このような疑問にお答えします。
一年中を通して楽しむことができる焚き火。
私は焚き火をすると、「あ、キャンプに来たな。」と実感します。
そんな焚き火をする際に、あると便利なアイテム「風防」。
風防があるだけで、暖かさも明るさも倍増してくれるアイテムです。
使い勝手の良さから、最近キャンプ場でもよく使っている方を見かけるようになりました。
「風防」は購入することもできますが、
- もうちょっと高さがあるといいのに。
- もっとコンパクトだったら。
といった悩みなどを持つ方もいらっしゃいますよね。
そんな方には、自分好みにカスタマイズすることのできる「風防の自作」にチャレンジしてみるのがおすすめです。
自作風防は、カスタマイズすることができるだけでなく、作ること自体を楽しめるほか、愛着も倍増すること間違いなし。
とは言え、自作というとハードルが高いと感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
今回はDIYを普段しないという方にも、簡単に作ることができる布製の風防をご紹介いたします。
難しい工程はないので、是非参考にして、自分好みの風防を作ってみて下さいね。
目次
風防とは?
焚き火をする際にあると便利なアイテム、風防。
風防はその名の通り、風から焚き火の炎を守るアイテムです。
焚き火の際に使う風防は、「焚き火リフレクター」、「反射板」などとも呼ばれています。
キャンパー
風防は、金属や熱に耐えられるように加工された布などで作られ、焚き火の背後に設置します。
主な役割
- 風を防ぎ、炎を守る。
- 熱の反射による燃焼効率UP。
- 効率・安全性の向上。
- 光を反射し明るい。
このような役割を果たしていて、設置するだけで焚き火がますます楽しくなるアイテムです。
step
1風を防ぎ、炎を守る
焚き火をする際に、風があると、炎が消えてしまうなんてことがありますよね。
特に着火時には、風があるとなかなか火をつけることができません。
しかし風防を設置することで、風の影響を受けなくなり、炎を守ることができます。
step
2熱の反射
風防は、焚き火から放射される熱を反射し、焚き火の前方に向けて戻します。
これにより、焚き火の熱が焚き火を囲むエリアに集中し、寒い天候で暖かさを提供します。
step
3効率・安全性向上
風防は、焚き火が風によって乱されるのを防ぐのに役立ちます。
風が焚き火の炎を吹き消すのを防ぎ、焚き火をより効率的に維持できるようになります。
また火の粉や灰が飛びにくくなるので、「テントに穴が空いてしまった。」、「ご飯に灰が入った。」などのトラブルがおきにくくなるのもメリットです。
step
4光を反射し明るい
風防は、焚き火の光をキャンプサイトに拡散させ、明るさを提供する役割も果たします。
夜間に道を照らしたり、キャンプサイトの明るさを調整したりするのに役立ちます。
私も風防を使う前は、着火がうまくいかないことがよくありました。
しかし風防を設置することで、着火もしやすくなり、炎が安定して、火の管理が楽になりましたね。
また風防を使うだけで、燃焼効率もよくなるので、薪の節約になるのも大きなメリットだと感じています。
風防のタイプを知ろう
一度使うとその使い勝手の良さから手放せなくなる風防。
風防は、メリットがいっぱいで、使わないのが損なくらい便利なキャンプギアです。
そんな風防は金属製の携行性に優れたものや、大きな陣幕タイプなど、様々な種類があります。
それぞれメリット、デメリットがあるのでみていきましょう。
風防のタイプ
- 金属風防
- 布製の大型陣幕。
- 布製の風防幕。
大きく分けると風防のタイプは3種類。
素材は布製のもの、金属製のものがあります。
様々なタイプがある風防ですが、それぞれ効果に違いがあります。
それぞれのタイプの効果についてみていきましょう。
金属風防
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金属製の風防は、焚き火台のすぐ後ろや、小さいものだと焚き火台に設置するものがあります。
サイズも焚き火台の上に置くような小さなタイプから、高さ60cmほどの大型のものまでありますよ。
step
1金属風防タイプの特徴と効果
まずは金属風防タイプの特徴と効果についてみていきましょう。
特徴と効果
- 設置が簡単。
- コンパクト。
- 反射熱が得やすい。
などがあげられます。
キャンパー
金属風防タイプは、難しい組み立てがないので、キャンプ初心者の方にもにも使いやすいです。
また火の粉によって穴が開くこともないので、焚き火近くに置いてもOK。
折りたたんでしまえばコンパクトになるので、持ち運びにも適しています。
