このような疑問にお答えします。
キャンプでの醍醐味である焚き火。
その焚き火をするためには薪が必要ですし、火をつけるためには薪割りが必要になってきます。
では焚き火をするための薪割りはどのようにしたらいいのでしょうか。
そして道具は何が必要なのかをご紹介いたします。
薪割りのやり方を知ると、焚き火がぐんとしやすくなりますし、ますます楽しみが広がります。
薪割りのおかげもあって、私は最近ナイフの使い方が上手くなって、フェザースティックを作るのにハマっています。
また非常時にも、薪割りのやり方を知っていると慌てずに焚き火をして暖をとったり調理をすることができますよ。
薪割りのやり方を知って、焚き火をもっと楽しみましょう。
目次
薪割りはなぜするの?焚き火に必要な薪はどんなもの?
焚き火をする際に必要な薪割り。
と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
そんな方に、薪割りがどうして必要なのかをお伝えいたします。
薪割りの必要性
薪割りが必要なのは、燃えやすくするためです。
市販されている多くの薪は、そのまま焚き火に使うには太すぎ、なかなか燃えません。
では焚き火をする際には、どんな太さの薪が必要なのでしょうか。
焚き火に必要な薪をみていきましょう。
焚き火に使う薪の種類とは?
実際焚き火をする際にも、火がつきやすくするために薪割りをしますよね。
焚き火をする時には、薪の太さを3種類用意するのがおすすめです。
- 細い薪 小枝、または割り箸程度の細さの薪。
- 中くらいの太さの薪 販売している薪の半分くらいの太さ。
- 太い薪 キャンプ場やホームセンターなどで売っている薪。
また薪にも針葉樹と広葉樹があり、それぞれ特徴が違います。
針葉樹
- 燃えやすいが火持ちしません。
- 柔らかく、割りやすいことが多いです。
- 針葉樹の薪の代表例として、スギ、ヒノキなどを挙げることができます。
広葉樹
- 燃えにくいが火持ちします。
- 硬いので、割りにくいことが多いです。
- 広葉樹の薪の代表例として、クヌギ、ナラ、サクラなどを挙げることができます。
このような薪が必要になります。
という方もいらっしゃると思います。
ここからは、薪割りの道具についてご紹介いたします。
薪割りの道具
焚き火をする際には、市販されている薪では太いため、薪割りが必要であることをお伝えしてきました。
と感じている方も多いのではないでしょうか。
薪割りは色々な道具があるため、力がない方でも簡単にできる薪割りのやり方もあります。
「薪割り」はキャンプの楽しみのひとつとして、最近では道具を揃える人も増えてきているんですよ。
まずは色々な種類がある、薪割りの道具からみていきましょう。
薪割りの道具
- 手斧
- ブッシュクラフトナイフ
- 鉈(ナタ)
- キンドリングクラッカー
このような道具で薪を割ることができます。
大きく太い薪をブッシュクラフトナイフで割ることは大変です。
無理に行うと怪我の元になりますので、慣れるまでは手斧や、キンドリングクラッカーに設置してハンマーで割るのがおすすめです。
手斧
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手斧とは、主に30〜40cm程度の片手で扱える小型の斧のことです。
もともとは大工道具として用いられていましたが、最近ではキャンプ用の便利なアイテムとして使われています。
手斧は大きすぎる薪を細かく割ったり、近くの枝を切り落としたりするのに便利です。
手斧にも様々なものがあります。
木製・ゴム製・樹脂製のグリップなど、さまざまなモデルがあり、ホームセンターで安く売っているものもありますよ。
しかし手斧の中には、自分で研ぎ、切れ味を調整して使うものもたくさんあります。
また薪割りをメインに使う場合と、着火剤を作る時など、用途によって手斧の選び方は異なります。
初めて手斧を購入する時や、慣れないうちは、アウトドアショップや薪ストーブ専門店の店員さんが詳しいので相談してみましょう。
ポイント 斧で薪を割る際は、薪割り台を使用しましょう。 地面にそのまま薪を置いて割ると、以下のようなことが起こりやすくなり、危険です。
このような可能性があるため、安全のため、薪割り台を用意しましょう。
薪割り台を使用しない場合は、他の薪を台にするのもおすすめです。
おすすめ手斧
ハスクバーナ キャンプ用斧 38cm
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ハスクバーナのキャンプ用ハンドアックスは38㎝ほどの手斧です。
刃先に重さが集中しているため、針葉樹はもちろん、広葉樹などの硬い薪も割ることができますよ。
こちらの手斧には、フルカバータイプの本革シースが付属しています。
重量も軽めでペグ打ちなどでも使いやすいです。
おすすめ薪割り台
セイドー 薪割り職人 薪割り台
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セイドーの薪割り台は、まな板のような木版タイプです。
厚さは25mm程度ですが、木版がラミネート状に重ねられているため、一気に割れるようなことがないのがおすすめな点です。
また重さも、丸太タイプより軽く、薄いため、持ち運びにも最適ですよ。
ブッシュクラフトナイフ
