このような疑問にお答えします。
焚き火でのBBQなどで、大活躍する「網」。
焚き火台に付属していたり、100円均一で購入したものを使う方も多いかと思います。
手軽に入手できる反面、焼き網は使った後のお手入れが大変なんですよね。
私は以前安い網を使っていたのですが、焦げ付きを取るのに、いつも苦労していました。
焚き火台で使う網の種類によっては、焦げ付きにくい素材でお手入れが楽なものもあります。
実際私も網の種類を変えてみると、洗うのがグンと楽になりました。
焼き網をロストルに変えると、重いものもOKなため、料理の幅が広がりますよ。
また網を長く使うための秘訣についてもご紹介いたします。
お手入れの方法を知ることで、肉のこびりつきが軽減して洗うのが楽になりますし、長く使うことができます。
焚き火で使う「網」について知って、もっと焚き火を楽しみましょう。
目次
焼き網の種類
焚き火で行うBBQや、ホイル料理は最高ですよね。
BBQをする際の網といえば、格子状の焼き網を思い浮かべる方も多いはず。
実はBBQで使う網には、種類があります。
焚き火で使う網の種類
- 焼き網
- ロストル
焚き火で使う「網」は、大きく分けてこの2種類です。
まずは一般的にBBQで使われる「焼き網」について、ご紹介いたします。
「焼き網」にも様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
「焼き網」についてみていきましょう。
焼き網
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焼き網は、炭や焚き火などの炎を利用して、食材を焼くアイテムです。
ガス火やトースターなどでも、使用されていますね。
焼き網で焼くことで、焼き目がつき、見た目も味もより美味しくなります。
焚き火台によっては、焼き網が付属しているものもありますし、100円均一やホームセンターなどでも入手が可能です。
焼き網は、様々なタイプ、また色々な素材で作られたものがあります。
タイプ
- 脚付き
- 持ち手付き
- 網のみ(丸型・角型)
素材
- ステンレス
- スチール
- セラミック
このようにタイプと素材で分類できます。
タイプと素材の焼き網について具体的にみていきましょう。
焼き網のタイプ
まずはタイプ別に焼き網の種類をみていきましょう。
脚付きタイプ
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脚付きタイプは、安定しやすいのがメリットです。
脚付きタイプの焼き網は、火から距離を置いて焼くことができるのも嬉しいところ。
脚があることで、火の管理もしやすくなりますよ。
おすすめ脚つき網
キャプテンスタッグ ダッチオーブン用 角型焼きアミ
スノーピークの焚き火台Sにぴったりのサイズです。脚があることで、火の管理もしやすくなりいいですよ。
ダッチオーブンも置ける強度があるのも嬉しい点です。
持ち手付きタイプ
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持ち手付きタイプは、焼き網の移動がしやすいのが大きなメリットです。
持ち手付きの焼き網は、移動する際にも、フライパンのような感覚で使用できるのがいいですよね。
おすすめ持ち手付き焼き網
ユニフレーム ミニロースター
食パン1枚を焼くのに、ちょうど良い大きさの焼き網です。
とてもコンパクトなので、ソロキャンプにもぴったりな一品ですよ。
網だけのタイプ
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網だけのタイプは、持ち運びが簡単なところが大きなメリットです。
脚や持ち手が付いていない焼き網は、コンパクトなので、BBQの際にも持ち運びやすいですよ。
また大きさや形のバリエーションも豊富で、自分の用途に合ったものを選ぶことができます。
おすすめ焼き網
ユニフレーム ファイアグリル用焼き網
一般的な焼き網に比べると、耐久性があります。
ファイアグリルの純正品なので、この焚き火台を使っている型には本当におすすめです。
焼き網の素材
次に素材についてみていきましょう。
ステンレス製
ステンレス製の焼き網は、さびにくく、丈夫なところが大きなメリットです。
丈夫なため長く使え、使用した後の手入れも簡単なところが使いやすい素材。
スチール製
スチール製の焼き網は、熱伝導率が高いため、食材を早く焼き上げることができるのがメリットです。
ステンレス製に比べ、さびやすいので、しっかりと洗った後は、完全に乾かして保管しましょう。
セラミック製
セラミック製の焼き網は、セラミックのプレート部分と網部分が2層構造になっています。
セラミックの遠赤外線効果で、食材の水分を保ったままおいしく焼き上げることができるのが大きなメリット。
料理の味にこだわりたい方に、セラミック製の焼き網はおすすめです。
焼き網の素材の種類は、大きく分けてこの3つです。
素材によって、使い勝手や値段も異なりますので、自分の用途に合ったものを選んでみて下さいね。
【番外】使い捨てタイプ
ちょっともったいない気もしますが、使い捨てタイプの焼き網もあります。
使い捨てのタイプは、後片付けやメンテナンスの必要がないのが大きなメリット。
アウトドアで、使用後すぐにお手入れができない場合に便利です。
何枚か用意しておけば、焦げつきがひどい場合にも、手軽に交換できるのがいいところですね。
これらが「焼き網」の種類です。
焼き網は、種類だけでなく、サイズも確認して使いましょう。
大きすぎると、当たった拍子に落下する可能性がありますし、小さすぎると使うことができません。
安全のためにも、焚き火台に合ったサイズを使用するようにしましょう。
もう一つの網、「ロストル」ってどんなもの?
