そんなお悩みにお答えします。
焚き火って癒されますよね。
あの揺れる炎をただ見ているだけで、すべての疲れがじんわりと癒されていくあの感覚がたまらなく好きです。
そろそろ終わりにしようかなと思っても、あと1本だけあと1本だけと薪を足してはいつまでも炎に癒されたくなってしまいます。
でも焚き火をしていると、火の粉が飛んで下の芝生を焦がしてしまったり、地面が黒くなってしまった経験ありますよね。
飛んでしまったカスなどを片づけるのにも一苦労。
そんな時に焚き火台の下に防火シートを敷くことでそのようなことを防ぐことが出来、片付けも楽になります。
キャンプサイトを綺麗に使うためにも、防火シートを敷いて焚き火をしている人も居るかと思います。
ところが、このシートを調べているとシートやマットと出てきたことはありませんか?
なぜ二つの言い方があるのか、この二つには一体どんな違いがあるのか調べてみました。
そもそも防火シートとは何か
防火シートは燃えにくい素材で出来ているので焚き火の下に敷いて使うことが出来ます。
全く燃えないわけではないので炎に当たると燃えますが、燃え広がりにくい性質を持っているシートのことです。
焚き火の際に使用する人が多いので焚き火シートとも呼ばれます。
そのため、飛んだ火の粉で燃えてしまった。という心配もありません。
実際シートの上に飛び散った火の粉で穴が空いたり、燃え広がって消化に困ったというようなことは私はまだ経験がありません。
シートを使用しないで焚き火をした結果、このようなことになってしまいます。
芝が焦げ、傷んでしまっています。
芝生は高温になると枯れてしまい、再生させるには長い年月がかかってしまうのです。
また、冬場などの乾燥する時期にシートを使用しないで焚き火をしていると、弾けた薪から芝生に引火し火災に繋がる危険性があります。
そうなれば自分だけではなく、周りにも大きな被害が及ぶことになりかねません。
そのため、シートを使うことは安全に焚き火を楽しむためにも必要不可欠なものなのです。
焚き火シートには様々な素材があり、耐炎繊維、ガラス繊維、シリカ繊維などがあります。
耐炎繊維
耐熱性を持った繊維で、火の粉への耐熱性が高いうえに繊維が柔らかいのが特徴。
小さく収納出来るので便利ですが、少しお値段が張るものが多いです。
使用温度は250℃程度なので、燃焼中の薪などをシートに直接置くのは避けた方が無難ですね。
ガラス繊維
その名の通りガラスで出来た繊維のことで、使用温度も1000℃程度と耐熱性が非常に高いです。
耐熱性、不燃性、耐久性に優れています。
触り心地が少しチクチクした感触があり、硬めの素材なので小さく折りたたむのが難しいのですが最近は、コーティングされているものが多くチクチクした触り心地が軽減されており、扱いやすくなったものも多く販売されています。
私は少し動かす程度なら素手で触れますが、コーティングされていても念のため広げる時やしまう時など、大きく触る時には手袋や軍手をして触るようにしています。
また値段も耐炎繊維に比べて安価で販売されており、今販売されている焚き火シートの多くがガラス繊維を使っています。
シリカ繊維
こちらも使用温度が1000℃程度と非常に高く、ガラス繊維同様の耐火性を持っています。
こちらも原料はガラスなので、触り心地はチクチクとした感触がありますが、コーティングなどにより軽減されているものが多いです。
ちなみに、溶接現場などで使われいてるスパッタシートという物もあります。
スパッタシートは溶接する際に飛び散る火花や金属粒などを弾いたり付着したりする、高い耐熱性を持ったシートです。
最近ではこのスパッタシートを焚き火台の下に敷いて焚き火シートにしている方も多く、注目を集めています。
シートとマットの違い
同じような物でも言い方によって用途や形状が異なる物が日本には沢山存在しています。
テントにも、グランドシートやグランドマットがありますよね。レジャーシートやレジャーマットなど、どちらも同じ物のような気がします。
私は二つの言い方が存在していることをあまり疑問に思っていませんでした。
なんとなくニュアンスだけで使っていたり、自分が持っているものがシートなのかマットなのかわかっていないで、ただの言い方の違いだろうと思って深く考えずに使っていました。
キャンプに行った際、荷物を準備している時やテントを立てている時など、特にそのシーンに出くわします。
こんな会話を毎回のように繰り広げています。
でもよく考えてみたら、なぜどっちか迷うのでしょう。
なぜ同じ用途なら言い方の違う物が存在するのだろう。
私と同じように感じる人は多いと思いますが、実はこんな違いがあります。
シート
座席や1枚の紙、薄板、薄くて広い敷物で素材は様々な物がある。
マット
建物の入口において、履物の泥を落としたり、風呂の出口などに置いて濡れた足を拭いたりする敷物。また、運動競技などで使う厚い敷物。