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バトニングとは、「ナイフを使って薪割りをすること」という意味のアウトドア用語です。
ブッシュクラフトナイフは、薪を割るために少し刃が大きなナイフのことです。
鉈で薪を割るのと同じように、使うことができますよ。
ブッシュクラフトナイフは、
- 斧よりもコンパクトなので、携行しやすい。
- 斧より軽く、初心者や女性も扱いやすい。
- バトニングだけでなく、調理やウッドクラフトなどにも使うことができる。
という利点があります。
薪割りに適した、ブッシュクラフトナイフの選び方
サイズ | 刃渡りが10~15cm程度
(小型のものは刃先まで木に埋まってしまうため、10cm以上がおすすめ) |
刃の厚み | 3.5mm以上(薄いと折れる可能性があるため) |
刃の形状 | バトニング用としては剛性の高いコンベックスグラインド(ハマグリ刃)、
もしくは研ぎやすさも兼ね備えたスカンジナイフがおすすめ。 |
ポイント(刃先) | ドロップポイント
(スパイン側が直線状で、先端がやや下がった形状) |
素材 | 錆びにくいステンレス性、
切れ味と耐久性の高いカーボン製 |
構造 | ブレードと持ち手が一体構造の鞘(シース)に収納するシースタイプ、
もしくはブレードの剛材をがっちりハンドルで挟んだ形状のフルタングがおすすめ。 |
斧同様、ナイフもさまざまで、サイズはもちろん、購入後刃を研がないと使用できないものもあります。
購入前はよく確認しておきましょう。
おすすめナイフ1
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー ブラック (ステンレス)
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このナイフは、頑丈でやや太めの薪もナイフの刃渡りが許す限りOKなバトニングナイフです。
何でもこなそうとする場合に、使い勝手がいいナイフです。
おすすめナイフ2
モーラ・ナイフ ブッシュクラフト サバイバル ブラック
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カーボンのブレードのモーラナイフです。
カーボンは錆びないよう手入れは必要ですが、切れ味がよく、刃の厚みがしっかりあるので、薪割りもしやすいです。
鉈(ナタ)
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山林での作業などに昔から用いられてきた鉈は、薪割りや枝打ちに便利です。
鉈は柄が短く刃渡りが長く、刃は分厚く丈夫なのが特徴。
鉈は刃の形状によって、いくつかの種類があります。
- 腰鉈は刃が長方形の鉈で、刃が分厚く、薪割りに適しています。
- 剣鉈は刃がナイフのように尖っているもので、細かい作業に向いています。
おすすめ鉈
冒険倶楽部 なたとのこ
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こちらの鉈は、コンパクトで持ち運びに便利です。
薪割りもしやすく、使いやすく、お手頃なお値段なので、初めて鉈を購入する方にもおすすめです。
キンドリングクラッカー
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キンドリングクラッカーとは、安心で素早く、小さな力で薪割ができる薪割り器のことです。
薪をセットし、ハンマーで叩くことで、女性や小さな子供でも楽しく薪割りができますよ。
土などの柔らかな地面だと、薪にハンマーの力が伝わりにくく割れないこともあるので、薪割り台を置くとスムーズに行うことができます。
おすすめ薪割り機
ファイヤーサイド キンドリングクラッカー
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キンドリングクラッカーといえばファイアーサイドというくらい、よく見かけます。
ハンマーで薪を叩くだけなので、刃物より安全性もありますし、スピーディーに薪割りをすることができますよ。
割った時のカコーンという音が気持ちよく、何度も薪割りしたくなる一品。
このように薪割りといっても、道具がいろいろあります。
使い勝手も、やり方も違いますので、自分のスタイルに合ったものを選んでくださいね。
薪割りのやり方
ここまでは、薪割りの道具についてご紹介しました。
このような方にそれぞれの道具に合った、薪割りのやり方をここからはお教えしていきます。
斧で薪割り
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薪割りというと、やはり斧のイメージがありますよね。
斧はナイフに比べ、硬い広葉樹でも割りやすいため、初心者におすすめです。
そんな斧での薪割りの仕方についてみていきましょう。
斧での薪割りのやり方
- 手斧に薪を少し当て、薪の底を台に軽くコンコンと打ち付け、刃先を食い込ませます。
- ある程度食い込むのを確認したら、手を離しても持ち上がるので、振り下ろして割ります。
針葉樹はパコーンと音を立てながら割れるのに対し、広葉樹はメキメキ音を立てながら割れていきますよ。
背部分を叩いてもOKな斧は、食い込むまでハンマーで打ち付けるのがおすすめです。
