そんな思いにお答えします。
キャンプといえば焚き火。焚き火といえば焚き火ご飯。
自然の中で自分で炊いたご飯ほど美味しいものはありませんよね。
そんな焚き火でのご飯をさらにワンランクアップさせてくれるのがメスティンです。
普通にご飯を炊く以上に簡単&ふっくら美味しいご飯が炊けるという事で近年爆発的に人気を集めているアイテムです。
今回はそんなメスティンで最高に美味しいご飯を炊く方法をご紹介します。
さらに気になる最初の処理やお手入れ方法も詳しく解説。
この記事を見れば誰でも簡単に、メスティン炊飯をマスターすることができちゃいます。
面白レシピもご紹介しているので、今まで以上の「焚き火ご飯」でキャンプがどんどん楽しくなること間違いなしです。
目次
メスティンとは
メスティンとは箱型でアルミ製の飯ごうのことを言います。
お弁当箱のような形をしており、取っ手がついているのが特徴です。
アルミは熱伝導率が高いので全体に火が通り、ムラなくおいしいご飯を炊くことができます。
また軽量なので中に調味料やしゃもじ、計ったお米などを入れてコンパクトに持ち運ぶことができるのも人気の理由。
ご飯を炊くだけでなく、焼く、煮る、蒸す、揚げる、燻す(いぶす)と、調理に伴うほぼ全ての工程を行う事ができるまさに万能クッカーです。
さらにプリンやパン、お好み焼きやポップコーンも作れるとっても楽しいアイテムです。
各メーカーの商品の違い
近年では色んなメーカーからメスティンが販売されていますが主な違いは主に4つです。
- サイズ
- バリ取り加工(フチなどのギザギザが滑らかに削ってある事)の有無
- アルマイト加工(酸化防止、焦げ付き防止の膜のような加工)の有無
- 価格(大体500円から3500円くらい)
食いしん坊でグループでの焚き火が好きな私は、まず大きめのメスティンを購入しました。
大体レギュラーサイズがお米1合炊けるくらいの大きさなのに対し、ラージサイズなら2合炊けるので大満足です。
ポイント
バリ取り加工やアルマイト加工がない商品は、質素なギアが好みの方にオススメです。
しかしこの加工がされてない商品は、購入後まずバリ取りとシーズニングを行う必要があるので次の章でその方法もご紹介します。
各メーカーのメスティン
トランギアのメスティン
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まずはメスティンの本家とも言える王道のトランギアのメスティンです。
サイズはレギュラーとラージの2種類で、取っ手のカラーも赤と黒の2色展開です。
バリ取り、アルマイト加工がないため、自分でバリ取りとシーズニングを行う必要がありますが、無骨なギアがタイプの人に大人気で、いつも品薄の商品です。
レギュラーサイズはこちら▼
ラージサイズはこちら▼
MiliCampのメスティン
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箱までおしゃれなこちらはバリ取りもシーズニングも不要の商品です。
下準備が面倒な方には嬉しいポイントですよね。
ミリキャンプのメスティンもとっても人気で、こちらはメスティン単品の他にも、風防版、ポケットストーブ、網、収納袋がセットになった5in1のセットもあります。
FIELDOOR ノンスティック加工メスティン
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こちらもバリ取りとシーズニング不要です。
さらに、コーティング済みなので、普通のメスティンよりも焦げ付きにくく、汚れを落とすのも簡単で、お手入れがしやすいのが最大のオススメポイントです。
ダイソーのメスティン
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2020年の夏頃からダイソーでもメスティンが販売されています。(500円商品)
こちらは1合炊きで通常のレギュラーサイズのメスティンよりも一回り小さいサイズです。
バリ取りは不要で普通に売られているメスティンに比べるとダントツで安いのにしっかり使えるため、とりあえずメスティンを試してみたいという方にもオススメの商品です。
