そんな疑問にお答えします。
キャンプに慣れてくると次にしたくなるのは、キャンプギアの自作です。
オリジナルのキャンプギアを自作して使用すれば、キャンプ場で目立つこと間違いでしょう。
しかし、「キャンプギアの中で焚き火に使うハンガーだけは、難しくて自作できない。」と、私は思っていました。
金属を曲げたり切ったりするには専用の道具が必要で、簡単に用意できないと知っていたからです。
ところが、専用の道具を使わずに創意工夫と、少しの力技で焚き火に使用するハンガーを、自作できる方法があるのです。
そこで今回は、焚き火に使用するハンガーの自作方法を紹介します。
最後まで読んでいけば、焚き火に使用するハンガーの自作方法や、焚き火に使用するハンガーの種類など、ハンガーについて色々な角度から学ぶことができます。
ハンガーを自作するのが難しい人は、ハンガーに関する知識だけでも得て下さい。
目次
「何故使う?」焚き火ハンガーとは
焚き火でハンガーを使わなくても、焚き火は出来ます。
調理もできます。
では、なぜ焚き火でハンガーを使うのでしょうか?
焚き火でハンガーを使う理由は、焚き火を楽しむためでした。
焚き火ハンガーとは、どんなキャンプギア?
焚き火ハンガーは、ファイヤーハンガーと呼ぶこともあります。
焚き火ハンガーとは、鉄製のスタンドに鉄製のフックを取り付け、ダッチオーブンや焼き網など、色いろなアイテムを吊り下げる時に使用するキャンプギアです。
後ほどご紹介しますが、焚き火ハンガーの形は様々で、どの様な使い方をしたいのかを考える必要があります。
使い方に合った焚き火ハンガーを選べば、キャンプが一段と楽しくなりますよ。
基本的にどんな焚き火ハンガーを選んでも、スタンドとフックで構成されていますので、収納しやすく持ち運びも簡単なものが多いです。
焚き火ハンガーを使う理由
焚き火ハンガーを使う理由は、主に2つです。
調理の幅が広がる
スッキリ収納できる
1つ1つ詳しく見ていきましょう。
調理の幅が広がる
焚き火の近くに焚き火ハンガーを設置すれば、そこはもうレストランの厨房です。
ダッチオーブンを吊り下げて、煮込み料理をつくったり、お湯を沸かしたり。
もちろん、調理器具を変えれば直火での調理もできます。
自宅で作った煮込みハンバーグなどをダッチオーブンに入れて、キャンプ場に持っていきましょう。
火の調節が容易にできる焚き火ハンガーに吊るしておけば、温めることも簡単にできます。
創意工夫で料理の幅がグーンと広がりますよ。
スッキリ収納できる
テントも設営したし、焚き火の準備もOK。
さて、キャンプ飯を作ろう。
「あれっ、トングはどこに置いたっけ?」
「焼き網はどこいった?」
こんなことはキャンプをしたことがある人なら、1回や2回は経験しているはずです。
調理道具が迷子にならない解決方法は、調理道具を焚き火ハンガーにかけておくことです。
調理道具をハンガーにかけておけば、どこに何があるか一目で分かり、周りを散らかすことはありません。
洗った調理道具も焚き火ハンガーに吊り下げれば、簡単に乾かすことができます。
使った調理道具は、必ず焚き火ハンガーに吊り下げましょう。
焚き火ハンガーは、「2種類」
焚き火ハンガーの種類は、パイルタイプとスタンドタイプの2種類あります。
この2種類の焚き火ハンガーは、使い分けることが大切です。
早速、パイルタイプとスタンドタイプの焚き火ハンガーについて、学んでいきましょう。
パイルタイプ
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1本の支柱を地面に「グイっ」と差し込み固定する。
地面に差し込んで固定した支柱にアームを取り付けるのが、パイルタイプになります。
パイルタイプは、構造がシンプルで場所を取らない点がメリット。
支柱1本で固定していますので、重いものを吊り下げたり、支柱を差し込む地面が柔らかかったりすると、倒れてくる危険性があります。
そのため、地面がぬかるんでいない場所を選び、比較的軽い調理器具を使う場合に適しています。
ブリッジタイプ
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ブリッジタイプはブランコのような形をしているのが特徴です。
焚き火の上をまたぎ、焚き火をまたいだ鉄棒にS字フックをかけ、そのS字フックに調理器具などを吊り下げて使用します。
ブリッジタイプは4本脚で支えていますので、重心が安定し、比較的重い調理器具などを吊りさげる事に適しています。
