このような疑問にお答えします。
キャンプをする際に、欠かせない「焚き火」。
焚き火で作るご飯は格別ですし、炎は私達を癒してくれますよね。
しかし砂浜や開けた場所での焚き火は風の影響を受けやすく、着火に手こずってしまうなんてことも。
そんな時にあると便利なのが「焚き火リフレクター」です。
私は焚き火リフレクターを使い出してから、スムーズに火起こしがぐっと楽になりました。
でも焚き火リフレクターにも種類やサイズがたくさんあるので、どんな高さのものがいいのか悩むという方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に、焚き火リフレクターの高さと効果の違いについてご紹介いたします。
自分の用途にあった高さの焚き火リフレクターを使って、もっと焚き火を楽しみましょう。
目次
焚き火リフレクターってどんなもの?
河原や砂浜、開けた場所では、風が強い場合もありますよね。
そんなときに大活躍するキャンプギアが、焚き火リフレクターです。
焚き火リフレクターの効果
焚き火リフレクターは「風防」、「ウィンドスクリーン」、「陣幕」などと呼ばれますよね。
名前は違うものの、その役目は基本的に同じで、風から炎を守るということです。
その他、焚き火リフレクターを設置することで得られるメリットは、たくさんあるので一緒にみていきましょう。
効果とメリット
- 外からの風を遮る。
- 反射熱で暖かくなる。
- 反射熱で、燃焼効率がアップ。
- 光反射で明るさがアップ。
- 炎が安定し、焚き火の管理がしやすい。
ということがあげられます。
寒い時期には、焚き火があっても暖かさを感じにくいこともありますよね。
焚き火リフレクターがあると、周囲に放出されていた熱が反射されて、とても暖かくなります。
また燃焼効率も上がるため、薪の節約にもつながりいいことだらけなアイテムといえるでしょう。
ポイント
より燃焼効率や暖かさのアップを感じたい方は、金属製のものを選ぶといいでしょう。
金属製の焚き火リフレクターは、布製のものに比べ、熱の反射が大きくなります。
また金属製のものは、光の反射も大きいので、明かりとしても活躍してくれますよ。
焚き火リフレクターの種類とは?
暖をとったり、調理する際に、焚き火リフレクターはとても便利なギアです。
一度使用したら、その快適さに手放せなくなってしまうこと間違いなし。
そんな焚き火リフレクターには、コンパクトなものから、キャンプサイトを覆うような大きなサイズまで色々な種類があります。
焚き火リフレクターは、材質とサイズで分類することができますので、どんなものがあるのかみていきましょう。
焚き火リフレクターの材質
- 金属製(亜鉛メッキ、ステンレス、アルミニウムなど)
- 布製(帆布(はんぷ)、ファイバーグラス繊維など)
があります。
サイズ
- 金属風防 。(焚き火スペース)
- 陣幕。(キャンプサイトを覆うサイズ)
- 風防幕。(焚き火スペース)
このように分類することができます。
それぞれ特徴が異なりますので、具体的にみていきましょう。
金属風防
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金属風防は、一般的に焚き火台の後ろに設置します。
素材も様々で、亜鉛メッキやステンレス、アルミニウムなどがありますよ。
メリット
- コンパクト。
- 設置が簡単。
- 反射熱の効果が高い。
焚き火台に直接取り付けて使うタイプもあり、こちらはよりコンパクトです。
デメリット
- 使用後もリフレクターが熱くなるので、火傷の危険性がある。
- 倒れやすい。
これらがデメリットですが、ペグダウンすると安定するので、ほとんど気にしなくてもOK。
暖かさや光の反射による明るさを重視したい方におすすめですよ。
陣幕
陣幕タイプのリフレクターは、キャンプサイトを覆うようなサイズなので、広い範囲の風除けとして活躍します。
戦国時代、将軍が「かがり火」の燃えさかる陣地を囲った幕と似ていることから、このタイプは陣幕と呼ばれています。
メリット
- 風に強く、倒れない。
- 布のカラーを選べる。
- 外からの目隠しとしても使える。
テントやタープとカラーを合わせると、統一感が出て、よりおしゃれなキャンプサイトを演出することができますよ。
デメリット
- 設営に手間がかかる。(張り綱を張る、ペグで固定する。)
- 金属製に比べ値段が高い。
- かさばる。
- 防火仕様だが、火の粉が飛ぶと穴が空く。
これらがデメリットですが、最近ではコンパクトに収納できるものも販売されています。
風防幕
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防風幕タイプは、焚き火スペースサイズなので、陣幕に比べるとコンパクト。
コンパクトですが、しっかりと風防の役目をしてくれ、焚き火の炎を守ってくれます。
メリット
- 風に強く倒れない。
- 布製でもコンパクト。
- 布製なのでカラーを選べる。
焚き火スペース用の防風幕は、設置すると「映える」と評判で、キャンプ場でよく見かけるようになりました。
風除けとしてだけでなく、焚き火スペースの目隠しとしても使えて便利ですよ。
デメリット
- 設営時に手間がかかる。(張り綱を張ったり、ペグで固定する。)
- 値段が高め。
- 防火仕様だが、火の粉が飛ぶと穴が空く。
布製の焚き火リフレクターは、陣幕タイプ、防風幕タイプどちらも風除けとしてだけでなく、目隠しとして使いたい方におすすめです。
火の粉が飛ばないよう、少し離して設置すると、安全に使用できます。
焚き火リフレクターの高さ
焚き火リフレクターにはいろいろな種類があり、キャンプ場でも、色々な形があることをご紹介しました。
そんな方に焚き火リフレクターは、どう選んだらよいかについてお教えします。
金属製と布製、どちらを選ぶ?
