使い方 囲炉裏テーブル 室内

【室内で設営できない?】囲炉裏テーブルの使い方とその理由とは

室内で囲炉裏(いろり)テーブルを使いたいのですが、使い方を教えて下さい。

そんな疑問にお答えします。

「家キャン」「庭キャン」という言葉があるように、最近室内でのキャンプが流行りつつあります。

それに伴(ともな)い、アウトドアで使うキャンプギアも室内でも使えるように、各メーカー創意工夫を凝らしています。

「使う人が多くなってきた囲炉裏テーブルは、室内で使えるのか」と、疑問に思われる方もいるでしょう。

その疑問の答えは、難しいです。

そこで今回は、室内で囲炉裏テーブルを使用するのが難しい理由を紹介していきます。

この記事を読み進めていけば

  1. 室内で囲炉裏テーブルを使用するのが難しい理由
  2. どうしても室内で囲炉裏テーブルを使いたい時の囲炉裏テーブルの使い方
  3. キャンプ場を室内風にアレンジする方法

を、知ることができます。

あるアイテムを使用すると、キャンプ場を室内にいるかのような雰囲気に演出できます。

最後まで読み進めて、どんなアイテムが必要なのか、確認してみて下さい。

 

室内で囲炉裏テーブルを設営できない2つの理由

室内に囲炉裏テーブルを設営できない理由は、囲炉裏がないからです。

囲炉裏テーブルは、囲炉裏があってこその囲炉裏テーブルであり、囲炉裏が無ければただのテーブルです。

「室内に囲炉裏をつくればいいのではないの?」と思いますが、囲炉裏を作るには2つの高い壁を乗り越えなければなりません。

早速、乗り越えなければならない2つの壁を見ていきましょう。

1つ目の壁は、建築基準法に合格すること

囲炉裏は火を扱う道具ですので、囲炉裏を設置するには建築基準法に合格しなければいけません。

囲炉裏部屋に関する建築基準法は、以下の通り。

いろり(長幅が90㎝以下のものに限る。)を設けた室(いろりの端の各点を水平方向に95㎝移動したときにできる軌跡上の各点を、垂直上方に130㎝移動したときにできる軌跡の範囲内の部分(回り縁、窓台その他これらに類する部分を含む場合にあっては、当該部分の仕上げを特定不燃材料でしたものに限る。以下この号において「いろり可燃物燃焼部分」という。)に壁又は天井が含まれる場合にあっては、当該壁又は天井の間柱及び下地を特定不燃材料としたものに限る。)

出典:建築基準法

なんで法律は、こんなにわかりにくく表現しているのでしょう。

理解するのに、いつも苦労します。

大事なことなので、かみ砕いて説明していきますね。

室内に囲炉裏を設営する場合は、囲炉裏の大きさは一辺が90㎝以下のモノでなくてはいけません。

また、囲炉裏の端面から95㎝の範囲内は、特定不燃材を使用しなければいけません。

特定不燃材とは、不燃材の中でも特に燃えにくい素材のことです。

参考までに、特定不燃材のリストを下記に記載しておきますね。

特定不燃材リスト

  1. コンクリート
  2. れんが
  3. 陶磁器質タイル
  4. 繊維強化セメント板
  5. 厚さが3ミリメートル以上のガラス繊維混入セメント板
  6. 厚さが5ミリメートル以上の繊維混入ケイ酸カルシウム板
  7. 鉄鋼
  8. 金属板
  9. モルタル
  10. しっくい
  11. ロックウール
  12. グラスウール板

特定不燃材の範囲からさらに55㎝、つまり囲炉裏の端面から95㎝から150㎝の55㎝の範囲は、難燃材料(なんねんざいりょう)を使用しなければいけません。

難燃材料とは、加熱して5分間は「燃焼など」に耐える材料のことです。

「燃焼など」を具体的に言うと

  1. 燃焼しない
  2. 防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じない
  3. 避難上有害な煙またはガスを発生しない