この二つを比較すると明確な違いは、厚みではないでしょうか。
確かにシートと付くものは薄く、マットと付くものは少し厚みがあるものが多いですよね。
例えば、グランドシートとグランドマット(インナーマット)の違いで言えば、グランドシートは薄く、テントの下に敷いてテントそのものが汚れないようにする役割があり、グランドマット(インナーマット)は少し厚みがあり、テントの中に敷き寝心地を良くする役割があります。
その違いで考えると焚き火台の下に敷いているのはマットではなく、シートになるのではないでしょうか。
シートとマットの違いがわかった所で、最初の疑問に戻りたいと思います。
防火シートと防火マットの違い
防火シートは主に焚き火の下に敷いて使うものだということは、お分かりいただけたかと思います。
では防火マットとは何か。
防火マット単体で調べると、仏具が出てきたり防火シートが出てきてしまって焚き火用の防火マットが出てこないんですよ。
仏具用の防火マットは、仏壇の線香立てやロウソクなどの下に敷いていたり、床に敷いているマットのことです。
実際私もキャンプ用防火マットと調べても出てくるのは全て防火シートでした。
と、いうことは焚き火で使用するのは防火マットではなく、防火シートということになるでしょう。
恐らくこれもシートとマットの違いがごちゃ混ぜになってしまった結果ではないかと思われます。
確かに、先ほどのマットとシートの違いで考えると、焚き火台の下に敷くのに厚みのあるマットを敷くのは安定感がなくて危ないですよね。
そう考えると、これはシートと呼ぶのが正しいのではないかと思います。
結論としては、防火シートと防火マットはどちらも存在するものの、用途が違うということがわかりました。
防火や防炎、耐熱不燃など、火に強いという意味の言葉でもこんなに区別されています。
それぞれ特徴があり、区別されていることには意味があるんですよね。
日本人ですが知らないこと、意味をきちんと理解していないことって実は結構いっぱいあるのかもしれないと思うと、この日本語の複雑さが面白く深く追求したくなってしまいます。
おすすめ焚き火シート
焚き火シートとマットの違いについてわかった所でおすすめの焚き火シートをご紹介したいと思います。
Viemior
耐火性、耐熱性に優れたシートで更に防水性があるので、汚れたシートをさっと水洗い出来ます。
ガラス繊維使用ですがシリカコートで柔らかく扱いやすくなっています。
サイズ80×60cm
瞬間使用温度1500℃ 耐熱温度800℃
キャンプグリーブ
安心の日本製。ペグまで付属しているので焚き火シートのためにわざわざペグを買い足す必要がないのは嬉しいですね。
こちらもシリカコートしてあるので手触りはチクチクしにくくなっています。
サイズ80×60cm
瞬間使用温度1500℃ 耐熱温度800℃
ZENCamps
こちらも日本製。ZENCampsは日本のブランドなので、なにかあってもすぐに対応してもらえるのは安心感ですよね。
特殊加工されているため手触りはチクチクしにくいです。大きさは大きめにできていますがコンパクトに畳めるようになっているのでかさ張らずに持ち運びができます。
サイズ95×60cm
瞬間使用温度1500℃ 耐熱温度550℃
チエ化学
工業用耐火シートの専門メーカーが作った焚き火シートなので耐熱性、耐火性に関しては折り紙付き。プロ仕様なので過酷な高温環境でも安心して使えます。極厚ガラス繊維を使っているので耐久性にも優れています。
サイズ100×100cm
瞬間使用温度1500℃ 耐熱温度800℃
イチフジ
こちらも厚みのあるシートなので耐久、耐火、耐熱性に優れています。
カラーもゴールドでお洒落なカラーになっています。耐熱温度は他の物に比べると少しだけ低くなっていますが、それでも十分な耐熱温度はあるので安心して使うことが出来ます。
サイズ100×100cm、100×200cm、200×200cm、200×300cm
瞬間使用温度1500℃ 耐熱温度700℃
ポイント
これら全てにハトメが付いているのでペグダウンし、風などが吹いても飛んで行くことのないように固定しておくことが出来ます。
焚き火用防火シートのおすすめ5選!防火マットとの違いとは?まとめ
焚き火シートとマットの違いについてと、おすすめの商品を5選紹介させていただきました。
やはり焚き火シートの必要性は必ずあると思います。
シート必須のキャンプ場はあまりありませんので、焚き火台さえあれば焚き火をすることは出来ます。
ですが、マナーや環境保全の観点から考えると、シートを使うことをおすすめします。
ルールを守り、自然で遊ばせてもらっている私たちは、そういったマナーを守ることでお互いが気持ちよく、本当の意味で焚き火を楽しむことが出来るのではないでしょうか。
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