焚き火リフレクターを選ぶ際には、まずは金属製、布製どちらかに決めると良いでしょう。
先程挙げた特徴にもあるように、
- 暖かさや明るさを重視したり、手軽に使いたい方は、金属製。
- 風防としてだけでなく、目隠しや、キャンプサイトのおしゃれを楽しみたい方は、布製。
を選ぶのがおすすめです。
自身のキャンプスタイルに合う、焚き火リフレクターを選ぶといいでしょう。
焚き火台の後ろに金属製のものを置くことで、明るさも増しますし、火の粉も防ぐことができるので、荷物に余裕がある方は、こういった使い方もおすすめです。
高さと効果
焚き火リフレクターの選び方として、悩ましいのが「高さ」ですよね。
特に金属製の焚き火リフレクターは、30~60㎝まで10㎝刻みでサイズ展開されているものもあり、どれを選んだらが難しいです。
高さ
焚き火リフレクターの高さの目安となるのが、自分の持っている「焚き火台の高さ+30cm以上」です。
焚き火台に市販の薪(30cm前後)を載せ高さがこのくらいになるため、「焚き火台の高さ+30cm以上」あるといいでしょう。
薪の高さまで焚き火リフレクターの高さがあると、風をきちんと防ぐことができるので、炎が安定しますよ。
この目安を元に、人気のある焚き火台と、おすすめの焚き火リフレクターの高さをみてみましょう。
焚き火台 | 焚き火台高さ | 焚き火リフレクター目安 |
ファイヤーディスク | 16cm | 46cm程度 |
ピコグリル398 | 24.5cm | 55cm程度 |
スノーピーク焚き火台M | 25cm | 55cm程度 |
ファイアグリル | 33センチ | 65cm程度 |
お手持ちの焚き火台の高さ+30cmを目安として、焚き火台リフレクターを用意するとよいでしょう。
効果
焚き火台リフレクターは、高さがあるほど、反射熱の効果を感じやすくなります。
そんな方もいらっしゃると思います。
金属製の焚き火リフレクターの40cmと60cmを実際同じ日に使って、効果を比較した結果をご紹介したいと思います。
金属製の40cmと60cmの焚き火リフレクターの比較
高さ | 足元 | 胸元 |
40cm | 暖かい。 | 暖かさを感じにくい。 |
60cm | 暖かい。 | 暖かい。 |
どちらも外気温15度ほどの日に、ローチェアに座った場合で、焚き火より50cm程度離れた体感です。
焚き火台の高さに合わせるだけでなく、効果の感じやすさを元に選んでみるのもいいでしょう。
おすすめの焚き火リフレクター5選
ここまでは焚き火リフレクターの効果と選び方についてご紹介しました。
そんな方に、おすすめの焚き火リフレクターをご紹介いたします。
おすすめの金属製焚き火リフレクター
最初に金属製のおすすめ焚き火リフレクターをご紹介いたします。
金属製の焚き火リフレクターは、簡単に設置したい方、反射熱の効果をより感じたい方におすすめです。
金属製の焚き火リフレクターのカラー
- 銀色
- 黒色
があります。
暖かさ重視したい方は、熱の反射が大きい銀色が良いでしょう。
おすすめ金属製焚き火リフレクター①
キャンプグリーブ 大型風防板
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こちらは、亜鉛メッキ鋼板でできているので、頑丈で、しっかりとした焚き火リフレクター。
そのまま設置するだけでも安定しますが、ペグダウンすることで、よりしっかりとしますよ。
サイズ展開も30~70cmまで10cm刻みであるので、自分の好みの高さを選ぶことができるのも嬉しいところ。
またリフレクターの裏面はあまり熱くならないので、ストーブの後ろにも設置するのもおすすめですよ。
暖かくなりますし、熱からテントを守る効果もあります。
サイズ(60cmのもの) | 高さ 60cm×幅 120cm ×厚み 0.3mm 8枚連結 (1枚 15cm) |
重量 | 約2kg |
材質 | 亜鉛メッキ鋼板 |
おすすめ金属製焚き火リフレクター②
ヨーラー 大型風防板 ウインドスクリーン
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ヨーラーの焚き火リフレクターは、素材は亜鉛メッキ合板なので、丈夫です。
水に強く、耐食性もあるので、手入れも簡単ですし、長く使うことが出来ますよ。
またサイズ展開も豊富で、高さ30cm~70cmまで10cm刻みなので、好みのサイズを選ぶことができるでしょう。
