そんな疑問にお答えします。
近年大人気の丸太に直接火をつけるという豪快な焚き火。
一度は目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
これは「スウェーデントーチ」という切込みの入った丸太を使用して焚き火をするというものです。
とっても美しい光景が見れたり、そのおしゃれな雰囲気から今とっても話題を集めている焚き火方法。
今回はそんなスウェーデントーチでの焚き火の魅力や使い方、処理方法、入手方法や選び方まで盛りだくさんでお届けします。
丸太での焚き火がどんなものなのか、キャンパーがこぞってハマる理由がおわかりいただけます。
また、丸太の選び方や簡単に自作できる方法も初心者の方でも安心してチャレンジできるよう注意点と合わせてご紹介。
これを見ればスウェーデントーチでの焚き火が誰でも簡単にでき、今までと一味違った最高の焚き火時間をお楽しみいただけること間違いなしです。
目次
スウェーデントーチとは?
スウェーデントーチとは、数か所の切込みが入っている丸太のことです。
切込みが入っていることで丸太に空気が取り込まれ、燃焼に必要な熱・酸素・燃料(丸太)が上手に働き、火が燃え続けるという仕組みです。
北欧の兵士が暖を取ったり調理をする時に使われていたことからこの名前がついています。
(スウェディッシュトーチ・ウッドキャンドル等とも呼ばれます)
木の種類や大きさ、切込みの数によって着火のしやすさや燃焼時間は変わってくるので、丸太を選ぶ際はその時の焚き火に適した丸太を選ぶのが良いでしょう。
参考
高校生の様々なキャンプや日常を描いた大人気アニメ「ゆるキャン△」でも登場し、とっても話題になりました。
(作品の中ではウッドキャンドルと呼ばれています)
なんと、この作品中では自作でのウッドキャンドルを使用した焚き火をしているので、その方法も後ほどご紹介します。
スウェーデントーチの魅力
それでは一体なぜスウェーデントーチを使った焚き火がここまでの人気を集めているのでしょうか。
実際私もその魅力にどっぷりハマっている一人で、最近ではキャンプの際毎回スウェーデントーチでの焚き火を楽しんでいます。
そんな私がスウェーデントーチに魅せられたオススメポイントを4つご紹介します。
とにかく美しい焚き火が楽しめる
なんといってもスウェーデントーチで焚き火をする一番の魅力はその美しさです。
丸太の切込みからまっすぐに炎が昇っている様子や、燃えながら段々と小さくなっていく丸太を見ていると、本当に心が安らぎます。
また、丸太自体に火をつけているという豪快さ、おしゃれな雰囲気には何とも言えない心地良さがあります。
- 一人でこの美しい炎を思う存分堪能する
- 仲間と丸太を囲んでお話しする
どちらのシチュエーションでも、1つあるだけでまさに極上の焚き火時間を過ごせるアイテムです。
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薪をくべる必要がない
スウェーデントーチでの焚き火は、その丸太自体が燃料となるため、途中で薪をくべる必要がありません。
一度火がついてしまえば放っておいても燃え尽きるまでは勝手に燃焼してくれます。
これは便利ですね。
もちろん途中で投入するための薪の準備も不要で、その手間を省くことができるので、焚き火を眺めることや暖を取ることに集中できます。
調理も簡単
丸太の上はたいらで安定しているため、上にフライパンやダッチオーブンをのせると、天然のコンロのような使い方ができます。
火力が強いので、それを活かして煮込み料理やチャーハン、アヒージョなどを作るのもオススメ。
丸太の上に直接フライパンを置くなんて、ワイルドでサバイバル感があってとっても素敵ですね。
注意ポイント
・火力が強いので、食材が焦げたりしないようしっかり見ておきましょう
・着火から時間がたつと段々と丸太が崩れてきたり、安定しなくなって危険なので、調理の際は火をつけてから早い段階で行うようにしましょう