次にもう一つの「網」、ロストルについてみていきましょう。
ロストルがどんなものか、わからない方もいらっしゃると思います。
ここからはロストルどんなものかについて、ご紹介いたします。
ロストル
ロストルの素材は、高温に耐えられるステンレスや鉄などで、とても頑丈に作られている網や台のことです。
ロストルは、大きく分けて2つの使い方がありますよ。
- 焚き火台の底に敷いて使う頑丈な金属で作られた網や台。
- 調理などで使う網のようなもので、グリルの架台として使える。
このように使われています。
ロストルのメリット
- 用途の多様さ
- 強度
- 手入れのしやすさ
これらがロストルのメリットです。
ロストルはとても頑丈なので、この上でダッチオーブン調理などもすることができます。
具体的にみていきましょう。
用途の多様さ
ロストルは、一般的な焼き網に比べ、色々な用途に使用できます。
ロストルの用途は、
- 炭床
- グリルの架台
- BBQの焼き網
として使用できます。
炭床としてのロストルは、使用することで薪が最初から最後まで安定して燃焼します。
炭床のロストルは、調理用のものとは形状が違い、薄手の鉄板に空気穴が開けられたもの、板に溝が掘られているものなどがあります。
また焚き火台の架台として、調理に使用する場合は、棒材を組み合わせて作られたロストルを選ぶようにしましょう。
強度
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ロストルは、極太の無垢棒を使用しているため、抜群の強度を誇ります。
重さのあるダッチオーブンを載せても、歪みませんし、安心して使うことができます。
またロストル自体の重量もあるので、焼き網としても優秀で、分厚いお肉を載せても、ひっくり返すときに網が持ち上がることがないのも嬉しいですね。
手入れのしやすさ
一般的な焼き網は、しばらく使っていないと、赤さびがでてしまうこともありますよね。
ロストルはステンレス製のものが多いため、さびにくくお手入れが簡単です。
また一般的な焼き網のような格子状ではないので、使用後の焦げも簡単に落ちますよ。
お手入れが簡単だと、ストレスフリーですね。
おすすめロストル
ユニフレーム ファイアグリルヘビーロストル
ファイアグリルのヘビーロストルは、とても頑丈な造りをしているので、ダッチオーブンやポットなどを置いても安定します。
また使用後の焦げ付きも、一般的な網と比べて少ないですし、洗うときも落としやすいですよ。
以前は網を使用していましたが、今ではロストルを使用することがほとんどです。
ロストルは、焼き網に比べて重量がありますが、とても使い勝手のよいギアなんですよ。
焼き網を迷っている方は、是非試してみて欲しい一品です。
焼き網を長く使う方法
BBQなどで使う焼き網は、使用後に肉が焦げてこびりついてしまいますよね。
使い捨てにするものはそのままでも良いのですが、通常は洗って次回も使用します。
鉄製の焼き網は、しっかりと洗って、乾かさないと次に使う時に赤さびがでてしまうんです。
そんな手入れが面倒で、おろそかにしがちな焼き網を、長く使用するための方法についてご紹介いたします。
長く使うための方法
- 焼き網を育てて使う。
- お手入れをしっかりする。
- 保管をしっかりする。
焼き網を長く使うための方法は、大きく分けてこの2つです。
具体的にみていきましょう。
焼き網を育てる
焼き網を長く使うためには、使用前の準備が必要です。
食材が焼き網にくっつかないよう、ダッチオーブンのシーズニングのように油をなじませて、育ててあげましょう。
手順1:新品の焼き網は一度洗う。
新品の焼き網は、製造工程で石油系油脂が付着している可能性があるため、BBQをする前に洗っておきましょう。
石油系の油脂を落とすだけなので、軽く洗っておけばOK。
洗った後は、良く乾かしておきましょう。
手順2:油を馴染ませる。
新品の焼き網には油分が含まれていないため、そのまま使用すると、食材がくっついてしまいます。
使用する前に、ダッチオーブンやスキレットのように、焼き網にもシーズニングをして、油を馴染ませておきましょう。
