そんな疑問にお答えします。
私は「モンベル」というワードはよく耳にしていましたけど、詳しい事は知りませんでした。
ある日、車で出かけて信号待ちをしていた時の話です。
ふと目線を信号機から左側に向けてみると、モンベルのお店があるではないですか。
時間も少しあったので早速入店。
色いろと物色している中、面白いキャンプギアを発見しました。
それは、折り畳める焚き火台です。
店員さんとお話をしたいと思っていましたが、時間が差し迫っていたので店員さんと話すことなく車に戻りました。
この記事では、その時に見つけた折り畳める焚き火台、「フォールディングファイヤーピット」についてご紹介しています。
最後まで読んでいけば、フォールディングファイヤーピットについて詳しくなるだけではなく、モンベルの他のアイテムのことも知ることができます。
気温が低くなってきました。
コーヒーなどを飲みながら体を温め、ゆっくり読み進めて下さい。
目次
モンベルはどのようなブランド?
まずはモンベルは、どのようなブランドなのか学んでいきましょう。
山のイメージが強いから、本格的なキャンプギアを扱っているのかな?
他のアウトドアブランドとの違いはなんだろう?
モンベルについて、掘り下げていきましょう。
名前の由来
モンベルは、「mont-bell」と書きます。
皆さんは英語で山を意味する「Mountain」と、鐘や鈴を意味する「bell」を組合して、「mont-bell」にしたのだと思いませんでしたか。
もしそう思っていたら、半分正解で半分不正解です。
モンベルとは、フランス語の美しいという意味の「belle」と山を意味する「mont」を元として作成された造語です。
本来のフランス語とは異なりますが、語感等も考慮して創業者の辰野さんが作ったそうです。
モンベルはここから始まった
創設者の辰野勇さんは山好きの少年でした。
辰野勇さんは少年時代に読んだ、ハインリッヒ・ハラーのアイガー北壁登攀記(とうはんき)「白い蜘蛛」に感銘(かんめい)を受けます。
普通の子供なら目もくれないような本ですよ。
「白い蜘蛛」に感銘をうけた辰野勇さんは、山一筋の青春時代を過ごし、将来登山に関連したビジネスを興(おこ)す夢を抱き始めたのもこの時期です。
1969年には、アイガー北壁日本人第二登を果たすなど、名実ともに日本のトップクライマーとなります。
アウトドアの経験も知識も十分に満たし、1975年辰野勇は2人の山仲間、真崎文明さんと増尾幸子さんと共に「株式会社モンベル」を設立するのでした。
以来“Function is Beauty(機能美)”と“Light & Fast(軽量と迅速)”をコンセプトに商品開発を行っています。
モンベルの歴史を詳しく知りたい人はこの動画をみて下さい。
この動画にはモンベルの設立から順を追って詳しく紹介されています。
出典:YouTube
モンベルの魅力とは?