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こんな風にお肉を豪快に焼くのも最高ですね。
使った後まで楽しめる
なんとスウェーデントーチは、消火した後も楽しめるという嬉しい使い方ができます。
それが残ったスウェーデントーチに植木を栽培して、プランターとして使うという方法。
これ、とってもおしゃれなんです。
焚き火によって燃えた丸太は、自然にいびつな形となり、それが世界に一つのとっても味のある素敵なプランターになるんです。
引用元:Facebook Eagle137 by ワシノヤwoodman
もし少し早めに消火するなら、丸太を捨てずに持ち帰り、ぜひプランターとしてお家に飾ってみてくださいね。
使い方と処理方法
そんな魅力的なスウェーデントーチですが、実は使い方や片付け方法もとっても簡単なんです。
安心して最高の焚き火時間を過ごすために、まずは使い方と処理方法について、注意点と合わせてしっかりチェックしておきましょう。
使い方
1.トーチを固定する
スウェーデントーチは丸太の途中まで切込みが入っており、切込みから下の部分が燃え残る作りになっています。
トーチ事態が火台の役割もしてくれますが、途中で燃えた部分が崩れたり落ちてきます。
そのため、直火禁止の場所では必ず焚き火台の上で使用しましょう。
※直火可能な場所でも地面や芝生の延焼予防として、焚き火台の上に置いて使う事をオススメします。
注意
安定しにくい大きさのトーチを使う場合は薪などを周りに置いて倒れないようにしっかり固定しましょう。
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焚き火台の上に置いてもやっぱりおしゃれです。
2.着火する
トーチがしっかり固定出来たらあとは着火するだけです。
トーチの割れ目に焚き付けとなる小枝や新聞紙などを入れ、そこに火をつけます。
火が付きにくい場合はそこに着火剤を使うと簡単に火が着きますよ。
無事トーチに火が燃え移ったら、あとは燃え尽きるまで焚き火を存分に楽しむだけです。
処理方法
燃え尽きる前に火を消す場合は水を少しずトーチの中心から周りにかけます。
一気に大量の水をかけてしまうと水蒸気が一気に上がって危険なのと、サイトが汚れてしまうので「少しずつ」がポイントです。
もしくは大き目の火消し壺をお持ちであればそのままトングなどを使って火消壺に入れてしまう方法でもOKです。
火の消し方はこんな感じがGOODです↓↓
注意ポイント
消火の際は普通の焚き火同様、目で見ただけでは火が完全に消えているかの判断はできません。
消えているように見えても、中でくすぶっていた火が再燃したり、火事の原因となりとっても危険です。
手で触れるくらいの温度になるまでは目を離さず、完全に火が消えたことを確認してから持ち帰ったり捨てたりしましょう。
入手方法とトーチを選ぶ際のポイント
少し残念なことに、スウェーデントーチは店頭ではあまり見かけることがありません。
ホームセンターやアウトドアショップに売っていることもありますが、地域や季節によって置いていない場合も多く、いざ焚き火をしようと思った時、すぐに手に入らないこともあります。
しかし、安心してください。
スウェーデントーチはネットで購入する、もしくは自作するという手もあります。
私のように当日になって焦ってしまわぬよう、まずはネットで買える商品を丸太を選ぶ際のチェックポイントと合わせて見ていきましょう。
ネットで購入する
京都産スウェーデントーチ
こちらは針葉樹(ヒノキ)の商品です。
針葉樹なので比較的軽く、着火も簡単なので初心者の方にもオススメです。
火をつけるとヒノキのほのかな香りが楽しめます。
自然の中でトーチから昇る炎の美しさとほのかなヒノキの香りで最高にリラックスできるアイテムです。
直径:約23㎝