と、なります。

難燃材料は、厚さ5.5mm以上の難燃合板や厚さ7mm以上の石膏ボードが挙げられます。

他には、難燃剤を添加した紙・木材・ゴム・プラスチック・繊維などがあり、難燃剤を添加した木材は、病院等で良く使用されています。

特定不燃の範囲・難燃材料の範囲を図で表すと理解度が深まりますので、特定不燃の範囲・難燃材料の図を載せておきますね。

出典:建築基準法

ここまでくれば、あともう少しです。

頑張ってついてきて下さい。

次は上面方向、つまり天井の方向です。

囲炉裏の天面から1.3mの範囲は、特定不燃の範囲。

囲炉裏の天面から1.3m〜4.2㎜の2.9mの範囲は、難燃材料となります。

天井方向はあまり気にしなくてもよさそうですが、天井から吊り下げている棒や、鍋などを吊るす自在鉤はこの範囲にあたるので、素材選定には注意が必要です。

下の図は天井方向の特定不燃の範囲・難燃材料の範囲を示した図です。

図があると、分かりやすいですね。

出典:建築基準法

 

2つ目の壁は、換気設備が必要

囲炉裏を使っていた時代の建築物は、技術はさほど進歩していませんでした。

隙間から風が「ピューピュー」と吹き込んでくるので、換気の必要性はありません。

今の住宅は、どうでしょうか。

高気密・高断熱で建築されています。

そのうえ囲炉裏を使うのは冬ですので、窓は締め切っています。

そんな環境で囲炉裏を使っていたら、一酸化中毒になってしまうかもしれません。

「サイレントキラー」と呼ばれている一酸化中毒の怖いところは、知らず知らずのうちに症状が進むことです。

段々と意識が遠のき、「気が付いたら病院のベットの上」なんてことも。

そうならないためにも囲炉裏を使用する際は、窓を開ける等定期的な換気や、十分な換気ができる換気設備の設置がマストなのです。

窓を開ける際は1ヶ所だけではなく、空気の流れを作り出すために2ヶ所窓を開けましょう。

囲炉裏を使うためだけに壁に穴を開けて換気扇をつけたり、一酸化炭素を検知できる装置も取り付けている人もいます。

私は知りませんでしたが、ダイソンの空気清浄機付きのファンも一酸化炭素を検知できるそうです。

 

室内での囲炉裏テーブルの使い方3選

室内に囲炉裏を設置するには、リフォームか新築しか手段はなさそうですね。

どうしても囲炉裏テーブルを室内で使いたい方は、このような使い方があります。

この使い方をすれば、囲炉裏テーブルの良さを十二分に発揮できるのではないでしょうか。

早速、覗(のぞ)いてみましょう。

ダルマストーブを囲む

出典:Instagram

ダルマストーブを囲炉裏テーブルで囲む使い方は、室内で囲炉裏テーブルを使うオーソドックスな使い方ではないでしょうか。

電気を使わないダルマストーブは、災害の時も使える暖房器具として見直されています。

最近は、キャンプ場にも持っていきますね。

ダルマストーブは、冷気を吸い上げ放射線状に熱を出しているため、360°どこにいても暖かいです。

360°暖かいダルマストーブですが、気を付けなければいけないことがあります。

それは、ダルマストーブに近づきすぎない。」と、いうことです。

安全のためにストーブガードはついていますが、小さいお子様は目を離したすきに、ストーブガードの隙間から手を入れたりします。

お子様がストーブガードから手を入れる前に、囲炉裏テーブルを設置しましょう。

ダルマストーブを囲むように囲炉裏テーブルを設置すれば、ダルマストーブと囲炉裏テーブルに間に一定の距離ができます。

この距離が、ダルマストーブに子供を近づけさせない、かつ暖かさを失わない距離なのです。

おやつの時間に子どもを囲炉裏テーブルの周りに座らせ、ダルマストーブで焼いたお餅やマシュマロを食べさせてもいいですね。

ダルマストーブを囲んでみんなで食べるおやつは、普段と違った別格の味になるに違いありません。

ローテーブルを囲む

出典:Instagram

ローテーブルを囲炉裏テーブルで囲い、ローテーブルの上にガスカセットコンロを「どーん」と置く。

ガスコンロの上には、土鍋が。

土鍋の蓋(ふた)を開けると白い煙とともに、「グツグツ」煮立ったおでんが顔を見せます。

この使い方が、私の一番のお気に入り。

囲炉裏テーブルを使えば、大人、子ども関係なくおでんを取ることができます。

これこそが囲炉裏テーブルでしか味わえない醍醐味(だいごみ)です。

ガスカセットコンロもこだわってみましょう。

私のおすすめは、アラジンが取り扱っている「ヒバリン」です。

 