モンベルの魅力は以下の3つです。
- 環境への適応
- 最新技術を取り入れているギア
- コスパがいい
1つ1つ掘り下げていきましょう。
環境への適応
モンベルは、全天候対応というアイテムが多いです。
これは社名にもなっている山について、知り尽くしているからでしょう。
山もそうですが、アウトドアは急に天候が変わります。
晴れていたと思っていたが、急に曇り雨が降り始めるとか。
急に変わる天候に対応するためには、沢山のキャンプギアが必要になり荷物が増えます。
荷物が増えれば、荷物が邪魔でアウトドアを楽しむことが出来ません。
そこでモンベルでは、できるだけ一つのアイテムで環境の変化を乗り越えられるように、全天候型の高品質なアイテムを提供しています。
全天候型のアイテムにより、急な雨などにも落ち着いて対応することが出来るのです。
その分荷物を減らすこともできます。
荷物を減らした分、食材を多く持っていきキャンプ飯を楽しめますね。
最新技術を取り入れているブランド
モンベルは、いち早く最新技術を取り入れているブランドです。
例えばスニーカー。
パッと見た感じは、どこにでもあるようなスニーカーです。
しかし、GOREインビジブルフィットという当時最先端のテクノロジーを採用しているのです。
今まではGORE-TEXの袋をそのまま入れて圧着するようなものだったので、どうしても生地がダブついて貼られてしまい、あたりやゴアつきが出てしまいます。
しかし、新技術でシワなく綺麗に圧着が可能になり、生地の無駄がなくなりました。
従来のGORE-TEXブーティ構造のシューズと比べて約18%の軽量化に成功し、シワや折り目、縫い目などによるスレが不快感を軽減しました。
そして、ソールはモンベルの独自開発のトレイルグリッパーを使用しています。
シューズ1足に対しても、これでもかというくらい最新技術を取り込んでいますね。
コスパが良い
モンベルは機能性と価格のバランスがとれています。
つまり、コストパフォーマンスが良いという事です。
他のブランドはデザインがクールだったり、お洒落なイメージのキャンプギアを取り扱っています。
しかし、デザインが重視されていて、機能が「いまいち」という事を感じることがあるでしょ。
機能が同じ場合他のアウトドアメーカーは、モンベルよりやや高額な場合が多いです。
その点、モンベルは機能とデザインのバランスが取れているキャンプギアを取り揃えていますので、結果コスパが良いと言えるのです。
モンベルが掲げる7つのミッション
モンベルは、アウトドア用品を扱っているブランドではありません。
さまざまな分野に、活動範囲を広げています。
なぜ、さまざまな分野に活動範囲を広げているのでしょうか。
それは、「モンベルだからこそ果たせる使命がある」と考えているからです。
自然環境保全意識の向上
健全な自然とアウトドアは、切っても切れない関係です。
その自然環境を守る事こそ、最も大きな使命だとモンベルは考えています。
そのためには、モノづくりにおいて環境に配慮した素材や製法を積極的に使用しています。
自然環境への負荷が出来るだけ小さくなるようにと。
野外活動を通じて子供たちの生きる力を育む
大自然の中でのアウトドア活動は、人間形成に大きな影響を及ぼします。
野外で行う「冒険体験」で、未知への挑戦心と危機管理能力が鍛えられ、生きる知恵や勇気が育てられます。
インドア派が増えている中、「次世代を担う子ども達には野外体験をさせてあげたい。」と考えました。
そこで、モンベルは野外体験を開催します。
「川の学校」をはじめ、子供たちの野外体験を応援し続けます。
健康寿命の増進
日本の平均寿命は、ご存じでしょうか。
男性が81.47歳で、女性が87.57歳です。
日本人の平均寿命が年々上昇していることは嬉しい事ですが、健康でいられなければ意味がありません。
天寿をまっとうする間際まで元気に暮らすことが、モンベルのコンセプトの一つである人生の質(Quality of Life )を高めると考えています。
高齢者の週1回の登山が健康に貢献しているという体力調査の結果などもあり、モンベルはアウトドアギアを扱う事で、健康寿命の増進に携わっていきたいと思っています。
自然災害への対応力
年々自然災害が増えています。
1995年に発生した阪神淡路大震災以来、モンベルは「アウトドア義援隊」を結成して被災地支援を行っています。
東日本大震災や熊本大震災への支援活動を通じて、サバイバルをかけた災害時の対応には、衣食住を支えるアウトドア用品やアウトドア体験が役に立つ事を知っているんです。
