとラップをかける
8.焼成
仕上げ発酵が終わったら、すぐに焼く作業に入るので、必ず予熱します。
オーブンはそれぞれ機能も特徴も違うので、温度や焼き加減を調整しながら焼きましょう。
焼き時間を延ばすと生地が乾燥してくるので、焼き色がつきにくい時は、温度を上げて焼く用にしましょう。
以上が基本的なパンの作り方になります。
焚き火でパンを焼く時は、この工程の5まで終わらせてから持っていくと、パンを焚き火で焼く時に便利ですよ。
ここではオーブンレンジを使っていますが、焚き火で焼く時はダッチオーブンやBBQコンロなどアウトドアで使う道具を使っても美味しく作れます。
焚き火で作るパン
それではさっそく、パンを作っていきたいと思います。
今回は、私が焚き火でよく作る4つのレシピを紹介したいと思います。
ホットケーキミックスを使ったレシピも紹介しているので、料理初心者さんでも作りやすいと思います。
簡単レシピ
子供と一緒に作れるレシピ
棒パン
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手軽に作れる簡単レシピです。
材料も工程も少ないので、初心者さんでも簡単に作れるレシピになっていますよ。
私も焚き火をする時にお腹が空くので良く作っています。
アツアツでモチモチなので、お腹も心も大満足になりますよ。
このレシピはお子さんと一緒に作れるレシピになっています。
それは、強力粉のかわりにホットケーキミックスを使っているからです。
ホットケーキミックスを使うことで発酵する手間が省けるので、生地が出来たらすぐに焼けます。
工程も少なく刃物を使わないので、怪我をする心配もないのですごくおススメです。
材料
ホットケーキミックス 200g
中力粉 100g
オリーブオイル 大さじ1
水 170cc
焼くアイテム
- BBQコンロ
作り方
1.ポリ袋かボウルにホットケーキミックス、中力粉、オリーブオイルを入れて、水を少しずつ加えてよく混ぜます。
2.固めに生地をまとめたら、5等分にして、細長く伸ばしましょう。
ポイント
ベタつくようなら少し中力粉を足すとgood。
3.アルミ箔かアルミホイルを巻いた棒に巻き付け、炭火にかざしてゆっくりと焦げ目がつくまで焼いたら完成!
メモ
アルミ箔がなければ、アルミホイルでもOK。
本格パンレシピ
りんご好き必見
アップルロール
りんご好きにはたまらない一品。
煮たりんごをパン生地でくるくる巻いて包んで作ります。
りんごを煮るのに少し時間がかかるけど、それを乗り越えてしまえばあとは簡単なレシピです。
私はりんごが大好きなのでよく作りますよ。
私は家にりんご煮をストックしているのでそれを使うことが多いです。
材料(8個分)
強力粉 200g
ドライイースト 大さじ1
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/2
ぬるま湯 130ml
バター 10g
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りんご 1個
砂糖 30g
レモン汁 大さじ1
シナモン 少々
グラニュー糖 大さじ1
サラダ油 大さじ1
焼くアイテム
- ガスコンロ
- フライパン
作り方
1.ポリ袋に強力粉、ドライイースト、砂糖、塩の粉類を入れます。
袋の口を持ち、よく振りましょう。
メモ
ボウルで作る時はドライイーストと塩は離して入れましょう。
2.袋の口を広げたら、ぬるま湯を一気に加えます。
袋の口を持ち、袋の外から揉むように手早く粉っぽさがなくなるまで混ぜましょう。
