そう思ったことはありませんか。
ちょっと高級なイメージがあるローストビーフ。
作るとなると手間も時間がかかって大変そうですよね。
私も最初はそう思ってなかなかローストビーフに手が出せませんでした。
でも、ローストビーフって実は、とても簡単に作れちゃうんです。
ローストビーフを簡単に作れると知ってからは、私のアウトドアメニューの定番になりました。
今回は、付け合わせるタレや作る時のコツも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ローストビーフとは
そもそもローストビーフとはどういった食べ物なのでしょうか。
ローストビーフは、牛の塊肉にじっくりと低温で火を入れて作る肉料理のことを指します。
表面をしっかり焼きますが、中は薄くピンク色になることが多いです。
表面から香る牛肉の香ばしさと、肉汁から出るうまみ、さらにハーブの爽快感を一度に味わうことができますよ。
ハーブには、ローズマリーやタイムなどの爽やかな香りがする物をチョイスするとgoodです。
あと、私はレモンの香りも好きなので、レモンバームを少し入れたりしています。
見た目が華やかなので、食べ盛りの子供たちも大満足できるボリュームです。
また、ローストビーフは脂身が少ないので、焼き肉やBBQよりも低カロリーです。
なので、女性や連泊するアウトドアメニューにぴったりですよ。
美味しいローストビーフの作り方
それではさっそくローストビーフを作っていきたいと思います。
今回は、レシピ1種類と焼き方4種類を紹介します。
焼き方は、ダッチオーブン・湯煎・フライパン・焚き火台の4つです。
どれも、焚き火をする時に使うことが多い道具だと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
ローストビーフの下準備
材料(4人分)
牛塊肉 500g
お肉の選び方
ローストビーフで使用する肉は、モモかロースがおススメです。
脂身が少ない赤みの物を選ぶとgood。
ローストビーフは、ほんのり温かいくらいの温度で食べる料理なので、赤身が多い方が覚めても固まらないです。
塩 小さじ1
コショウ 小さじ1
ニンニク ひとかけ
しょうが ひとかけ
ハーブ 適量(ローズマリー・タイム・ローリエなど好みのハーブを)
オリーブオイル 適量
下準備
1.牛肉の全面に、塩・コショウを振ってすり込み、1時間ほど置きます。
メモ
- 出かける前にやっておくと、便利です。
- 冷蔵庫などで冷やした場合は、火の通りを均一にするため、調理前に常温に戻しておいてくださいね。
- キッチンペーパーで余分な水分をふき取ってから調理するようにしましょう。
2.ニンニク、しょうがは皮をむいて薄くスライスしておきます。
メモ
- ニンニクとしょうがはチューブタイプの物や乾燥スライスでもOKです。
- 焚き火調理の場合は、チューブタイプの物を使用しお肉に塩とこしょうと一緒にすり込ませます。
ダッチオーブンで作る場合
ダッチオーブンは、よく焚き火をする人ならもっているマストアイテムではないでしょうか。
この方法が一番手間が少なくとっても簡単に作れちゃいます。
アウトドアでのローストビーフ作りに最適です。
作り方
1.牛肉を焼く
- ダッチオーブンに強火でオリーブオイルを熱します。
- ハーブ・ニンニク・しょうがを入れて、牛肉の表面に焼き色を付けましょう。
- 全面に焼き色を付けてください。
2.蒸し焼きにする
- 弱火にしてフタをしたら、何度かひっくり返します。
- ひっくり返しながら、5~10分ほど蒸し焼きにしましょう。
3.予熱で火を通す
- 火を止めて30分~1時間ほど置いておきます。
- 予熱で火が通ったら完成です。
湯せんで作る場合
湯せんで作るやり方は、とても手間が掛かり大変です。
でも、作り終わった後にすごい達成感が味わえますし、他の道具を使った時よりも苦労した分、美味しく作れますよ。
コッヘルとシングルバーナーという道具を使用します。
コッヘルとは
『鍋・皿・やかんなどが組になっている携帯用の炊事道具』のことを指します。
作り方
1.牛肉を焼く
- コッヘルにオリーブオイルを強火で熱し、ハーブ・ニンニク・しょうがを入れます。
- 強火で牛肉を焼き、表面に焼き色を付けましょう。
- 何度かひっくり返し、前面に焼き色を付けます。
- 肉汁はソースに使えるので、別の容器に取っておきましょう。
アルミ製のコッヘルだと焦げ付いてしまうので、焦げ付き防止の加工が施されているものを選びましょう。
2.包む
- 焼き色の付いた牛肉を、ぴったりとラップで包みます。
- 巻き終わりを隠すように2重に包みましょう。
- そして、ラップで包んだお肉をジップロックなどの食品保存用袋に入れて、空気をしっかりと抜きます。
3.煮る
- コッヘルにたっぷりの水を沸かして、包んだお肉を入れます。
- 弱火で5分ほど煮てください。
- 火を止めてコッヘルにフタをし、15分ほど置いておきます。
4.予熱で火を通す
- お肉を湯せんから取り出し、冷めるまで置いておきます。
