こんな疑問にお答えします。
最近よく見かける焚き火台のシートですが、私も最初は必要性を感じませんでした。
見た目もかっこ悪くなりそうだし、焚き火をするのにシートを使うということ自体が、本来の焚き火のイメージと違うような気がして、今まで使うことを避けていました。
しかし使ってみるといろんなメリットがあり、今ではキャンプの必需品です。最後まで読めばその必要性がわかると思います。
目次
シートを敷くメリット
焚き火台のシートとは文字通り、焚き火台の下に敷くシートのことです。断熱性・耐熱性が高い素材で作られているのが特徴で、種類としては耐炎繊維、ガラス繊維などがあります。
シートを敷くメリットは主に4つです。
1.地面を守る
燃え方や経過時間にもよりますが、メラメラ燃えている焚き火の炎自体は900度とかなり熱いです。
私も直火ではなかったですが、地面と近いタイプの焚き火台を使用して、地面が黒くなってしまった経験があります。結構ショックですよね。
そこで焚き火台の下にシートを1枚敷いておくだけで、地面をきれいに保つことができます。
2.火事防止、延焼の防止
焚き火くらいの火なら水も用意してあるし、火事にならない、自分は大丈夫と思うかもしれません。
しかし総務省消防庁によると、出火の原因は第1位が「タバコ」、第2位はなんと「焚き火」です。放火や火入れよりも多いんですよ。
近年キャンプ人気が高まり、焚き火を始めた人も多いのではないでしょうか。
令和に入り、焚き火による火事が増え、地域によっては出火原因の第1位となっています。
3.心理的に安心できる
焚き火は暖をとったり、食事をしたり、いろいろな楽しみかたがありますよね。そのほか焚き火の効能として「精神的安定」があるかと思います。
私もパチパチと揺れる炎をみると、現実から解放されたような感覚になり、気持ちがリセットされます。
しかしそんなとき、火の粉が飛んできて心配になったことってありませんか。
リラックスした雰囲気だったのに、芝が燃えるんじゃないか、火事になるんじゃないか、と不安になるときがあります。それだと焚き火の意味がありません。
4.片付けが楽になる
少し片付けたつもりでいても、焚き火をしたあとは炭や灰で散らかりますよね。夜中に焚き火をした場合はとくに、起きてびっくりなんてことも多いと思います。
その細かい灰や薪カスをわざわざ拾い集めるのは大変ですよね。ですがシートがあれば焚き火台だけどかして、そのまま捨てに行けるので効率良く片付けができます。
シートには種類がある
それそれ特徴や、使ったときのメリット・デメリットあるので、自分に合ったものを選びましょう。
スパッタシート
スパッタシート=溶接用防炎シートのことです。もともとはアーク・ガス溶接などの作業時に使用する、火花・ノロ受け用のシートでした。
火花やノロを弾くタイプと、付着させるタイプ、その2つが片面ずつにある2ウェイタイプのものがあります。
また素材はガラス繊維(グラスファイバー製)と耐炎繊維のものがあります。
ガラス繊維(グラスファイバー製)
シートの耐久性が高く、触った感じはツルツルしているものがほとんどです。そのため後片付けが楽ですよ。
連続使用温度は1000度と高い割りに、比較的安いものが多いです。
柔らかく小さく折り畳めるので持ち運びに便利ですが、重量がありサイズによっては重く感じるかもしれません。
デメリットは、ガラス繊維なので何度も使用するとパラパラ飛散し、触っただけでチクチクします。コーティングされているものがあるので、購入する場合はそちらを選びましょう。
耐炎繊維
耐熱性・耐火性が高く、ガラス繊維と違ってチクチクしないので、よく子供と一緒に焚き火をするという人はこちらを選びましょう。
デメリットは値段が高い割りに、連続使用温度が250度と低い点です。なので他のシートと併用して使っている人が多いです。
カーボンフェルト
耐炎繊維を高密度に絡み合わせたフェルトのことです。
触った感じもチクチクしないので子供も安心して使え、素材も柔らかく、指先で持てるほど軽量なので、持ち運びや収納に便利です。
熱伝導率が低いことから断熱効果が高いので、より地面へのダメージを少なくしたい人はこちらがおすすめです。
それ以外にもシリカファイバーシートがあります。
シリカファイバーシートは瞬間耐火温度1650度、連続使用温度はなんと1000度です。
これでいいんじゃないかと思うかもしれませんが、この表記はあくまでもシートの耐久性です。先ほど紹介した通り、シートを使う目的は地面を守るためでもあります。
シリカファイバーシート自体の耐久性は高いですが、断熱性は低いので熱伝導で地面が痛む可能性があります。
購入を検討する際は、断熱性の高さにも注目してシートを選びましょう。
耐熱性能と断熱性能の違い
耐熱性能
飛んできた火花や焚き火台から落ちてきた熱い炭などに、瞬間的に耐えられる温度(瞬間使用温度)と、連続して耐えられる温度(連続使用温度)で表記されています。
焚き火をすると炎は900度、炭の温度は1000度まで上がるので、シートの耐久性を知る上ではどちらも重要ですね。
私はどちらかといえば、長く焚き火を楽しみたいので連続使用温度を重視しています。