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どこか昭和を感じさせるネーミングのヒバリンは、日本の炉「七輪」と「火鉢」を合わせ持ったユニークな形のガスカセットコンロです。

囲炉裏テーブルとの相性はバッチリ。

令和の時代に昭和の時代を感じることができるでしょう。

もちろん、キャンプ場にも持っていけますよ。

部屋のインテリアとして

 

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少し邪道(じゃどう)ですが、室内とつながっているお庭でファイヤーピットテーブルを使ってみてはいかがでしょうか。

ファイヤーピットを日本語に直すと囲炉裏。

ファイヤーピットとテーブルが一緒になっているアイテムを選び、お庭に置いてみましょう。

ファイヤーピットテーブルが、非日常空間を演出するインテリアとなります。

数あるファイヤーピットの中でひときわ目立つのが、パティオ・プティーが扱っているファイヤーピットテーブルです。

出典:Instagram

日本を代表する建築家2人がてがけたブランドで、斬新的なイスやテーブルを扱っています。

パティオ・プティーのことが気になった人は、下の記事を読んでみて下さい。

囲炉裏がついていますので、何の準備もなく焚き火を楽しめます。

小春日和の日に、お庭でパティオ・プティーのファイヤーピットテーブルを使ってBBQ。

心の内側にある「モヤモヤ」が、霧が晴れていくように無くなるでしょう。

タープと囲炉裏テーブルで、キャンプ場を室内風に模様替え

キャンプ場で使用しているみたいに、室内で囲炉裏テーブルを使うのは難しいです。

ですが、キャンプ場を室内風にアレンジして、いつもと変わらない囲炉裏テーブルの使い方はできます。

その方法は、タープを設置することです。

キャンプ場を室内風にアレンジできる、タープを見ていきましょう。

スクリーンタープ QC-ST300/クイックキャンプ

 

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風が吹かなければ1人でも組み立てられる、優れたスクリーンタープです。

驚くことに、紐を引っ張るだけで組み立てられます。

耐水圧が1,000㎜あるため、急な雨にも濡れることなく安心していられます。

耐水性とは

生地に染み込もうとする水の力を抑える性能を数値化したものです。

1,000㎜は、普通の雨でも耐えられる数値です。

参考までに、傘の耐水圧は250㎜、スキーウェアは10,000㎜です。

UVカット加工(UPF50+)も施されていますので、紫外線が強い日の砂浜や公園でも使えます。

すなわち、天候を気にせず使えるということ。

「雨降ったらどうしよう」。

「日焼けが気になるなぁ」。

そんな不安な気持ちを、どこかへ吹き飛ばしてくれるタープです。

4面フルメッシュ仕様ですので、虫対策は万全。

2面は巻き上げられるので、開放的な空間を作り出せます。

SPEC

サイズ

使用時:約3m×3m×2.1m

収納時:約20cm×20cm×135cm

重量:約7.3kg

素材:ポリエステル

カラー:サンド・グレーの2種類

注意

素材はポリエステル生地ですので、タープ内で焚き火をする場合は十分に注意しましょう。

火の粉が飛んできて、タープに穴が開いたり、溶けたりします。

スクリーンタープ QC-ST300の設営&撤収動画です。

考えられた機構で、カンタンに設営できることが確認できます。

出典:YouTube

グランベーシック スペースベース・デカゴンBJ/ロゴス

 

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「家族」をテーマに、一貫して製品開発を行っているロゴス。

そんなロゴスが取り扱っているタープだけあり、とにかく大きい。

でも、大きいだけが特徴ではありません。

ロゴスの技術が詰め込まれいます。

設営・撤収しやすいように「QUICK SYSTEM」を搭載。

QUICK SYSTEMのおかげで、設営時間は驚きの5分です。

LOGOSが独自に開発した高機能メッシュ「デビルブロックEX」も搭載。

UV-CUT率約80%、遮光率約80%を実現し、風を通しながら紫外線や害虫の侵入を防いでくれます。

グランベーシック/neosのデカゴンと連結すれば、さらに大きな空間を作ることができるでしょう。

お気に入りのキャンプギアを設置すれば、もうそこは自宅の部屋にいるようです。

すなわち、キャンプをしながら、ご自宅の快適さを味わえるということ。

壮大な青空、心地よい風の相乗効果で、ご自宅にいるよりリラックスができますよ。

専用の収納袋が付属していますので、持ち運びがカンタン。

コンパクトに収納でき、置く場所を選びません。

SPEC

サイズ

使用時:幅610㎝×奥行570㎝×高さ295cm

収納時:幅147㎝×奥行37㎝×高さ37cm

重量:約34kg

素材:難燃性ポリオックス

カラー:ホワイト・ベージュ・グリーンの3種類

いつもお世話になっているロゴス公式YouTubeチャンネルです。

機能から設営方法まで、こと細かく説明しています。

出典:YouTube

ワンタッチ タープテント/Quictent

 