エコツーリズムを通じた地域経済活性
都心部への一極集中が進む現在、地方経済の復活が重要視されています。
疲弊する地方経済の活性化のための手段の一つとして「エコツーリズム」があります。
エコツーリズムとは、地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組みです。
出典:環境省
2008年の鳥取県大山町を皮切りに、農山村地域にモンベル直営店をオープンし、今では84店舗まで増えました。
84店舗あるモンベルの直営店は、地域社会との連携をはかっています。
節度ある施設開発を前提にアウトドア観光ビジネスを推進し、自然環境資源を守りつつ地域経済の活性に貢献しています。
一次産業(農林水産業)への支援
アウトドアメーカーとして培ったモノづくりのノウハウを、どこかで生かせないか。
生きるために必要な食物、それを扱っている第一産業を元気にしたい。
そんな思いが重なり、モンベルは2012年にモンベルフィールドウエア(漁業ウエア)の開発を始めます。
高機能で快適なウエア・ギアは、農林水産各分野のプロから高い支持を得ることが出来ました。
2013年には全国のフレンドエリア&ショップの産品を、産地直送でお届けするオンラインショップ「フレンドマーケット」をスタートさせます。
モンベルが自信を持っておすすめする商品をそろえていますので、ぜひ見に来てください。
高齢者・障害者のバリアフリー実現
モンベルは1991年奈良県の社会福祉法人と共同で日本初の障害者カヌー教室を開催します。
その障害者カヌー教室は将来、国体やオリンピックで健常者と互角に競い合える選手の登場を予感させるイベントとなりました。
そして、2016年のリオ・パラリンピックでは、カヌーが正式種目として加えられ、モンベルの努力が報われます。
今後も身体に障害をもつ人たちが生き生きと暮らせるよう、さまざまな団体と連携して、バリアフリー社会の実現を目指していきます。
「燃焼効率抜群‼」フォールディングファイヤーピット
モンベルのフォールディングファイヤーピットとは、一体どのような焚き火台なのでしょう。
他のアウトドアメーカーの焚き火台と何がどのように違うのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
燃焼促進をうながす2つの効果
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出典:instagram
このフォールディングファイヤーピットを取り扱う前までは、モンベルには焚き火台はありませんでした。
上から見ればただの長方形の形をした焚き火台です。
しかし、側面から見れば底が尖がっています。
底が尖がっている理由は、燃焼効果を極限まで考え抜いた結果です。
一次燃焼で暖まった空気が上昇し、常に新鮮な空気を取り込もうとする現象「ドラフト効果」。
ドラフト効果と一次燃焼で燃やしきれなかった、煙の原因となるガスを燃やす「二次燃焼」を促してくれる構造を採用したからです。
市販されている薪もすっぽり入り、ビギナーのキャンパーも火付けが簡単に出来ます。
しかし、燃焼させることに注目した焚き火台の為、少し残念な点も。
薪の燃え方が良いため、沢山の薪が必要となります。
また高さがある為、炭を使うには少し難しい焚き火台です。
フォールディングファイヤーピットを解説している動画です。
実際に使用し、ドラフト効果と二次燃焼について分かりやすく解説しています。
出典:YouTube
2ステップで設置
他のアウトドアブランドの焚き火台と比べて、少し大きいフォールディングファイヤーピット。
「部品が大きいと組み立てる時も大変なのかな?」と思ってしまいます。
しかし、フォールディングファイヤーピットは簡単に組み立てられます。
- フォールディングファイヤーピットを広げる。
- ロストルを底にいれる。
の2ステップだけ。
これだけ簡単に組み立てられるので、お片付けも簡単です。
付属している収納袋にフォールディングファイヤーピットを入れて、即撤収もできます。
SPEC
サイズ
組立時:幅420㎜×奥行220㎜×高さ300㎜
収納時:300㎜×420㎜×50㎜
重量:約4.1㎏
耐荷重:約20㎏
素材:ステンレス鋼
モンベルのフォールディング出来るアイテム3選
フォールディング(folding)とは、「折り畳む事」という意味です。
モンベルにはフォールディング出来るアイテムが沢山あります。
早速、見ていきましょう。
フォールディング フィールドコット