高さ:40㎝ 価格:2900円(税込) |
木材店のスウェーデントーチ
こちらも同じく針葉樹ですが、木の種類はカラマツのトーチです。
なんと薪と着火用の木くずもセットでついてくるというお得な一品。
このセット1つあれば、焚き付けとなる小枝を探したり、別で着火剤を持っていく必要がないのが嬉しいですね。
直径:15㎝~20㎝
高さ:33㎝ 価格:2800円(税込) |
CAMPFIRE スウェディッシュトーチ
最後に私が最近よく使っている広葉樹(ナラ)のトーチをご紹介します。
針葉樹に比べて少し値段は上がりますが、見た目もおしゃれでとっても優秀なトーチです。
側面と上部に穴が開いており、空気を取り込みやすく、2つの穴がつながって煙突効果を発揮するので広葉樹なのに着火も簡単。
そのうえ燃焼時間も長いという、針葉樹と広葉樹の良いとこ取りのアイテムなのです。
直径:18㎝~23㎝
高さ:30㎝ 価格:3600円(税込) |
~選ぶ際のチェックポイント3つ~
木の種類
針葉樹(ヒノキ、スギなど)か広葉樹(カシ、コナラなど)かによって燃焼時間が大きく変わります。
針葉樹は着火がしやすく火力も強いですが、その分広葉樹よりも早く燃焼するので燃え尽きるまでの時間が早いです。
一方広葉樹は、着火が少し難しいものの、一度火が付くとゆっくりと長い時間燃え続けます。
切込みの数
切込みの数が多い方が空気をたくさん取り込めるため燃えやすく、大きな火が楽しめます。
逆に切込みが少ないものなら、小さな火で長く燃えてくれます。
丸太の直径と高さ
直径は大体15㎝から30㎝くらいのものが多いです。
20㎝未満だと割と小さいので20㎝以上のものが火が安定してオススメです。
高さは30㎝から40㎝くらいのものが多く、これはどのくらいの時間焚き火をしたいかや、料理の際どのくらいの高さがお好みかによって決めると良いでしょう。
ポイント
広葉樹のスウェーデントーチは本当に燃焼時間が長く、大きさにもよりますが5時間以上燃え続けるものもあります。
その時の焚き火ができる時間の長さや、大きな炎、小さな可愛い火、どちらが好きかによって丸太を選ぶのも面白さの一つです。
自作する
スウェーデントーチは丸太に切り込みを入れることで、自分で作ることもできますが、その際はチェーンソーが必要になります。
しかしチェーンソーって初心者の方には少しハードルが高く、お家にあるという人も少ないですよね。
そこで今回はチェーンソーなしで簡単に自作ができる方法をご紹介します。
冒頭でお伝えした、アニメ「ゆるキャン△」でも紹介されている方法です。
作り方は簡単
細い薪や丸太、角材(一束くらい)を針金で巻くというだけのとってもシンプルな方法です。
隙間に着火剤やおがくずを仕込んでおき、そこへ火をつけることでスウェーデントーチのような焚き火が楽しめます。
ポイント
針金はできるだけ太いもの、耐熱性の優れたステンレス製の物を使いましょう
針金を巻く際、木材がバラバラにならないようしっかり巻くことがポイントなので、手が切れないように軍手や皮素材などの手が滑りにくい手袋をしてから作業をしましょう
針金を巻く部分が上の方だけだと着火後すぐに外れてしまうので、できるだけ下の方まで巻くようにしましょう
★実際にこの方法でウッドキャンドルを作っている動画をチェック↓↓
焚き火を丸太で豪快に!美しすぎるスウェーデントーチでの焚き火:まとめ
このようにスウェーデントーチは木の種類や切込みの数によって燃え方や燃焼時間が変わったり、それぞれ違った美しい焚き火が楽しめるすばらしいアイテムです。
また、着火や処理の注意点をしっかり押さえておけば誰でも簡単に楽しむことができるのも魅力の一つ。
あなたもぜひスウェーデントーチを使って、今までとは一味違う、おしゃれで素敵な焚き火を楽しんでみてください。
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