メモ
ボウルの時はぬるま湯をドライイーストめがけて注ぐとgood。
3.滑らかになったら、バター10gを入れます。
生地につやが出て、表面がきめ細かくなるまで約10分こねます。
4.こねた生地を1つにまとめ、袋にゆとりをもたせた状態で口を結びます。
あたたかいところに20分ほど置いておきましょう。
5.2倍位まで膨らんだら、はさみで袋を切り開きます。
袋の上から手で押してガス抜きをしましょう。
6.リンゴは8等分に切り、皮ごと薄く切ります。
砂糖とレモン汁を加えて、水分がなくなるまで煮ましょう。
煮たら、シナモンを少し振って、冷まします。
7.長方形に生地を伸ばしたら、リンゴをのせて、とグラニュー糖をかけます。
手前からくるくる巻いて巻き終わりをつまんで閉じましょう。
8.7を8等分したら、サラダ油を引いたフライパンに並べます。
弱火で7分、焼き色がついたら裏返して、5分焼いたら完成です。
本格パンを作りたい人はこれ
ロールパン
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本格的なパンを楽しみたいよと言う人はこのレシピがおススメです。
生地を手でこねて1から作るので、出来上がったときの達成感がすごくきます。
モチモチの生地なので主食にして食べるのも良いし、おやつやおつまみにしても良いかもしれませんね。
材料
強力粉 300g
ドライイースト 大さじ1
牛乳 100cc
水 100cc
バター 30g
砂糖 大さじ1・1/2
塩 小さじ1
サラダ油 適量
くるみ お好みで
レーズン お好みで
強力粉 適量
焼くアイテム
- ダッチオーブン
作り方
1.ボウルに強力粉、ドライイースト、砂糖、塩、室温に戻したバターと40℃の人肌に温めた牛乳と水を加えて混ぜます。
2.生地の表面が滑らかになるまで15分~20分程こねましょう。
3.生地の表面にサラダ油を伸ばし、ラップをかけて2倍位の大きさになるまで発酵させます。
ポイント
生地を押してみて穴が戻らなかったら発酵完了です。
4.生地を取り出し、8等分にして生地をひとつずつ丸め、ダッチオーブンの内側に打ち粉をしてから生地を並べます。
蓋をしてさらに15分発酵させます。
メモ
生地を丸める前にダッチオーブンの内側に打ち粉をしておくと効率が上がるよ。
5.炭の上に置き、上下から20~30分、表面に焼き色がつくまで焼いたら完成です。
ブレイクタイムにおススメのレシピ
おやつにおススメ
野菜のパウンドケーキ
こちらのレシピはおやつにどうぞ。
野菜も入っているので、野菜嫌いな子供でもパクパク食べること間違いなし。
ぜひ作ってみてください。
材料
ソーセージ 3本
ピーマン 1個
パプリカ 1/2個
しいたけ 1枚
ホールコーン 1/2カップ
卵 2個
薄力粉 100g(1カップ)
ベーキングパウダー 小さじ1
粉チーズ 大さじ2
塩 小さじ1/2
牛乳 1/4カップ
オリーブ油 3/4カップ
焼くアイテム
- ダッチオーブン
作り方
1.ピーマン、パプリカ、しいたけは粗みじん切りに、ホールコーンは水気を切ります。
2.ボウルに卵を入れて溶きほぐしたら、牛乳、オリーブオイルを入れよく混ぜましょう。
そこに、薄力粉とベーキングパウダーを振るって入れ、粉チーズと塩を加えます。
4.1を2に加えたら、よく混ぜ合わせてパウンド型に入れます。
ポイント
生地を入れるときにオーブンシートを敷いておくと生地がくっつかなくなりますよ。
5.ダッチオーブンに入れ、上下から20~30分焼いたら完成!