薪にすぐに食い込んでくれますよ。
ポイント
上から思い切り振り下ろしたり、力を入れすぎるととても危険です。
安全のためにも、コンコンと打ち付けて割るようにしましょう。
また下まで斧を入れなくても、途中まで割れていれば、後は手でさくように割ることが出来ますよ。
安全のため、グローブは必ず使用し、丈夫な長靴などを履いておくと安心です。
安全のためにも、打ち付けて割るようにしましょう。
また割りにくい=刃を研ぐサインのこともありますので、使用後は拭いて、研いでおくなどのお手入れをしっかりしましょう。
ブッシュクラフトナイフでの薪割り
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斧よりも携行性に優れ、バトニングだけでなく、焚き火の際のフェザースティック*も作れるブッシュクラフトナイフでの薪割りのやり方をみていきましょう。
*フェザースティックとは、枝や薪を細く切って薄く削り、焚き火の火口などに使うもののことです。
木に羽が生えたように見えることから、フェザースティックと呼ばれています。
ブッシュクラフトナイフを使った薪割りのやり方
- 柔らかい地面の上では、割りにくいため、丸太などの土台を用意する。
- 木の目に沿うように、ブッシュクラフトナイフの刃を当てる。
- ハンドル付近から木に当て、地面と平行になるように刃を入れていく。
- 身体に対し、刃先を横に向けるように構える。(刃が平行になるようにする。)
- ナイフの背の部分(スパイン)を別の木で叩くようにして割る。
薪は針葉樹(スギ、ヒノキなど)と広葉樹(カシ、ナラ、クヌギなど)があります。
針葉樹は木が柔らかいため、薪割りやフェザースティックを作りやすくおすすめです。
広葉樹は火持ちがよいのですが、木が硬いため、無理にバトニングするとナイフが破損するおそれがあります。
無理なバトニングはしないようにしましょう。
ポイント
ナイフに限らないのですが、使用後はお手入れも必ずするようにしましょう。
- 汚れを拭き取る。
- 刃こぼれした場合は、砥石を使って研ぐ。
- 研いだ後は一度乾燥させてから、薄くナイフ用のオイルを塗る。
このようなメンテナンスをきちんとすると、長く使うことが出来ますよ。
鉈での薪割り
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次に鉈での薪割りのやり方についてみていきましょう。
鉈は斧に比べるとコンパクトなので、持ち運びに便利です。
また鉈はアウトドアショップに行かなくても、ホームセンターなどで購入可能なため、入手しやすいのがいいですよね。
薪は斧と同じ要領や、ナイフ同様バトニングで割ることができますよ。
鉈での薪の割り方
1.手斧同様、地面や台に叩き込む方法
- 鉈の使い方だが、まずは鉈を薪に対して斜めに当てる。
- 革手を付けた手で薪を持ち上げ、硬い地面に数回薪を叩きつける。
- 鉈の重みで薪に食い込んでいく。
- 薪で鉈の背を叩き水平にしていく。
- 鉈がある程度食い込んだら両手で鉈を掴み、薪ごと持ち上げて堅い地面に打ち付ける。
この手順で行うと、地面に当たった衝撃と鉈の重みで薪が割れますよ。
薪を持つ手は、しっかりグローブをはめて守ってください。
また小さく軽い鉈では、ナイフのようにバトニングで割る方法が有効です。
2.バトニングで割る方法
- 薪に鉈を押し当てる。
- 押し当てた鉈を薪で叩き込んでいく。
鉈はナイフに比べ、刃の長さ、厚みがあるので薪割りもしやすいですよ。
鉈は歯の面が広いので、十分注意して行いましょう。
キンドリングクラッカーでの薪割り
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キャンプ場によっては、自由に使えるように設置されているところもあるキンドリングクラッカー。
キンドリングクラッカーを使うと、子供や女性でも簡単に薪割りをすることができますよ。
刃物ではなく、ハンマーを使うことから、薪割りの中でも一番安全で、簡単な方法とも言われています。
キンドリングクラッカーは薪の形を選ばないため、板材や端材も簡単に細かくできます。
そんなキンドリングクラッカーでの薪割りのやり方をみていきましょう。
キンドリングクラッカーでのやり方
- 薪を安全リングの中に通す。
- 片手で薪を軽く支え、薪に食い込む程度にハンマーで軽く叩く。
- 手の支えをはずし、ハンマーでたたき割る。
力もいらないため、子供も簡単に割ることができ、お手伝いにも最適です。
薪割りのやり方は、道具によって違います。
しかしやり方を知ってしまえば、簡単に薪割りをすることができるようになります。
私は薪割りが楽しくなりすぎて、割りすぎてしまうこともあります。
焚き火だけでなく、薪割りも楽しんでみてはいかがでしょうか。
焚き火の薪割りはどうやるのが正解?やり方を知って楽しもう!:まとめ
今回は焚き火をする際、薪割りはどうやったらよいかについてご紹介しました。
薪割りは斧やブッシュクラフトナイフ、鉈、キンドリングクラッカーなどですることができます。
道具によってやり方は違うので、自身に合ったものを選んでみてくださいね。
薪割りのやり方を知ると、焚き火がもっと楽しくなります。
是非みなさんも、薪割りと焚き火を楽しんでみてくださいね。