私は2つ目のメスティンとしてこちらを購入しました。
最近は両方持って行くことが多いのですが、丁度トランギアのラージサイズにも入る大きさなので、場所を取らず、ますます料理の幅も広がりました。
さらに、その人気から、なんと3合炊き(1000円)、1.5合炊き(800円)の2つのサイズが2021年6月頃から、新登場しました。
ダイソーの3つサイズをじっくり紹介してくれている動画があるので、大きさに迷っている方はぜひチェックしてみてください。
購入後の下処理とお手入れ方法
さて、先程ご紹介した商品の中にもバリ取り、アルマイト加工がされていない商品もありました。
しかしどちらも購入後、簡単にできるのでご安心を。
最初の下処理から自分でするというのもキャンパーらしくて素敵ですね。
お気に入りのメスティンを長く使えるようお手入れ方法と合わせてここでしっかり確認しておきましょう。
バリ取り
バリ取り加工のされていないものは最初フチなどが少しギザギザしているので、それをヤスリで削ります。
- 耐水ペーパー#400で削る
- 耐水ペーパー#1000で削った面を滑らかにする
- 水を流しながら、柔らかいスポンジでアルミの粉を落とす
この3ステップだけです。
大体10分程度で出来るので、それほど時間もかかりません。
シーズニング
アルマイト加工のされていないものは、シーズニングをする事によって酸化や焦げ防止となる膜を作ってあげましょう。
メスティンが入る鍋を準備し、お米のとぎ汁、もしくは野菜くずのどちらかと、メスティンを鍋に入れ沸騰させます。
あとは15分程度煮ればシーズニング完了です。
取っ手はゴムなので熱に弱いため、外してから煮込みましょう。
使用後のお手入れ方法
使用後のメスティンを洗う際は柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
アルミは傷つきやすいためたわしなどでごしごしするのはあまりオススメしません。
また酸性とアルカリ性に弱いため中性洗剤を使いましょう。
焦げが落ちにくくても重曹を使うのは絶対NGです。重曹はアルカリ性のため、黒ずみの原因になってしまいます。
~焦げを簡単に落とす方法~
1.メスティンに焦げが浸かる量の水と、お酢を大さじ2.3杯程度入れます。
2.そのまま火にかけて20分ほど沸騰させます。
3.火からおろしたらわりばしやスポンジでこするだけです。
さらに、ご飯を炊く際に「メスティン折り」(メスティンに合わせて折ったクッキングペーパー)を敷くことで、焦げること自体を防ぐという方法もあります。
メスティン折りの分かりやすい動画はこちら↓↓
メスティンでの炊飯方法
下準備ができたら、さっそくご飯の炊き方を見ていきましょう。
焚き火での炊飯をする事で、メスティンでの圧力炊飯に、焚き火で発生する遠赤外線の効果がプラスされ、より美味しいご飯が炊きあがります。
最高のお米を味わうため、ここでは注意点や美味しく炊くコツをしっかりチェックしておきましょう。
今回は分かりやすくお米1合を炊くの場合でご紹介します。
1.吸水する
お米1合を研いだらメスティンにお米と水を入れ、30分~60分程置きます。(水はお米1合に対して200ml程度)
ポイント
・無洗米であれば水はこれより少し多めが良いです。
お好みのお米の硬さに合わせて水の量を調節しましょう。
・吸水をしっかりすることで、お米の芯まで水が浸透しふっくらやわらかいお米が炊けます。
水が冷たい方が浸透しにくいので、冬の炊飯なら60分~90分ほど吸水時間を取りましょう。
2.メスティンを火にかける
蓋をしたメスティンを20分程火にかけます。
目安としてはパチパチと乾いた感じの音がし始めたら火からおろしてOKです。
途中沸騰してきたら炊きこぼれ始めるので蓋が浮いてしまわないよう石などの重しを置きましょう。
注意
メスティンの取っ手の部分はゴムで溶けやすいため、できるだけ火にあたらないように置きましょう。
3.ひっくり返して蒸らす
火からおろしたメスティンをタオルなどで包んでひっくり返し、15分~30分ほど蒸らします。