やり方
- サラダ油や牛脂などの食用油を網に塗る。
- 焚き火の火で、焼き網を温める。
- 試し焼きをして、くっつかなければOK。(焼き初めても大丈夫そうなくらい温まったと感じてから、さらに10分くらい待つとよい。)
これだけでOKです。
シーズニングの一手間が、焼き網を育て、その結果長く使用することができます。
手順3:網が温まってから食材を焼き始める。
焼き網は、十分に温まってから焼き始めましょう。
温めすぎくらいの方が、肉や魚などがくっつかず安心ですよ。
BBQのやり方
- 焚き火の火を熾火(おきび)*にする。
- 焚き火台に焼き網をのせる。
- 十分すぎるくらい温まったら、肉や野菜をのせて焼く。
- 自分好みの焼き加減で完成。
焚き火の火は、熾火(おきび)*にしましょう。
*熾火とは薪が燃え切り、赤くなっている状態のことです。
熾火にすることで調理するときに火力のコントロールがしやすくなり、遠赤外線の効果により中まで火が通るようになりますよ。
焼き網を使う際に、肉の脂が薪へ落ちると、炎が出る場合がありますので注意しましょう。
これらが焼き網を育てて使う方法です。
しっかりシーズニングをしてあげることで、網を長く使うことができます。
お手入れをしっかりする
キャンプでのBBQは、美味しく楽しく言うことなしですが、後片付けやお手入れがちょっと大変ですよね。
そんな方もいらっしゃると思います。
しかししっかりお手入れしておかないと、次回使う時にさびだらけで使えなくなってしまう可能性が。
ここからは、焼き網の現地でできるお手入れと、家に帰ってからの洗い方についてご紹介いたします。
現地でのお手入れ
キャンプ場で、BBQが終わった後にできるお手入れについてみていきましょう。
現地でできる、簡単なお手入れとして、焼き網に付いた油や食材のこびりつきを炭化させる方法があります。
残り火で炭化させる
- 焼き網をアルミホイルで包む。
- 焚き火の残り火で加熱する。
こうすることにより、簡単に汚れが落ちます。
またトーチバーナーやシングルバーナーを持っている場合は、これらで焼く方法もおすすめですよ。
砂利や砂でこすって汚れを落とすのはやめておきましょう。
焼き網が痛んでしまい、寿命が短くなってしまいます。
また砂利や砂でこすったものは、衛生面でも心配なので、やめておきましょう。
家に帰ってからの洗い方
現地で焼き網を炭化させた後、家に帰ってしっかり洗いましょう。
洗うときは、焼き網を痛めない「たわし」がおすすめです。
たわしでの洗い方
- たわしで洗剤をつけずに洗う。
- 洗った後は、水気を取り乾かす。
- 食用油を薄く塗る。
台所用洗剤を使う場合は、馴染ませた油が流れてしまうため、焼き網を次回使う前に再度シーズニングが必要になります。
こうすることにより、焼き網が長持ちします。
また金属製のワイヤーブラシで洗うのは、やめておきましょう。
ワイヤーブラシからでる鉄粉が錆の原因になりますし、かたいため、傷の原因になります。
保管をしっかりする
保護のための食用油を塗った後は、新聞紙で包んで保管するのがおすすめです。
余計な油分や水分を吸い取ってくれるため、よいコンディションを保つことができます。
保管方法
- 新聞紙で包む
- ビニールを被せる。(密封はしない)
ビニールは通気性をよくするために、密封しないようにしましょう。
密封しないことで、結露などを防ぐことができます。
またきちんと洗えていれば、虫などはこないので安心してくださいね。
これらが焼き網を長く使うための方法です。
大事に使うことで、長く使うことができるので、しっかりお手入れしましょう。
焚き火の網は何を使う?網のタイプとお手入れの方法をご紹介します!:まとめ
今回は焚き火で使う「網」についてご紹介しました。
自分の用途に合った網やロストルを使うことで、BBQだけでなく、様々な焚き火料理を楽しむことができます。
また焼き網のお手入れをして、育ててあげると、長持ちします。
「網」とそのお手入れを知って、焚き火をもっと楽しみましょう。