また、地面がぬかるんでいたり、柔らかい地質でも倒れることなく安定して調理器具を吊り下げることが出来るのです。
デメリットとしては、設置すると場所を取ってしまうのと、持ち運びが大変なことです。
「自作できるかも⁉」焚き火ハンガーを
焚き火ハンガーの事を知ったら、今度はオリジナルの焚き火ハンガーを自作したくなるもの。
「でも、鉄のパイプを曲げたり、切断したするのは大変だよ。」
「素人の私が焚き火ハンガーを自作できるわけないよ。」と、思ってしまいます。
でも、安心してください。
部品の組み合わせだけで自作出来る焚き火ハンガーの作り方を、ご紹介します。
「打ち込むだけ‼」簡単焚き火ハンガー
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鉄杭を打ち込むだけで簡単にできる、焚き火ハンガーの作り方です。
用意するのは下記の5点だけ。
用意するもの
ロープ止め丸形鉄杭 2~3本
ハンマー 1挺
鉄の丸棒 2~3本
耐熱スプレー 1~2本
S字フック 適量
作り方
- ロープ止め丸形鉄杭と鉄柱を、耐熱スプレーを吹き付け色付けをする。
無垢(むく)のままでもいいですが、塗装した方がカッコいいですし、長く使用できます。
また、S字フックも忘れずに塗装を行いましょう。 - ハンマーを使いロープ止め丸形鉄杭を地面に埋め込む。(約20㎝埋め込む)
- ロープ留めになっている丸いところに鉄柱を入れる。
- S字フックをつけたら完成。
作業ポイント
耐熱スプレーで色付けするときは、何回かに分けて薄く吹きつけるのがポイント。
一度に沢山吹き付けると、だまになったり、色ムラになったりします。
ロープ止め丸形鉄杭
一般的のロープ止め丸形鉄杭は、ロープを留める箇所が先端に一ヶ所しかありません。
しかし、このロープ止め丸形鉄杭はロープを止める箇所が2か所あります。
つまり、2倍多くモノを吊り下げることが出来るのです。
始めから塗装されていますが、耐熱仕様ではないため耐熱塗料を吹き付ける必要があります。
ハンマー
ハンマーの部分が金属色ではなく、赤く塗装されていてオシャレなハンマーです。
重量は1.5㎏あり取り扱いは大変ですが、打ち込むパワーは優れもの。
ペグを打ち込む時にも使用できます。
鉄の丸棒
異形の丸棒ですので、ロープ止め丸形鉄杭の丸い部分に差し込んでも落ちにくいです。
素材はステンレスでできている為、乱暴に扱っても壊れません。
かなり重量物も吊り下げることも出来ます。
ただ1つデメリットを挙げるとしたら、重たいという事です。
耐熱スプレー
600℃にも耐えられる塗料を使用しています。
焚き火の火の温度は250℃~450℃と言われていますので、安心して使えます。
変色が少なく、密着性に優れ、乾きが早いと3拍子揃(そろ)った塗装スプレーです。
塗装後、約1時間で使用できるところが嬉しいポイント。
キャップはガス抜きキャップを使用していますので、缶に穴を開ける手間を省いてくれます。
S字フック
ストッパー付きのS字フックです。
風が吹こうが、人にあたろうが、一度取り付ければ外れることはありません。
ステンレス素材で作られていて、耐荷重が15㎏もあります。
重たい調理道具を吊るしても変形しません。
「力技で作成」焚き火ハンガー
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素手で鉄の棒を曲げて焚き火ハンガー自作する事は難しいです。
しかし、道具を使用すればアウトドアメーカが扱っている焚き火ハンガーに近いものを、自作することが出来ます。
道具がそろえば後は力技。
「力の限り曲げてみましょう。」と言いたいのですが、テコの原理を使えば簡単に鉄の棒を曲げることが出来ますよ。
文明の利器は偉大ですね。
用意するもの
中空パイプ 1本
打ち込み杭 1本
ハンマー 1挺
鉄の丸棒 数本
ベンダー 1台
作り方
- 鉄の丸棒に曲げたい位置を印をつける
- 印をつけた所を目安にしてベンダーで曲げていく
(曲げ方は自由です。L字型、波型など。) - 曲げた鉄の丸棒は打ち込み杭に入れて固定します。
L字型などに曲げていない反対側は、丸く曲げておきましょう。 - 打ち込み杭を地面に打ち込む
- 上から丸く曲げた鉄の丸棒を打ち込み杭に入れて完成
作業ポイント
ベンダーを使用する際は、中空パイプを使用して柄を長くすれば、簡単に曲げられます。
中空パイプ
ブラックに塗装されているパイプです。
1mも長さがあり取り扱いは大変ですが、曲げる時の力は抜群。
打ち込み杭
長さが100㎝もあり、沢山のハンガーをかけられます。