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パンを冷凍保存する方法
パン生地をその場で作るのも醍醐味があっていいですが、実はパン生地って冷凍できるんです。
と思う方もいると思いますが大丈夫です。
ここでは、パン生地を冷凍するタイミングと冷凍するメリットについて見ていきたいと思います。
パン生地の冷凍の仕方
ここでは、パン生地を冷凍する方法を詳しく見ていきたいと思います。
私はパン生地を冷凍する時はいつもこのやり方です。
とっても簡単に出来るので、ぜひ試してみてください。
はじめに
パン生地を冷凍するタイミングは2つ。
- 生地の分割後にパンを休ませる工程「ベンチタイム」の後
- ベンチタイムが終わり、二次発酵を終了させて生地を「成形」した後
それぞれ詳しく見ていきましょう。
生地の分割後にパンを休ませる工程「ベンチタイム」の後
この方法は、生地を分割し発酵する前に冷凍することで、解凍した後に好きな形に成形することができます。
1種類のパンだけではなく、そのときどきで色んな種類のパンを作ることが可能です。
生地を作った時点でパンの種類が決まっていない、毎回違うパンを作るという人はベンチタイム後に冷凍保存するのがおススメですよ。
私はクロワッサンやロールパンを普段からよく食べるので、適当な大きさにカットして冷凍しています。
ベンチタイム後のパン生地冷凍のやり方
- パン生地を一次発酵まで終わらせる。
- パンを好きな大きさに分割する。
ポイント
この時すばやく分割するのがポイント。
時間がかかるとその間にどんどん発酵が進んでしまうので注意が必要です。
3.1つずつラップなどで包み、保存袋に入れて冷凍する。
ベンチタイムが終わった生地を「成形」した後
この方法は、生地を整形してから冷凍します。
なので、作業を簡略化するのにとても便利な冷凍方法です。
作りたいパンが決まっている時や毎日パンを食べる習慣があって焼きたてを食べたい人などにおススメです。
冷凍庫から生地を取り出して解凍、二次発酵をすればすぐに焼き上げることが出来るのでとても便利です。
やり方
- パン生地をベンチタイムまで終わらせる。
- 作るパンの形に成形する。
- 1つ1つラップなど包み、保存袋に入れて冷凍する。
私は以前毎日クロワッサンを朝に食べていたので、クロワッサンの形に成形したパン生地が冷凍庫にたくさん入っていました。
冷凍しても生地はモチモチで美味しかったですよ。
冷凍パン生地の使い方
冷凍したパン生地は解凍してから使います。
今回は自然解凍について詳しく見ていきたいと思います。
焚き火をする時は自然解凍するのが1番おススメです。
解凍している間に、パンを焼く準備を進めておくとgoodです。
自然解凍
この方法は、冷凍庫から生地を取り出して室温でしばらく放置して解凍する方法です。
常温の中でゆっくり解凍される自然解凍を行うと、温度は常温の温度帯に向かってゆっくり変化します。
自然解凍のやり方
1.凍った食品を常温に置く
凍った食品を常温の場所に出して置きます。
食品がむき出しの場合は、空気中の菌が付着したり、乾燥したりするおそれがあるため、ラップ等で周囲を覆うとgood。
2.解凍状況を確認し、問題なければ解凍完了
3~4時間程度経ったら、解凍状況を確認します。
食品の中心部まで柔らかくなっていたら、解凍完了です。
ポイント
生地のなかまできちんと解凍させましょう。
季節によりますが、1時間から2時間程度で解凍は完了します。
3.二次発酵をする
ベンチタイム後に冷凍したパンは解凍後成形、二次発酵へ。
成形して冷凍したパンはそのまま二次発酵させます。
メモ
パンの生地は乾燥が大敵!自然乾燥をさせる際には、生地をボウルに入れて濡れ布巾をかけたり、生地を鉄板にのせてホイロにしまっておく方法がありますよ。
私は焚火をする時は自然解凍しかやったことがないので何とも言えませんが、携帯冷蔵庫を持っている方は冷蔵庫で解凍するやり方もあるので試してみてください。
焚き火でパンって作れるの?初心者でも簡単に作れるレシピを大公開!!まとめ
- 基本のパンの作り方
- 焚き火におススメのパンの作り方
- パン生地の冷凍方法
以上、パンの作り方について解説しました。
こうしてみると、パン作りって材料が多いだけで作るのはそこまで難しくないと思います。
確かに、焚き火場で1から作るとなると大変かもしれませんが、生地をあらかじめ作ってから冷凍して持っていくと、簡単にパンを作ることが出来ますよ。
今回の記事で、皆さんの焚き火ライフがもっと楽しいものになると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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