断熱性能
断熱性能については先ほどのシリカファイバーシートでも触れましたね。
もう一度説明しますが、シートが高温に耐えられる以外にも重要なのが、地面を守れるかどうかという点。
どうしてもシートの耐久性に目が行きがちですが、断熱性能があるかないかも同時に確認しましょう。
シートの種類でいうとカーボンフェルトは断熱性が高く、ファイバーグラスがやや低い傾向にあります。
おすすめの焚き火台シートを紹介します
おすすめのシートを4つ紹介していきます。
Fieekty スパッタシート
Fieektyは、2020年に誕生したばかりのコアキャンパー向けブランドです。
この商品は、瞬間耐火温度が1300度、連続耐火温度は800度でさらに断熱性にも優れており、特に直火の際には役立ちます。
焚き火台の下に伝わる熱のほとんどは放射熱。この商品なら芝焼けの心配も、シート自体の破損も少なそうですね。
サイズは60×80㎝なので、よほど大きなものじゃなければ、ほとんどの焚き火台は乗ると思います。
参考レビュー
使っているコンロはソロ用なので足が短く、以前芝のところで使用したら芝が焼けてしまったのでマットを購入。半信半疑で使用してみましたが、まったく芝が焼けてなくて正直すげーと思っちゃいました。環境のためにもマナーとしても買ってよかったです。
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DODタキビバビデブー
燃えにくい不燃生地のガラス繊維を採用しており、両面シリコン加工されていて、灰がついても簡単に拭き取ることができます。
灰を簡単に拭き取れるといっても、私の場合は一度汚れたものを車に積むのがいやでした。しかしこちらは収納袋がついているので、汚れても袋の中に入れて持ち運べるので便利だと思いました。
また最近増えている六角テーブルと合わせてもオシャレだと思います。
コーティングもしてあるので、ガラス繊維特有のチクチクが少ないです。その点は子供と安心して使える商品ですね。
参考レビュー
これからの焚き火の必需品になるかな?大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいいサイズ感で使い勝手は良さそうです。ガラス繊維のチクチク感もなく、ツルッとした表面で、汚れてもすぐに洗えそうで良い感じです。これが1枚あるだけで地面への延焼の心配も減り、安心して焚き火を楽しめそうです。
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YOLER カーボンフェルト
私が少し前まで愛用していた、YOLERのカーボンフェルトの紹介です。
瞬間耐火温度は1000度、連続耐火温度700度とカーボンフェルトならではのスペックです。
サイズが25cm25cm+45cm45cmなのでソロキャンパーにはおすすめのサイズだと思います。
参考レビュー
よく見るソロ用のミニ焚き火台の下に敷いて、特に焦げたりもせず、地面を守れるのでよい。最後ははたけば細かい灰はとれて、毎回洗わなきゃみたいなこともなかったです。
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ICHIFUJI スパッタシート
今使っているシートがボロボロなので、私が次に狙っている商品を紹介します。
もともと溶接作業用シートなので、耐火性・断熱性・耐熱性において全て抜群のシートで、全辺ほつれ防止の加工もしてあります。
柔らかいので折りたためますし、サイズも豊富でハトメあり・なしから選べます。ガラス繊維で重量感があるので、あまり大きなサイズだと重いかもしれませんね。
地面へのダメージを減らしたい、より断熱効果が欲しい人にはおすすめです。
参考レビュー
DUOの焚き火台の下で使いました。地面から離れていますが芝にダメージを与えないようにと思い購入。30回以上使ったが破損はほぼない。本体自体がそこそこ重みがあるためハトメを使うことはほとんどないが、強風の時には安心できる。不燃なので他にもいろいろと用途ありそう。
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MinistoreDirect レザーグローブ
断熱性のある男女兼用グローブです。厚みがあって寒い冬でも活躍しそうです。少しくすんだオレンジ色もキャンプシーンに合いそうですね。
参考レビュー
グローブ本体の縫い目はしっかりしていて、皮が柔らかく使いやすいです。断熱性もありいい商品だと思います。薪などガシガシ掴んで作業できる安心感があります。サイズも男性も女性も使えます。
焚き火台のシートって必要?使うメリットは?おすすめのシートはこれ:まとめ
片付けも楽になり、火事防止にもなる焚き火台シート。お値段もお手頃なものが多く、使わない選択肢が見当たらなかったと思います。焚き火は本来、自然と一体になって楽しむものです。環境への配慮はキャンパーとして忘れたくないマナーですね。
あなたもこれを機会に、自分のスタイルに合わせた焚き火台シートの購入を、検討してみてはどうでしょうか。