タオルなどで包むのは冷めてしまわないようにするためなので、保温ケースなどでもOKです。
蒸らしをしっかり行う事で、中にある蒸気が全体に行きわたり、よりふっくらおいしいご飯に仕上がります。
蒸らし終わったら蓋を開け、全体を軽く混ぜて完成です。
蓋を開けた際、お米のところどころに蒸気の抜けたような穴が開いていたら、美味しく炊けているサインです。
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お手軽ご飯のお供と面白レシピ
メスティンでお米の炊き方さえマスターすれば、それだけでも焚き火ご飯の幅がグンと広がります。
いつも何気なく食べているご飯のお供も、ふっくらご飯が炊けて、自然の中で食べることで美味しさは何倍にもアップし、アイディア次第でお米料理のレパートリーは無限大です。
そこで最後に、メスティン炊飯大好きな私のオススメのご飯のお供と、簡単&絶品の面白レシピをご紹介します。
お手軽ご飯のお供
- 卵かけご飯
- レトルトカレー
- ふりかけ
- 鮭フレーク
- 焼き鳥や魚の缶詰
私はあまり時間がない時や、荷物を少なくしたい時は、このように場所を取らないお手軽なものを袋やカップに入れ、メスティンに収納して一緒に持って行っています。
お次は炊き込みご飯です。色んな炊き込みご飯がありますが、ここでは超簡単でとってもユニークな2つの炊き込みご飯をご紹介します。
★即席みそ汁炊き込みご飯
こちらはスーパーや100円ショップで販売されている即席みそ汁を使った炊き込みご飯です。
- 通常のご飯を炊く時と同じように吸水した後、そこへ即席みそ汁の味噌を入れ、かき混ぜます。
- 味噌がとけたら付属のドライフードを入れ、あとは通常のご飯を炊く時と同じように火にかけ、蒸らして出来上がりです。
みそ汁とご飯の最強コンビ。
これを1つにしちゃうなんてとっても斬新ですよね。
ご飯に合わないわけが無く、なんだかほっとする味でした。
この方法、お吸い物という手もありますよ。
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★カップラーメン炊き込みご飯
- お好みのカップラーメンを、ジップロックなどに入れ、袋の上から手で粉々に砕きます。
- それを吸水した後のお米と水の入ったメスティンに入れ、(ラーメンに付属のかやく等も)あとは通常の炊飯と同じように火にかけて蒸らすだけです。
麺を入れる分、お米だけの炊飯の時より少し水を多めに入れるのがポイントです。
さらに、カレー味のラーメンを使ってなんとカレードリアを作っている動画を発見しました。
私はこの動画を見てさっそく試してみたのですが想像以上の美味しさです。
動画では最後にバーナーで上部をあぶっているのですが、バーナーなしでも十分美味しかったです。
こちらからぜひチェックしてみてください↓↓
★バターご飯
こちらは北海道出身の友人がキャンプで作ってくれ、その美味しさに驚いた最強のご飯です。
作り方はご飯にバターをのせ、醤油をかけて混ぜるだけでとっても簡単ですが、これ本当に絶品なんです。
(北海道ではとってもメジャーな方法だそうです)
ぜひお試しあれ。
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こんな風にコーンを入れてもGOODです。
焚き火×メスティンでふっくらご飯!炊飯マニュアル&面白レシピ:まとめ
このように、メスティンを使う事で、焚き火ご飯の幅は無限に広がります。
1番基本となる炊飯の方法は吸水、火にかける、蒸らすととっても簡単で、ポイントさえおさえておけば誰でも簡単にいつも以上の美味しいご飯を炊くことができます。
また、毎回最高のご飯を炊くために、正しいお手入れの方法を知り、商品によってバリ取り、シーズニングなどの下準備を行う事も重要です。
日本人の大好きなお米。
美味しいお米さえあれば、そのレパートリーはアイディア次第。
あなたもメスティン炊飯をマスターし、ぜひ自分だけの極上のキャンプ飯を考案してみてください。
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