- 予熱で火が通ったら完成です。
フライパンで作る場合
フライパンでローストビーフを作ると、お肉を焼いた後そのままソース作りに移れるところが魅力かなと思います。
フライパンで作るやり方もとっても簡単なので、ぜひ試してみてください。
作り方
1.牛肉を焼く
- フライパンに強火でオリーブオイルを熱し、ハーブ・ニンニク・しょうがを入れます。
- 牛肉の表面に焼き色を付けてください。
- 全面に焼き色を付けましょう。
2.蒸し焼きにする
- 弱火にしてフライパンにフタをし、何度かひっくり返し、10分ほど蒸し焼きにします。
フライパンが浅くてフタが出来ない場合は、上からアルミホイルを被せるとgood。
3.予熱で火を通す
- 火を止めて取り出したお肉をアルミホイルで包み、上からタオルなどで巻いて保温してください。
- そのまま30分~1時間ほど置いておきます。
- 予熱で火が通ったら完成です。
焚き火で作る場合
一番ワイルドな焼き方です。
焚き火を楽しみながらローストビーフを作ることができますよ。
作り方
1.牛肉を焼く
- 焚き火台に焼き網をセットし、牛肉の表面に強火で焼き色が付くまで焼きます。
- 焼き網がない場合は、串に刺してあぶってもOK。
- 何度かひっくり返して全体に焼き色を付けましょう。
2.アルミホイルで巻く
- 焼き色が付いたら、お肉を火から下ろし、アルミホイルで2重に包みます。
- 香りづけに、ハーブも一緒に包みましょう。
- 途中ではがれたり穴が開かないように、しっかりときつめに巻いてください。
3.予熱で火を通す。
- 焼き網を外し、アルミホイルで包んだお肉を焚き火の中に入れてください。
- 焚き火内で10~20分ほど焼きます。
- 焼き終わって、取り出したらそのまま冷めるまで置いておきます。
- 予熱で火が通ったら完成です。
ローストビーフにおススメのタレ
ローストビーフに欠かせないものと言えば、タレですよね。
今回は、私がおススメする付け合わせのタレをご紹介したいと思います。
定番のグレイビーソースに加えて、何種類か紹介するので好みの物を見つけてみてください。
少しずつ作って、食べ比べするのもおススメですよ。
グレイビーソース
ローストビーフの定番と言ったらグレイビーソースを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
簡単に作れるので、試してみてくださいね。
材料
玉ねぎ 200g(細かいみじん切りにしてジップロックなどの食品保存用袋に入れる。)
赤ワイン 500ml
フォン・ド・ボー お好みで(スーパーのカレーコーナーに小さいパックが売っています。)
塩 小さじ1/2
オリーブオイル 小さじ1
塩コショウ 適量
バター 10~20g
作り方
- 小鍋にオリーブオイルと玉ねぎを入れて炒めます。
- 玉ねぎがしんなりしたら塩を入れ、水分が出てくるのでしっかり煮詰めましょう。
- 水分が半分以下になったら、赤ワインを入れてアルコールを飛ばし、肉汁を入れて煮詰めます。
- 塩コショウとフォンドボーで味を調えて、バターを加えてトロミが付いたら完成です。
さわやかな2種のフレッシュソース
バジルとフレッシュトマトを使った2つのソースは、香ばしく焼き上がったローストビーフの風味との相性抜群です。
最初はどうなんだろうと、思って食べましたがお肉とソースが絶妙にマッチしていて、思わず叫んでしまうくらいに美味しかったです。
また、この2つのソースはローストビーフだけではなく、パスタやピザにも合いますよ。
サッパリとした風味なので、暑い季節におススメのレシピです。
材料(5人前)
【バジルソース】
バジルの葉 50g(約30枚)
オリーブオイル 50cc
塩 小さじ1/2
ニンニク 小さじ1/2(ニンニクが苦手な場合は玉ねぎのすりおろしでもOK)
胡桃 35g
オリーブオイル 大さじ1
レモン汁 小さじ1
はちみつ 小さじ1/3
【フレッシュトマトソース】
トマト 1個
玉ねぎ 1/4個
イタリアンパセリ 小さじ1~2
オリーブオイル 100cc
作り方
【バジルソース】
- グレーのボックスで囲った材料をミキサーまたはブレンダ―でペースト状になるまで撹拌(かくはん)してバジルペーストを作る。
- Ⅰで作ったバジルペースト大さじ2と、オリーブオイル・レモン汁・はちみつをボウルで混ぜ合わせたら完成。
撹拌(かくはん)とは
撹拌は、泡立て器やヘラなどを使って回転や往復運動をしながら材料が均一な状態になるよう見混ぜ合わせることです。
マヨネーズを作る時の乳化や生クリームを泡立てるホイップも撹拌です。
【フレッシュトマトソース】
- イタリアンパセリはみじん切りにします。
- トマトと玉ねぎを少し粗めのみじん切りにしてください。
- ボウルに調味料と切った材料を合わせたら完成です。
粒マスタードソース
ピリッと辛い粒マスタードの風味が食欲をそそるソースになっています。
作り方も混ぜるだけなので、とっても簡単なお手軽レシピです。
友達は辛いソースがとても好きなので、この分量にさらにマスタードやペッパーソースなどを入れています。