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ポールの上部にソーラー充電式のLEDライトがついた、少し珍しいタープです。

昼間にフル充電しておけば、約8時間使用できます。

付属のランタンだけでも良いですし、電気フライヤーや扇風機などあえて電気を使うアイテムを使用してもいいですね。

例えば、電気フライヤー。

キャンプでは難しい揚げ物も簡単にできます。

すなわち、キャンプ飯のレシピが広がり、キャンプに行く楽しみが増えます。

キャンプの楽しみが増えて、普段の生活に支障を出してしまうかもしれませんね。

ボタンを押すと開く構造のワンタッチ式タープですので、組立・回収が楽になりました。

まるで、傘を開いたり閉じたりしているみたいです。

高さは3段階に調節でき、風が強い日は低く、天気よく暑い日は高くと、その時の天候に合わせて高さの調整ができます。

横幕をゆったりとポールに結び付ければ、中東の王室へと早変わり。

サビに強いステンレス素材をポールに使用していますので、海辺でもサビの心配をせずに使用できます。

SPEC

サイズ

使用時:幅250㎝×奥行250㎝×高さ300cm

収納時:幅120㎝×奥行21㎝×高さ21cm

重量:約15kg

素材:420Dオックスフォード生地

カラー:ホワイト・ベージュ・ブルーの3種類

ワンタッチタープテントを設営している動画です。

1人で設営するよりか2人で設営した方がよさそうです。

出典:YouTube

ヤドカリテントT6-662-GY/DOD

 

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囲炉裏テーブルは、ティピーテントとの相性は抜群です。

ティピーテントとは

アメリカの先住民が移動用の住居として使用していた「ティピー」を元に作られたテントです。

 1本のポールで組み立てることから、「ワンポールテント」や「モノポールテント」などとも呼ばれることもあります。

中央に立てたポールのまわりに、囲炉裏テーブルを設置する。

ティピーテントだからこそできる使い方です。

数あるティピーテントの中からおススメなのが、DODのヤドカリテント。

設営した形がヤドカリに似ているため、「ヤドカリテント」と名づけられました。

ヤドカリテントは、他のアウトドアブランドのテントの形とは違います。

すなわち、個性を前面に出せるということ。

壮大なキャンプ場でも一目で設置場所がわかり、もう迷子にはなりません。

前面のタープスペースを跳ね上げることで、開放的なリビングエリアを確保できます。

開放感を確保したリビングエリアでキャンプ飯を作り、テント内に設置した囲炉裏テーブルを使いキャンプ飯をたべる。

室内にいる感じで、キャンプを楽しめます。

注意:跳ね上げ用のポールは別売りとなります。

SPEC

サイズ

使用時:幅460㎝×奥行460㎝×高さ300cm

収納時:幅70㎝×奥行32㎝×高さ32cm

重量:約15.7kg

素材:150Dポリエステル

カラー:カーキーグレー・タンの2種類

ヤドカリテントを徹底解説した動画です。

実際に使ってみての感想を述べていますので、ゲットしようかどうかの判断基準になります。

出典:YouTube

 

【室内で設営できない?】囲炉裏テーブルの使い方とその理由とは:まとめ

まとめとしまして

  • 室内で囲炉裏テーブルを設営できない2つの理由
  • 室内での囲炉裏テーブルの使い方3選
  • タープと囲炉裏テーブルで、キャンプ場を室内風に模様替え

を、紹介してきました。

囲炉裏を室内に設置することは難しいですが、室内で囲炉裏テーブルの使い方が分かりました。

室内で囲炉裏テーブルの使い方は、あなたのアイディア次第で無限に広がります。

色々と試してみてはいかがでしょうか。

オリジナルの囲炉裏テーブルの使い方を発見でき、快適な空間になるはずです。

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