そんな疑問にお答えします。
焚き火と野焼きはどちらも燃やす行為ですが、違いがよく分からないですよね。
焚き火をしている方はこの違いを知らないと、通報されたり罰金を支払わないといけなくなったりする可能性があります。
庭でバーベキューや焚き火をしている方は特に注意してください。
この記事では焚き火と野焼きの違いを詳しく解説していきます。
焚き火と野焼きが出来る場所、出来ない場所についても紹介しているのでぜひ参考にしてください。
焚き火と野焼きの違いは?
焚き火は分かっても野焼きはピンとこない方も多いのではないでしょうか。
これから2つの違いを解説していきます。
焚き火
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皆さんがイメージしている通りキャンプ場などでする焚き火のことをいいます。
他にも落ち葉を燃やす「落ち葉焚き」も焚き火に含まれます。
野焼き
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畑などを燃やす行為を野焼きといいます。
昔、近所の畑から煙が出ている光景を見かけたことはありませんか。
私は田舎育ちなので、家の近所の畑が燃えているのをよく見ました。
当時はなぜ燃やしているのかを知らなかったのですが、乾燥した草などを燃やすことで畑に悪影響を及ぼす害虫を殺して、土を一旦リセットさせています。
燃えた灰も肥料になるので、野菜などが育ちやすい環境に。
他にも家から出るゴミや廃棄物を燃やす行為を野焼きと呼ばれています。
まとめ
焚き火台などを使って小さい範囲で燃やす行為を焚き火、広い範囲で燃やす行為のことを野焼きと呼ぶ。
【焚き火】やっていい場所と禁止されている場所
焚き火はとても癒されますが、どこでやってもいい訳ではありません。
思い立った時に近くの公園や川などで焚き火が出来たらとても嬉しいですが、焚き火は原則キャンプ場でやるのが安心です。
焚き火が出来る場所
- キャンプ場
- 許可されている公園
- 体験型の焚き火カフェ
出来ない場所
- 海
- 川
- 公園
海や川はバーベキューはOKでも、焚き火はNGの場所も実は多いんです。
私もソロキャンプにハマり出した時、近くの川で焚き火をしようと向かってみると、そこには「焚き火禁止」の看板が。
せっかく焚き火をしようと思ったのに出来ずに帰った記憶があります。
海や川はみんなが自由に使えるものだと思いがちですが、海は国土交通省、川は河川事務所や自治体などが管理しています。
許可なく勝手に焚き火をすることは出来ません。
詳しくはこちらで紹介していますので、チェックしてください。
焚き火が出来るのか確認する方法とおすすめキャンプ場をご紹介しています。
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焚き火を海でゆったり楽しみたい!焚き火が出来る場所はどう探す?
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河原で焚き火は駄目?確認方法&川があるキャンプ場おすすめ4選
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また気を付けたいのが、バーベキューはよくても庭での焚き火はグレーゾーンということ。
法律で禁止されている訳ではないのですが、火事の危険もありますし近所で煙があがっているとなると通報されてしまう可能性があります。
慌てて近所の方が通報したところ、火事ではなく焚き火をしていたということがありました。
住宅街ということもあり、消防車が何台も来て大変なことになったので注意したいですね。
また火を扱っていることで近隣の方は火事にならないか心配になりますし、隣の家と距離が近いと洗濯物に匂いが移る可能性もあります。
事前に近所の方には焚き火をすることを伝えておく等、配慮が必要です。
禁止されていなくても、住民から苦情が来たら指導対象になりますので注意しましょう。
野焼きをするのは法律違反
野焼きは基本的に廃掃法という法律で原則禁止されています。
禁止されている理由
- 悪臭
- 煙
- ダイオキシンなどの発生の危険
- 近隣の方への影響
平成13年から野焼きは禁止になりました。
煙の問題や、ダイオキシン発生の可能性があるからです。
家の庭などでゴミや粗大ごみを燃やすのは絶対にやめましょう。
焚き火と同じように煙の臭いはなかなか取れません。
洗濯物に匂いがうつってしまうのは困りますし、喉が痛くなったり身体にも悪影響があります。
また野焼きの温度は200~300度といわれているので、低い温度で粗大ごみなどを燃やしてしまうとダイオキシン発生の可能性も。
火事を起こさないよう安全にやっていたとしても、色んなところに影響がありますし、法律で禁止されているので絶対にやめましょう。
注意
- ばれないだろうと許可なく勝手に野焼きをした場合5年以下の懲役、1,000万円以下の罰金または両方科せられる場合があります。
- 法人の場合は未遂でも野焼きをした本人と、法人に3億円以下の罰金が科せられます。
どこまでが違反になるのか不安になりますよね。
例外で認められているものもあるのでご紹介します。
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1海や川の管理者
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基本的には海は国土交通省、川は河川事務所が管理しています。
海や川には色んなものが漂着しますよね。
それらをそのまま放っておくと利用者がケガをする危険があります。
安全に利用してもらうために草や木、漂着物を燃やすことは許可されています。
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2火災訓練や道路管理
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火災訓練の模擬火災は、実際に素早く消火をする方法を学ばなければいけません。
道路管理の場合も、道路にはみ出た木をそのまま放っておくと危険ですよね。
木の枝を切って燃やして処分することで安全が保たれています。
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3宗教上の行事
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無病息災などを願うお祭り「どんど焼き」などもその一つです。
お正月に使った門松やしめ縄を燃やしに行くことはありませんか。
これも野焼きと呼ばれる行為ですが、例外で認められています。
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4農林漁業者
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認められている理由は3つあります。
- 畑の害虫駆除
- 木を切った時の木の枝の処分
- 漁網についた海産物を燃やす
畑も野焼きをしないと害虫駆除などが出来ません。
業務をスムーズにするためにも必要なことですね。
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5普段の焚き火
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皆さんが気になるのは普段している焚き火ではないでしょうか。
焚き火、キャンプファイヤー等で使った木くずを燃やすのは許可されています。
庭の木くずや葉っぱも大丈夫です。
焚き火をした後に、一緒にゴミを燃やすのは絶対にやめましょう。
バーベキューや焚き火をして出たお弁当のゴミなども一緒に燃やしたい気持ちはわかりますが、ダイオキシン発生の可能性があるので禁止されています。
許可されているのは焚き火で使った木くずや、庭の落ち葉や木の枝だけなので必ず守って下さいね。
また、庭での焚き火は通報されて迷惑をかけてしまう前に近所の方に一言声をかけておくと安心です。
焚き火と野焼きの違いって?知らなかったでは済まされない理由とは:まとめ
焚き火と野焼きの違いについて解説しました。
この違いを知らないと、通報されたり罰金を支払わないといけなくなったりする可能性があります。
違いを正しく理解して焚き火を楽しみたいですね。
近所で焚き火がしたいけど、許可されているのか分からないという方はこちらの記事を参考にしてみてください。