ローストビーフの他に、ローストベジタブルやサラダにも合う万能ソースになっています。
鶏肉や豚肉の肉料理に合わせても美味しいかもしれませんね。
材料(2人分)
粒マスタード 大さじ2
レモン汁 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
鶏ガラスープの素 小さじ1/4
作り方
- ボウルにすべての調味料を入れて、よく混ぜ合わせたら完成。
和風オニオンソース
焼いたローストビーフをアルミホイルで包み予熱で火を通す時に、材料を一緒に包みます。
すると、予熱で火を通している間にお肉と相性抜群の和風オニオンソースが出来上がります。
玉ねぎの食感が残っているので、食べ応えがあるのもgoodですよ。
材料
牛塊肉 400g
塩 少々
ブラックペッパー 少々
フライドオニオン 大さじ3
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
作り方
- 牛肉は常温に戻し、塩とブラックペッパーを表面になじませます。
- 両面を強火で両面焼き色が付くまで焼きます。
- お肉を包めるくらいのアルミホイルを広げ、フライドオニオンを置きます。
- お肉に焼き色が付くまで焼いたら、熱いうちにアルミホイルにのせます。
- みりんとしょうゆを振りかけて包み、1時間ほど予熱で置いておきます。
- アルミホイルに残った和風オニオンソースをローストビーフにかけて完成です。
ローストビーフを作る時のコツ
ここでは、私がローストビーフを作る時に意識しているコツについて紹介したいと思います。
ローストビーフの調理方法はたくさんありますが、どんな方法でも共通するコツがあるんです。
私もこのコツを意識するようになってから、ローストビーフが美味しくなりました。
コツをマスターして、美味しいローストビーフを作れるようになりましょう。
- 焼く前のこと
- 火の調節と加熱時間
- 焼き上がりの見極め
- 火から下ろしたあと
今回はこの4つのコツについて紹介します。
焼く前のこと
ローストビーフって焼きムラが出来やすく、均一に火を入れるのが難しい料理なんです。
焼きムラをなくすには、
しっかりとお肉を常温に戻してから調理することです。
そんなこと。と思うかもしれません。
しかし、常温に戻してから焼くことで、お肉の外側と内側の温度の差が小さくなって、焼いた時に同じように温度が上がってきます。
そのため、内部にもしっかりと熱が通るんですよ。
冷蔵庫などの冷たい場所に入れていた時は、少なくとも1~2時間ほど、常温にさらしておきましょう。
焼きムラが出来やすく、困っているという方はぜひ参考にしてみてください。
火の調整と加熱時間
お肉の表面を焼く時は香ばしく仕上げるためには、
強火でサッと焼き、その後の加熱は弱火でじっくりと火を通すとgood。
加熱時間はお肉の厚みや外の気温にも左右さてしまうので、あくまでも目安として見てください。
料理用の温度計を使い、お肉の内部温度を測りながらすると失敗が少ないですよ。
- レア:54℃
- ミディアムレア:57℃
- ミディアム:60℃
お肉の焼き加減について
- レアとは…表面は焼けているが、中は生の状態。中は鮮紅色で肉汁が多い状態のことです。
- ミディアムレアとは…レアよりは火が通っているが、肉の中心部はまだ生の状態のことです。 切ると赤い肉汁がうっすらとにじみ出ます。
- ミディアムとは…切ると肉汁が少ししか出ない状態のことです。 中心部はちょうどよい状態に火が通っており、薄いピンク色になっています。
でも、火を止めた後も温度が上昇してしまうので、3℃くらい低い温度にしておくのがポイントですよ。
焼き上がりの見極め
焼き上がりの見極めは、
金串をお肉の中心まで刺して、10秒ほど待って引き抜いてみてください。
引き抜いた金串を唇に当てて、暖かいなと感じたらOKです。
冷たいなと感じたら、もう少し焼きましょう。
逆に、熱いと感じたら焼きすぎになっている可能性があります。
すぐに火から下ろして、保温せずに温度が下がりやすい場所でお肉を休ませるとgood。
火から下ろしたあと
アツい状態でお肉を切り分けると、肉汁が流れ出てしまいます。
30分~1時間ほどお肉を休ませ、肉の中にうまみが分散してから切るとgood。
また、できるだけ薄く切り分けると、やわらかくて、美味しくなります。
焚き火で美味しいローストビーフを作ってみよう!簡単レシピ大公開のまとめ
- ローストビーフとは
- ローストビーフの作り方
- ローストビーフに合うタレ
- ローストビーフを作る時のコツ
以上美味しいローストビーフの作り方について解説しました。
ローストビーフの魅力を少しでも多くの方に伝わると良いなと思います。
作るのは意外と難しくないので、ぜひ気楽な気持ちでローストビーフ作りに挑戦してみてほしいです。
皆さんの焚き火ライフがもっと楽しいものになると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。