炎の揺らめきや焚き火の音には、人の心を落ち着かせる力があると言われています。
キャンプで焚き火をしたり、暖炉や薪ストーブに憧れたりするのは、炎の揺らぎに癒されたいという自然な欲求なんですよ。
薪ってどのくらい必要か木の種類も様々あり、どれを選べばいいのか迷いますよね。
焚き火で炎を起こす際に欠かせないのが薪です。
今回は焚き火に必要な薪について見ていきましょう。
薪について知っておけば、のんびりとした火との時間を楽しめますよ。
目次
薪を選ぶ基準
使い方によって薪の選び方が違います。
薪を選ぶ際に注目する所は、太さと材質です。
そして、燃焼時間や温度を調整するためには、3種類の太さの薪を用意するといいですよ。
薪の太さ
薪の太さはおおまかに3種類に分類されます。
それぞれの太さの薪を用意しておくと火力調整などに便利ですよ。
細い薪
焚きつけ用です。直径2㎝前後の細い薪で、キャンプ場や森林を歩いて探してもいいです。
最適な種類は針葉樹で、松や杉です。
着火時間が早く火力が強いです。
中くらいの薪
火の大きさを調整するために使います。
直径5㎝前後の薪で、焚きつけ等の細い薪の次に投入します。
薪の種類は唐松、赤松等です。
太い薪
長時間燃焼させるために使います。
直径10㎝前後の薪で、薪割りをして空気に触れる面を広くし、よく乾燥させてから使用するといいです。
薪の種類は広葉樹で、ナラですと長時間燃焼が維持されるため、じっくり焚き火を楽しむことができます。
次の写真のように3種類の薪を準備しておくといいですよ。
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薪の材質
大きく分けると広葉樹と針葉樹の2種類です。
広葉樹
広葉樹とは、人の手のひらのように大きい葉をつける樹木です。
幹の部分の密度が高いため、火持ちが良く暖める力が高いです。
けやき、クヌギ、カシ、コナラ、白樺、ブナ、桜などになります。
特徴的には火が付きにくいですが、燃焼時間が長く、熱量が多いことです。
針葉樹
針葉樹とは、針のような葉をつける樹木です。
スギ、ヒノキ、松などになります。
特徴は樹液が多いため、一気に燃えることです。
密度が低いため薪割りがしやすく、薪自体が軽いです。
火が付きやすく、燃焼時間が短いです。
キャンプ場で販売されている薪はミックスされているものが多いです。
私は選ぶのが苦手なので、ミックスされている薪を使っていますがとても便利ですよ。
次のインスタのように販売されています。
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薪を購入する場所
薪を購入する場所はホームセンター、ネット通販、キャンプ場などです。
ホームセンターで購入する場合、あらかじめどんな種類の薪で、どのくらいの量を購入するか決めていくことをおすすめします。
キャンプ場によってはキャンプ場で購入した薪しか使用できない場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
ネット通販で人気の薪を一部ご紹介します。
次の商品は広葉樹の薪です。長時間焚き火をするのに向いています。焚きつけ用のチップが入っていますので便利です。
次の商品は針葉樹の薪です。燃えやすいですので焚きつけ等に向いています。
次の商品は広葉樹の薪と針葉樹の薪、焚きつけ用の薪も入っているため、商品選びに迷ったときは、こちらを選ぶと便利です。
必要な薪の量
薪の量を考える時に、重要なことが2つあります。薪の材質と薪の組み方です。この2つの要素で燃焼時間が変わってきます。
販売されている薪1束で約3時間と言われています。
朝昼と焚き火をするのであれば3束ぐらい、夜だけなら2束あれば十分ですが、組み方により燃焼時間が左右されます。
料理だけに使う場合
調理するものにもよりますが、じっくり料理する場合は広葉樹の薪2束、針葉樹の薪4束が目安です。
夕食後も焚き火を使う場合
広葉樹の薪4束、針葉樹の薪6束が目安ですが、炎を楽しむためには、多めに準備しておくことをおすすめします。
夕食後から翌朝の朝食に使う場合
広葉樹の薪6束、針葉樹の薪8束が目安です。やはり組み方や、その時の気温により薪の使用量が変化してきます。
最初の頃、薪の量が足りなくて、朝食の準備が出来ないことがあったので、多めに持っていくようにしています。
薪の組み方
薪の組み方によっても燃焼時間が変わってきます。
薪の消費が多いが炎が豪快に見える組み方、薪の消費を抑えて長時間燃焼することができる組み方などさまざまあります。
数種類ご紹介しますので、参考にしてください。
ティービー型
この組み方は下から空気をたくさん取り入れますので、早く燃えます。
燃えやすいので長時間の焚き火ですと薪をかなり消費します。
組み方
組み方は次の動画をご覧ください。
題名にある通り初心者の私でも組めるぐらい簡単です。
並列型
こちらは薪同士が密着しているため空気を取り入れにくいです。
なかなか燃えずらく、失敗すると火が消えてしまいますが、薪の消費を抑えて焚き火を楽しむことができます。
組み方
組み方はつぎの動画でご紹介します。
この組み方は薪の省エネなので、薪に余裕がないときにおすすめです。
井桁型
この組み方は薪の消費が早めですが、キャンプファイヤーで見られる組み方で、豪快な炎を楽しむことができます。
さまざまな組み方
次の動画で薪の組み方を解説してくれています。薪の効率的な使い方なども解説してくれていますので、是非参考にしてください。
さまざまな薪の組み方がありますが、私は焚き火の炎だけを楽しむときは炎が豪快に見える井桁型が気に入っています。
合わせて読みたい
薪の保管方法
薪を保管する際に注意する点は湿気と虫です。
保管する際は風通しの良い屋根付きの屋外がベストです。
焚き火後に薪が余った時の保管の仕方に注意してくださいね。
次のインスタではベストな保管の方法をされていますので、参考にしてください。
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焚き火後の片付け
焚き火を終える時間を逆算して薪を追加していき、薪が燃え尽きてから焚き火を終えるようにしましょう。
就寝時の時も逆算して燃え尽きてから就寝すると安心です。
しかし、燃え尽きる前に帰宅時間になるようでしたら、火消しつぼを使用したり、1本ずつ水につけて消火しましょう。
注意ポイント
焚き火に水を掛けるのは危険なのでやめておきましょうね。
焚き火に必要な薪の量は?火力は?焚き火は長時間or短時間?:まとめ
焚き火では炎の揺らめきを眺め、音を楽しみ癒され、リフレッシュできますよね。
薪はどのくらいの量が必要なのか、材質はどれがいいのか迷います。
薪が乾いているか、組み方でも量に変化があるのにはびっくりしました。
是非、焚き火で色々な薪を試して、好みの薪を選んで楽しんでくださいね。