そんな疑問にお答えします。
私もキャンプを始めたころは、焚き火からテントまでの距離の事で、非常に迷っていました。
近づけると焚き火から火の粉が飛んでくるし、逆に遠すぎると作業効率が悪い。
キャンプをやる度に、焚き火からテントまでの距離を色々と試してきました。
焚き火に近づきすぎて、テントに穴が開いたこともあります。
この記事では、焚き火からテントを守る適切な距離について紹介しています。
適切な距離を守らないと、身の危険にさらされるかもしれません。
最後まで読んで、焚き火からテントを守る距離について学び、楽しいキャンプにしていきましょう。
目次
「確保せよ‼」焚き火からテントまでの距離を
結論から言いますと、焚き火からテントを守る適切な距離は、約3mです。
この3mは、ただの3mではありません。
色々な意味を持っている3mです。
どのような意味が含まれているのか、掘り下げていきましょう。
煙から身を守る
意外に見落としているのが、焚き火をしている時の煙です。
風向きにもよりますが、テントの中に煙が入ってきます。
テントの中に煙が入ってしまうと、テントの中に煙の臭(にお)いが充満してしまいます。
一晩中、クサい臭いの中で過ごすことも。
でも一番怖いのは、一酸化中毒です。
知らず知らずのうちに煙が入ってきて、息苦しくなり。
考えるだけで怖くなります。
だいたい3m、焚き火からテントを離していれば、焚き火の煙がテントの中に入ってきません。
注意
風が強い時や風向きによっては、3mにこだわらず3m以上離すなど、臨機応変の対応をしましょう。
火の粉からテントを守る
火の粉が「パチッ」と飛び散る事を、爆(は)ぜると言います。
条件によりますが爆ぜた火の粉は、50m~200m飛ぶことも。
焚き火の火の粉は、焚き火の火の大きさにもよりますが、3m離れていれば安全です。
周りにも気を付けよう
自分だけではなく、周りのキャンパーから3m離れた場所で焚き火をしましょう。
理由は、先程述べた通り、煙と火の粉です。
自分一人が気持ちよくなって、焚き火をしても意味がありません。
キャンプに来たキャンパー全員に気持ちよく過ごしてもらうために、周りにも気をつかって焚き火をしましょう。
補足:3mの距離を測るには
スマホのアプリを使用すれば、簡単に距離を測ることができます。
しかし、測定するアプリがインストールされていなかったり、携帯の電池が切れていた時はどうしますか。
そんな時は、自分の歩幅で測定しましょう。
紙と鉛筆、後は自分の身長さえわかれば、およその距離を導きだせます。
歩幅とは
一歩踏み出した足のつま先からつま先の長さのことです。
導き方は簡単です。
歩幅の導き方
歩幅=身長(㎝)×0.45
0.45は大また歩きをした場合です。
普通に歩く場合は、0.45の代わりに0.37をかけて下さい。
今回は、私の身長から計算してみましょう。
私の身長は180㎝です。
歩幅を求める計算
180㎝×0.45=81㎝
3mは300㎝ですから、300㎝÷81㎝=3.7歩となります。
大また歩きで約4歩の距離で、3mとなります。
ちなみに普通の歩幅の場合は、4.5歩です。
大また歩きはまたが痛くなるので、普通の歩幅で距離を測る事をおススメします。
「もう、火の粉なんて怖くない」焚き火からテントを守る3つの方法
これさえ知っておけば、焚き火の火の粉からテントを守ることが出来ます。
「なんだ、こんなことか」と思うくらい簡単なことです。
ぜひ、キャンプ場で試してみて下さい。
乾燥した薪を使用する
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焚き火をして「パチッ」とはねる原因は、薪に含まれている水分が多いからです。
薪の中に含まれている水分は、火によって加熱され、水蒸気になります。
小学校の理科で習いましたが、水蒸気になると体積が増えますね。
増えた体積の影響で、薪が膨張に耐えることができず、「パチッ」と破裂して火の粉になるのです。
地面に薪を置くこともNGです。
地面から、知らないうちに水分を吸っています。
薪は、持ち運びできる薪ラックに置きましょう。
DODの薪ラックは布製で軽く、持ち運びが簡単です。
商品名の「となりのまきちゃん」にビビットきて、すぐポチしてしまいました。
布製のリフレクターを設置
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当然のことですが、焚き火とテントの間に防御壁を設置すれば、煙や火の粉は怖くありません。
とは言っても、キャンプ場に防御壁を持って行く事は出来ません。
そこで役に立つのは、布製のリフレクターです。
布製のリフレクターは、火に強い材質で出来ているので、火の粉なんてへっちゃら。
焚き火の周りを布で覆うので、煙もテントまで届きません。
しかも、風から焚き火の火も守ってくれます。
一石二鳥ならぬ、一石三鳥のアイテムです。
私のおススメの布製のリフレクターは、大きいリフレクターです。
幅220㎝ 、高さ74㎝あるリフレクターですので、煙や、火の粉から、確実にテントを守ってくれます。
火を小さくする
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当たり前のことですが、焚き火の火を小さくしましょう。
焚き火を小さくした分、爆ぜた時の距離が短くなります。
また、爆ぜない魔法の薪「オガライト」を使う事も、一つの方法です。
オガライトとは
おがくずを圧縮して成形した人口の薪です。
天然の薪に比べ、火付けもよく、よく燃えます。
オガライトは、爆ぜることがないので、焚き火をしてもパチパチとなりません。
パチパチしない焚き火は、ちょっと寂しい気もしますが。
奈良県吉野の創業六十年の老舗メーカーが作成したオガライトです。
メイドインジャパンですので、安心して使用できます。
「自分の身は自分で守る」焚き火に強いテント3選!
