そんな疑問にお答えします。
焚き火スタンドは、必須キャンプギアではありません。
しかしながら、焚き火スタンドを使えばキャンプ飯の幅が広がり、キャンプ場でアイテムを探す手間が無くなります。
そこで今回は、目立たないけど役に立つ焚き火スタンドの使い方と、焚き火スタンドの注意点を紹介します。
読み込んでいけば、焚き火スタンドを十二分に使用できるようになるだけではなく、焚き火ハンガーとの違いを知ることができます。
キャンプ本格シーズンに向けて、キャンプの知識を増やしていきましょう。
目次
焚き火スタンドを徹底解説
焚き火スタンドと言われて、ほとんどの人は頭の中に「?(ハテナ)」が思い浮かぶのではないでしょうか?
誰に聞かれても説明できるように、焚き火スタンドについて学んでいきましょう。
焚き火スタンドとは何?
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焚き火ハンガーには2つの種類があり、2つある種類の中の1つが焚き火スタンドになります。
1つ目の種類が「パイルタイプ」です。
構造がシンプルで、場所を取らない点がメリット。
でも、支柱1本で支えていますので、重心が不安定になりがちです。
しっかり固定しないと、倒れてしまう場合もあります。
比較的軽い調理器具を吊り下げる時に使用しましょう。
2つ目の種類が「ブリッジタイプ」です。
ブリッジタイプが、焚き火スタンドと言われています。
ブランコのような形をしているものや、自立出来る形になっているのが特徴です。
焚き火をまたぐ鉄棒に、調理器具などを吊り下げたりして使用します。
設置する場所を取ってしまうというデメリットもありますが、重心が安定していますので重たい調理器具を置いたり、吊り下げたりすることが出来ます。
五徳との違いは
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確かに、五徳と焚き火スタンドは、使い方も形も似ていますね。
五徳と焚き火スタンドの違いは、設置する場所です。
五徳は、焚き火台の上に置く道具。
焚き火スタンドは、焚き火台をまたいで設置する道具です。
と言われても、あまりイメージがわかない人が多いのではないでしょうか。
イメージがわくように簡単に言うと、焚き火スタンドと五徳では大きさが違います。
五徳は焚き火の上で使用するアイテムのため、比較的小さいものが多いです。
焚き火スタンドは焚き火台をまたいで使用するため、大きいアイテムと覚えておけばいいでしょう。
なぜ鉄筋なの?
主にキャンプギアに使用される素材は、アルミニウム、ステンレス、スチールの3つです。
その3つの素材の中で、耐熱性と一番コスパが優れている素材だからです。
耐熱性の方から解説していきますね。
焚き火の炎の温度は、250度〜450度程度と言われています。
アルミニウムの融点、つまり固体から液体になる温度が約660℃です。
アルミニウムが溶ける温度は、焚き火の温度より高いのですが、200℃を超えると機械的性質が低下、つまり強度を保てなくなります。
150℃の温度で歪みや変形、割れが発生します。
焚き火の炎の温度より低い温度で機械的性質が低下してしまうアルミニウムは、焚き火スタンドには不向きな素材です。
次にステンレスです。
ステンレスの融点は、1400℃〜1500℃。
実にアルミニウムの2倍強の温度です。
約300℃を超えると、テンパーカラーと言って色が変わりますが、500℃まで熱しても問題なく使えます。
最後にスチールを見ていきましょう。
スチールの融点も、1500℃ほど。
スチールもステンレス同様、500℃熱しても問題なく使用できます。
耐熱性の観点から、素材はスチールとステンレスの2点に絞られました。
次に価格の面です。
スチールは1㎏あたり約100円かかるのに対して、ステンレスは1㎏あたり300円かかります。