重さがある分しっかりしているため、ペグダウンすればとても安定するため、安心して使うことができますよ。
反射熱の効果で、薪の節約になるのも嬉しい点です。
サイズXL | 長さ120cm×高さ60cm |
重量 | 亜鉛メッキ合板 |
材質 | 約2kg |
おすすめの布製焚き火リフレクター
次に布製のおすすめ焚き火リフレクターについてみていきましょう。
布製の焚き火リフレクターは、重量が重くなりがちなのですが、今回は軽量なものを厳選。
軽量なものは、持ち運びもしやすくおすすめですよ。
おすすめ布製焚き火リフレクター①
マーグス 焚き火陣幕ノマド CT0010
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こちらは、とても小型・軽量な焚き火リフレクター。
バイクで移動するソロキャンパー向けに作られていて、携行性がよい一品です。
高さは360mmと膝下なので、高さの低い焚き火台との相性が抜群。
低めの焚き火リフレクターですが、風から火元をしっかりと守ってくれますし、地べたスタイルの方は十分暖を取ることができます。
またパネル同士を連結することができ、超小型陣幕として使ったり、横に長い防風壁など色々な使い方を楽しめるのも嬉しいところ。
陣幕の生地は、軍需用物資の素材である「ALBERTON ARMY DUCK/アーミーダック」の18ozを使用しています。
ポールは全てアルミ素材(A6063)なので、軽量かつお手入れも楽々です。
アルミの表面は、アルマイト処理済みなので、過酷な環境でも安心して使えますよ。
私はこれから注目のアウトドアブランドだなと感じています、
サイズ | H350mm×W1020(3枚パネル) |
収納サイズ | H360mm×直径63mm (3枚パネル) |
重量 | 386g(ポール、張り綱、収納袋を含む / 3枚パネル時) |
材質 | フレーム:アルミニウム合金(A6063)、真鍮
生地:帆布(ARBERTON ARMY DUCK/アーミーダック18oz)、ポリエステル |
おすすめ布製焚き火リフレクター②
バンドック 焚火 リフレクター BD-523
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バンドックから発売されているのは、高さがある焚火リフレクターです。
高さがあるため、しっかりと風を防いでくれ、暖かいですよ。
フレームはアルミを使用しているので軽量で、携行性が高いのも嬉しい一品。
色味も格好良いので、キャンパーの中でも人気のある焚火リフレクターです。
格好良いだけでなく、持ち運びもしやすいので、是非使ってもらいたい焚火リフレクターの一つですね。
サイズ | 約2000(600・800・600)×70mm |
収納サイズ | 約430×75×75mm |
材質 | フレーム:アルミ合金
生地:綿100% |
重量 | 700g |
おすすめ布製焚き火リフレクター③
ミニマルワークス ウルタリ
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こちらは、キャンプサイト用の陣幕タイプの焚き火リフレクター。
生地にポリスキンを使用しているため、丈夫ですし、大きな陣幕タイプであるのにもかかわらず、重さが1.5kgと軽いです。
覆う部分が大きいので、目隠しとしても活躍すること間違いなしの一品。
収納もコンパクトになるので、携行性が良いのも使いやすくておすすめな点と言えるでしょう。
サイズ | 幅430cm×高さ115cm |
収納サイズ | 幅15cm×長さ50cm |
重量 | 1.5 kg |
材質 | フレーム:アルミニウム
生地:ポリエステル |
布製の焚き火リフレクターは、風にも強く倒れにくく、目隠しや焚き火サイトのアクセントとしても活躍してくれるアイテムです。
サイズやカラーも様々なので、自分のキャンプスタイルに合うものを選んでみてくださいね。
焚き火リフレクターはどう選ぶ?高さと素材の違いによる効果を大解剖:まとめ
今回は焚き火リフレクターの種類と高さについてご紹介しました。
同じ風防ではありますが、焚き火リフレクターは素材や高さによって、得られる効果は少し異なります。
焚き火リフレクターの高さがあると、より暖かいので、寒い時期にはおすすめですよ。
自分の用途に合った高さの焚き火リフレクターを使って、もっと焚き火を楽しみましょう。