最後の砦(とりで)は、燃えにくいテントを選ぶ事です。
燃えにくいテントは、素材に火に強いTC素材や、コットンを使用しています。
でも、少し重いといったデメリットも。
早速、見ていきましょう。
カマボコテントソロTC T2-604-TN/DOD
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名前の通りかまぼこの形をしたテントです。
火に強いTC素材を使用して作られたテントですので、火の粉なんかへっちゃら。
注意
火に強いと言っても、燃えないわけではありません。
できるかぎり、焚き火から離して使用しましょう。
TC素材とは
テクニカルコットンの略です。
合成繊維のポリエステルと、天然素材のコットンを混ぜて作られています。
ポリエステル65%と、コットン35%といった比率で混紡されていることが多く、「TC」の他に「T/C」と表記されたり、「ポリコットン」とも呼ばれることもあります。
カマボコテントソロTC T2-604-TNは、オールシーズン使えるように設計されています。
キャノピードアを開ければ、前後に部屋がわかれ、幼い時に憧れた秘密基地に変身。
テントは小さくたためるので、持ち運びが簡単です。
SPEC
組立サイズ(外寸) : (約)W170×D450×H120cm
インナーサイズ(約)W200×D150×H110cm
DODからアップしている、カマボコテントソロTC T2-604-TNの組み立て動画です。
ウサギのロゴが、カマボコテントソロTC T2-604-TNより秘密基地っぽくしています。
出典:YouTube
REVOタープ solo ウォールセット/ユニフレーム
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ソロキャンプ用のテントです。
「本当にソロキャンプ用?」と思うくらいの大きさ。
メッシュパネルで通気性がアップし、スカートで冷気も遮断できるオールシーズン用のテントです。
タープの両端にテンションをかけて張っていくと、キャンプ初心者でも簡単に綺麗な流線形に。
誰でも簡単にタープを張るために、タープは非対称にデザインされているのです。
タープとウォールの組み合わせは自由。
色々試してみましょう。
SPEC
タープ
収納サイズ/約40cm×15cm×15cm
重量:約1.1kg
ウォール
収納サイズ/約66cm×18cm×18cm
重量:約2.5kg
REVOタープ solo ウォールセットを設置した動画です。
これは、ちょっとした家ですね。
出典:YouTube
ナバホ Tepee 400/ロゴス
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インディアンが使用してそうなテントです。
ポールは航空機にも使用されている、軽量で強靭な超々ジュラルミンを採用しています。
超々ジュラルミンとは
アルミニウムの中で、最強の強さを持っています。
鉄の1/3の重さという、非常に軽い金属です。
身近なものですと、野球のバットやスキー板などに使用されています。
ワンポールのシンプルな構造な為、設置が非常に簡単。
STEP1:インナーポールをペグで固定。
STEP2:フライシートをかけ、ポールを使いテントを立てる。
STEP3:フライシートをペグで固定し、ロープを張る。
の3ステップで完成です。
SPEC
組立サイズ:(約)400×345×235cm
総重量:(約)5.8kg
ロゴスからアップしているナバホ Tepee 400を設営している動画です。
簡単に設営できることが分かります。
出典:YouTube
「近づいたらダメ‼」焚き火からテントを守る適切な距離とは?:まとめ
まとめとしまして
- 「確保せよ‼」焚き火からテントまでの距離を
- 「もう、火の粉なんて怖くない」焚き火からテントを守る3つの方法
- 「自分の身は自分で守る」焚き火に強いテント3選!
をご紹介してきました。
火に強いテントを使用し、焚き火とテントの間には、布製のリフレクターを設置する。
これで焚き火からテントを守る対策は、バッチリですね。
一番大切な距離とは、焚き火からテントを守る距離ではなく、周りのキャンパーに迷惑をかけない距離ではないでしょうか。
自分よがりの焚き火ではなく、周りにも気をつかい、楽しい焚き火を行いましょう。