スチールは、ステンレスの1/3の価格。
価格面では、スチールに軍配があがりました。
以上の結果から、スチール(鉄)が焚き火スタンドに適した素材になります。
また、焚き火スタンドは吊り下げて使用するため、平板より丸い棒(鉄筋)の方が使いやすいです。
よって、鉄筋が多く使用されるのです。
「どう使うの?」焚き火スタンドは
焚き火スタンドは、どう使えばいいのでしょうか。
上手に使えばキャンプ飯の幅が広がり、キャンプギアの置き場所に困りません。
焚き火スタンドの使い方を習得し、フル活用しましょう。
料理の火加減を調節できる
ご自宅でもキャンプでも、調理する時は火の加減を調節します。
自宅の場合は、コンロに火力調整機能がありますので簡単に火力調節が出来ますが、キャンプの時は火力の調整は大変です。
火力調整をするたびに、焚き火から距離を取るのは難しいこと。
しかし、焚き火スタンドがあれば、吊るしてあるチェーンの長さを変えるだけで、火加減の調整が簡単にできます。
塩漬け肉を焼いたり、お肉を煙で燻(いぶ)して燻製も作れ、キャンプ飯の幅が広がりキャンプが楽しくなるでしょう。
調理道具の管理ができる
「トングが行方不明になってしまった。」
「そこに置いてあるケトルとって。」
キャンプを始めたころ、このような経験をしたことはないでしょうか。
焚き火スタンドは、焚き火をしていないときは調理道具一式を吊るして、管理することができます。
焚き火スタンドに吊るすことにより、道具を探す手間が省けたり、洗った調理道具を干して乾かすことができるのです。
私たちが帰る場所が家と同じで、調理道具の帰る場所が焚き火スタンドなのです。
また、焚き火スタンドを使用すれば、衛生面でも安心することが出来ます。
テーブルの上は虫などが登ってきたり、油が残っていたりするもの。
気にしない人は気にしませんが、衛生面を気にする人は多いでしょう。
焚き火スタンドを使用すれば、そういったことも気にする事も無くなり、道具を清潔に保つことができます。
焚き火スタンドを使用する時の注意点
焚き火スタンドの使い方は、理解できましたか。
ここでは、焚き火スタンドを使用する時の注意点を学んでいきましょう。
注意点を学べば、安全に焚き火スタンドを使えます。
しっかり安定させる
焚き火ハンガーに比べ焚き火スタンドは、安定性が優れています。
しかし、重いものを吊るした時などは、バランスが崩れて倒れてしまう場合も。
キャンプ場によって土の状態は異なっていますので、毎回しっかり固定されているか、倒れないか確認しましょう。
私の苦い経験となるのですが、足場を確認せず焚き火ハンガーを使用したため、焚き火ハンガーを倒したことがあります。
その時は、焚き火をしてしていなかったため大事に至らなくて良かったのですが、「焚き火をしている時に倒れたら」と思うとゾ〜とします。
やけどに気を付ける
焚き火スタンドは、鉄筋でできていると先程説明しました。
そのため、火の近くで使う焚き火スタンドは、非常に熱くなります。
もし、小さい子が焚き火スタンドが熱くなっていることを知らず、触れてしまったら。
もし、キャンプ飯を作り終えて片付けをしている時に、焚き火スタンドが冷えていなく、熱い状態で触れてしまったら。
その状態で触れれば火傷(やけど)は、避けられません。
最悪の場合は、皮がめくれて痕が残ってしまいます。
小さい子供がいる場合は、焚き火スタンドに近寄れないように、配置の工夫を施す必要があります。
大人が焚き火スタンドを扱うときも、必ず軍手を着けるなどの癖をつけ、火傷に対する対策をすることが大切です。
「これが焚き火スタンド?」おススメ焚き火スタンド3選
各メーカーが扱っている焚き火スタンドは、どの様なものがあるのでしょうか。
どのメーカーも似たような形なの?
メーカーごとに特徴が違うの?