打込み部に金キャップがついていますので、ハンマーで打込んでも 破損しません。
鉄の丸棒
一般的な長さの異形型丸棒です。
20本1セットになっていますので、失敗しても安心です。
20本もありますので、いろんな形に挑戦できますね。
ベンダー
直径9㎜~13㎜までに対応したベンダーです。
ベンダーを固定した方が曲げやすいですが、足で抑えても曲げることも出来ます。
中空パイプを柄に差し込めば、簡単に丸棒を曲げられます。
「購入する方法もあり?」焚き火ハンガー3選
先程紹介した焚き火ハンガーの自作方法を読んで、「やはり焚き火ハンガーを自作する事は難しい。」と思った方もいるでしょう。
そう思ったら、焚き火ハンガーを一から自作するのを諦めて、焚き火ハンガーを購入して少し手を加えるのもいいかもしれません。
購入した焚き火ハンガーに色をつけるだけでも、それは立派な自作した焚き火ハンガーです。
FIRE HANGER (L)/CAMP MANIA PRODUCTS
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シンプルな焚き火ハンガーです。
シンプル故(ゆえ)に色いろな使い方が出来ます。
オードソックスに焚火用のファイアハンガー。
たまにはランタンを吊り下げて、ランタンハンガーとして使用してみよう。
嬉しい事にハンガーは、ベースポールのどこの箇所からでも固定できます。
FIRE HANGER (L)は、1年中通して自由に使えるアイアンギアです。
SPEC
サイズ
ベースポール:全長112cm / 直径16mm
ハンガーフックA:54cm(有効長32cm)
ハンガーフックB:61cm(有効長39cm)
素材:鉄
重さ:3.02kg
ファイヤーアンカー/ PETROMAX
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PETROMAXのファイヤーアンカーを焚き火のそばに立てておけば、吊り下げ料理、BBQなどあらゆる料理が出来ます。
なぜなら、PETROMAXのファイヤーアンカーは、これらの料理に使う道具が全て初めからついているからです。
「あれっ、ポールはどれくらい埋め込んだっけ?」
PETROMAXのファイヤーアンカーには、ポールを地面に埋める目安がついていますので、ポールを埋め込む深さにもう迷うことはありません。
波型のアームにダッチオーブンやケトルなどを吊り下げる。
グリルにはソーセージやベーコンをのせて、キャンプ飯を楽しみましょう。
SPEC
サイズ
全長:103.5㎝
地上高:83.5㎝
地中アンカー:20㎝
アーム長さ:68㎝
グリル:40㎝×40㎝×2㎝
重量:6.7㎏
材質:スチール
アーム耐荷重:5~10㎏
マルチハンガー/尾上製作所(ONOE)
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4本のアングルパイル(脚パーツ)とハンガー(長×1本、短×2本)がセットになっている、基本ブリッジタイプの焚き火ハンガーです。
4本あるアングルパーツの使い方により、ブリッジタイプになったり、パイルタイプにもなるからです。
4本あるアングルパイルを全て使えば、ブリッジタイプに。
ブリッジタイプは、重たいものを吊り下げても大丈夫。
アングルパイルを1本使用すればパイルタイプが2台出来ます。
やかんなど比較的軽いものを、吊り下げましょう。
2本のアングルパイプを使用してギアハンガーを作り、残り2本でパイルタイプの焚き火ハンガーを作る。
この組み合わせでキャンプをすれば、道具を探す手間が省けます。
SPEC
サイズ
組立時:幅1510㎜×奥行685㎜×高さ845㎜
収納時:幅930㎜×奥行95㎜×高さ85㎜
重量:5.3㎏
この動画を見て尾上製作所(ONOE)のマルチハンガーについて学んでみましょう。
マルチハンガーを1つ持っていれば沢山の事が出来ます。
出典:YouTube
焚き火に使用する ハンガーは 自作出来るの?自作する方法とは?:まとめ
まとめとしまして
- 「何故使う?」焚き火ハンガーとは
- 焚き火ハンガーは、「2種類」
- 「自作できるかも⁉」焚き火ハンガーを
- 「購入する方法もあり?」焚き火ハンガー3選
をご紹介してきました。
DIYの得意の人は、一からすべて行い焚き火ハンガーを自作してみましょう。
DIYが苦手な人は、焚き火スタンドを購入して色付けなど、ひと手間加えて下さい。
どんな方法でも自作したキャンプギアは、かけがえの無いキャンプギアになるはずです。