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一言で言うと簡易ベット。
「簡易ベッドなんていらないよ。」と思っている方、そんな考えは古いです。
あれば便利なアイテムです。
冬キャンの時期に使用すると、地面からの冷気を遮断して温かい。
しかも、地面のゴワゴワ感もありません。
ぐっすり眠ることが出来ます。
ベッドとして使用しない時は、チェアとしても使用できます。
寝相の悪い方は使用しないでくださいね。
フォールディング フィールドコットから落ちてしまいます。
SPEC
素材
本体:600デニール・ポリエステル[ポリウレタン・コーティング]
フレーム:アルミニウム合金
サイズ
組立時:高さ400㎜×幅660㎜×奥行き1900㎜
収納時:940㎜×100㎜×190㎜
重量:6.58㎏
カラー:ブルーグリーン(BLBK)
耐荷重(静荷重):約100kg
U.L.フォールディングポール
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登山で大活躍するトレッキングポールです。
トレッキングポールとは
起伏のある長い道のりを歩く際に身体の負担や疲労を和らげるため、また効率よく安全に登山などを楽しむため使用する杖のことです。
U.L. フォールディングポールは、自分の身長に合わせ長さを選択するタイプのトレッキングポールとなります。
サイズの調整ができない分、とてもシンプルな構造です。
グリップが長めに設計され、グリップ部分の握る位置を変えるだけでポールの長さを調整できるのが嬉しいポイント。
都度変化する勾配に合わせて柔軟に対応できます。
やはり最大の魅力は、アルミ合金で出来ている事でしょう。
アルミ合金でできているのでとても軽い。
しかも靭性(じんせい)、つまり粘り強さがあり、変な力がかかっても折れにくいです。
これはカーボン製のストレッチポールにはない特徴です。
SPEC
サイズ
使用サイズ:90㎝~120㎝
収納サイズ:直径4×33cm
素材:アルミニウム合金
カラー:グレー・オレンジ・イエロー・ブルーグリーン
重量:139g~153g
U.L.フォールディングポールの解説動画です。
使い方まで丁寧に説明しています。
出典:YouTube
マルチフォールディングテーブル
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独自の「ハイローザシステム(特許出願中)」により、コンパクトに折り畳めるテーブルです。
脚フレームの上部にピンが3つ付いていて、どのピンの位置に固定するかでHIGH(67cm)・LOW(54cm)・Za(39cm)の3段階に高さを調節できるシステムの事です。
HIGHはイスに座って丁度いい高さ。
LOWは、大人がイスに座った時はちょっと低い。
でも、地面に直接座ると高すぎます。
それは、子どもがイスに座った時に丁度いい高さになっているのです。
Zaは、地面に直接座って座卓として使用しましょう。
フレームには軽量で強度に優れたアルミニウム合金を採用し、ポールを差し込み広げることで簡単に組み立てることが出来ます。
天板はリバーシブル使用。
耐水性・耐候性に優れた素材を使用しています。
SPEC
素材
フレーム:アルミニウム合金、スチール
天板:メラミン樹脂、グラスファイバー、ポリプロピレン
サイズ
使用時:高さ67㎝(Hi)・54㎝(Low)・39㎝(Za)×幅71㎝×奥行き70cm
収納サイズ:高さ11cm×幅17cm×奥行き70cm
耐荷重:約30kg
重量:2.71kg
カラー:ブラウン
マルチフォールディングテーブルを組み立てている動画です。
ハイローザシステムを実際に目で見ることができます。
出典:YouTube
「折り畳める⁉」モンベルのフォールディングファイヤーピットとは:まとめ
まとめとしまして
- モンベルはどのようなブランド?
- モンベルが掲げる7つのミッション
- 「燃焼効率抜群‼」フォールディングファイヤーピット
- モンベルのフォールディング出来るアイテム3選
をご紹介してきました。
モンベルはアウトドアのアイテムを取り扱っているだけではなく、社会貢献の事まで考えて行動していることに驚かされます。
また、フォールディング出来るアイテムは持ち運ぶとき非常に便利です。
焚き火台の購入を検討している人は、フォールディングファイヤーピットを。
そうではない人は、モンベルのフォールディングできるアイテムを選んでみましょう。
きっと、キャンプの質が「グーン」とアップするはずです。