焚き火スタンドの形や特徴に注目して、見ていきましょう。
アイアン焚火スタンドフルセット/ベルモント
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キャンプ飯は付属の網を使用してBBQばかりになりがちですが、そんなマンネリを打破できるアイテムがあります。
それがベルモントが扱っている、アイアン焚き火スタンドフルセットです。
構造はとてもシンプル。
ロストル状の天板に脚を引っ掛けて立てるだけ。
焚き火台をまたいて設置し、上に鍋やダッチオーブンなどをのせ、直接火に掛けて使用します。
また、ベルモントのアイアン焚き火スタンドは、高さの調節ができる珍しいタイプの焚き火スタンドです。
強火が必要な場合は、Low使用の390㎜で。
煮込み料理や、温める場合には、Highモードの450㎜を使用といったように、料理によって火加減の調節が簡単に行えます。
ベルモントのアイアン焚き火スタンドは高さ調節が出来ますので、どんな焚き火台にも設置することができる優れた焚き火スタンドです。
SPEC
サイズ
Low使用:幅860㎜×奥行260㎜×高さ390㎜
High使用:幅920㎜×奥行260㎜×高さ450㎜
収納時:幅590㎜×奥行260㎜×高さ70㎜
重量:4.1㎏
耐荷重:30㎏
素材:スチール
アイアン焚き火スタンドフルセットを、実際に使用している動画です。
実際に使用している動画を見ると、使い方が具体的にイメージできます。
出典:YouTube
アイアン焚き火スタンド/FIELDOOR
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憧れの焚き火料理に最適なツールは、フィールドアのアイアン焚き火スタンドで決まり。
フィールドアのアイアン焚き火スタンドは、高さ40㎝タイプと、高さ78㎝のタイプの2種類用意されています。
高さ40㎝のタイプは、火力が必要な時に使用しましょう。
アイアン焚き火スタンドの上に、鉄板をどーんと置く。
分厚いお肉を鉄板の上に置き、強火で一気に表面を焼く。
表面がこんがり焼けたら、火から離してゆっくりお肉に火を通す。
閉じ込められていた肉汁があふれ、ほっぺが落ちそうな美味しさです。
高さ78㎝のタイプには、吊り下げるアイテムが付属でついていますので、重たいダッチオーブンを吊るしても安定して火にかけられます。
吊り下げて調理を行い、出来た料理は天面におくという、使い方も出来ます。
アイアン焚き火スタンドは、ロストルに脚を差し込むだけのシンプルな構造のため設置はとても簡単。
準備に時間が掛からないので、ゆっくりと焚火を楽しむことができます。
専用の収納袋に入れれば簡単にどこでも持ち運べますし、部品を無くす心配がありません。
SPEC(高さ40㎝タイプ)
サイズ:幅86cm×奥行31cm×高さ40cm
重量:5.6kg
耐荷重:30kg
素材:スチール
SPEC(高さ78㎝タイプ)
サイズ:幅144cm×奥行43cm×高さ78cm
重量:12kg
耐荷重:30kg
材質:スチール
高さ40㎝タイプのアイアン焚き火スタンドを解説した動画です。
焚き火台に設置しながら説明していますので、サイズ感がよくわかります。
出典:YouTube
ファイアスタンド/クイックキャンプ
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クイックキャンプのファイアスタンドは、株式会社尾上製作所とコラボしたアイテムとなります。
尾上製作所とは、1948年に兵庫県姫路市に設立され、堅牢(けんろう)なアイアン製品を得意とする老舗アウトドアメーカーです。
クイックキャンプと尾上製作所とのコラボアイテムは、このファイアスタンドが第2弾となります。
どんな焚き火台でもフィットするサイズ感、直火でも調理器具を置ける耐熱性。
粉末塗装という熱に強い塗装を施し、無駄を無くしたデザイン。
火周りでの使用に特化した、無骨でタフな焚き火スタンドに仕上げました。
また、高さにもこだわっています。
高くもなく、低くもなく、キャンプ飯を作るのにちょうどいい高さ。
この高さは、焚き火台やグリルと相性がいい高さになっていて、ローチェアーに座ったままキャンプ飯が作れるのです。
焚き火に使用していない時は、ランタンやカップなどの小物を置くのにちょうどいいサイズのテーブルへと早変わり。
オプションパーツのファイヤープレイステーブルをゲットすれば、2段ラックとしても使えます。
SPEC
サイズ
使用時:幅850㎜×奥行220㎜×高さ450㎜
収納時:幅560㎜×奥行220㎜×高さ40㎜
重量:約3㎏
耐荷重:50㎏
素材:ステール
「鉄筋で作られた焚き火スタンドは優れもの?」使い方&注意点とは!:まとめ
まとめとしまして
- 焚き火スタンドを徹底解説
- 「どう使うの?」焚き火スタンドは
- 焚き火スタンドを使用する時の注意点
- 「これが焚き火スタンド?」おススメ焚き火スタンド3選
をご紹介してきました。
焚き火スタンドは、調理道具を吊り下げたり、モノを置けたりと、有れば便利なアイテムだとわかりました。
ですが、焚き火スタンドは、直接焚き火の火に触れるアイテムです。
焚き火スタンドの使い方を学び、安全にキャンプを楽しみましょう。