金属風防は、反射熱が得やすく、燃焼効率がよいため、調理がしやすいというメリットも。
光の反射で焚き火周りが明るく、照明の代わりにも◎です。
金風防は、布製に比べて、値段が安いのも嬉しいところ。
「風防っているの?」という方でも、気軽にチャレンジしやすいです。
さらにもっと気軽に風防の効果を確かめてみたいという方には、100円ショップの「アルミパネル」がおすすめ。
使い捨てになりますが、風防としての役割は十分果たしてくれるので、お試しには丁度いいですよ。
step
2金属風防使われている素材と高さ
特徴と効果についてわかったところで、金属風防に使われている素材をおさえておきましょう。
金属風防の素材
- 亜鉛メッキ鋼板
- ステンレス
- アルミニウム
などがあります。
風防に使われる金属は、錆びにくい素材、または錆びにくいよう加工されたものが多く、使用後のお手入れも簡単です。
高さ
金属風防の高さは様々で、一般的な金属風防の大きさは、30〜70cm。
焚き火台の上に設置するタイプでは、これよりも高さが低いものを使用します。
焚き火台の高さや、使い方によって好みのものを選ぶといいでしょう。
色々なメーカーから販売されているので、好みのものを選んでみてくださいね。
金属風防の注意点
焚き火終了後の風防は、熱くなっていますので、耐火グローブをして、十分注意して片付けるようにしましょう。
またそのまま立てるだけでは倒れやすいので、設置の際にはしっかりペグで固定することが重要です。
また夏には、手持ち花火をする際の風除けとしても活躍しています。
おすすめ金属風防
キャンプグリーブ 大型風防板 ウインドスクリーン 高さ30~70cm
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キャンプグリーブの風防は、サイズが豊富なことが魅力。
30〜70cmの中から選ぶことができます。
自分の用途に合わせた高さを選ぶことができます。
また素材は亜鉛メッキで、しっかりとした造りと自重があり、そのまま設置しても安定しますよ。
設置の際にペグダウンすると、倒れないので安全に焚き火をすることができます。
布製の大型陣幕
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布製の大型陣幕は、キャンプサイトの広い範囲をカバーしてくれます。
混雑したキャンプ場で、視線が気になるというような時にも、広い範囲をカバーしてくれるため、目隠しとしても活躍してくれます。
布製の大型陣幕タイプの特徴と効果
設営時にポールを打ち込んだり、張り綱を張って、ペグで固定するため、風に強いのが特徴です。
布製のメリットとして、色々なカラーのものがあるので、好みのものを選べます。
キャンパー
大型の陣幕タイプは、広い範囲を覆うので、キャンプ中人の目から守ることができるのも大きなメリットです。
布製の大型陣幕の注意点
布製の大型陣幕は、防火仕様にはなっていますが、火の粉が飛ぶと穴が空いたり、燃えてしまう可能性があります。
焚き火台から少し離して設置するようにしましょう。
また陣幕を設置することで、プライバシーは守ることができますが、自分のキャンプサイトにあまりに大きくゆとりを持たせていると、他のキャンパーさんがかかります。
他のキャンパーさんに配慮して、設置することが大事です。
おすすめの陣幕
LOGOS JINMAKU-BB
画像引用:ロゴスショップ公式オンライン店
ロゴスの陣幕は、生地に燃えにくい素材を使用しているため、安心して使うことができます。
風の吹き込みを防いでくれるだけでなく、キャンプサイトが一気にプライベート空間になります。
フレームはスチール製で、しっかりしていて風が吹いても安定感があります。
布製の風防幕
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布製の防風幕は、焚き火スペースを覆うサイズです。
設置するとおしゃれで、SNS映えするため最近人気のギアですよ。
布製の防風幕の特徴と効果
同じ布製の陣幕に比べると、コンパクトなサイズ感です。
陣幕同様設置の際には、ポールの打ち込みや、張り綱を張る、ペグで固定するため、風に強いのが強みです。
販売されている防風幕も、カラーが複数あるのも魅力。
テントと色を合わせるなど、自分好みのカラーを選ぶことができますよ。
布製の防風幕の注意点
布製の防風幕も素材は防火仕様になっているものが多いですが、火の粉が飛ぶと穴が空いたり、燃えてしまう可能性があります。
焚き火台から少し離して設置するようにしましょう。
また防風幕の内側に金属板を取り付けた防風幕もあり、より反射効果を得やすくしたものもあります。
おすすめ防風幕
クイックキャンプ 焚火陣幕-homura QC-WS
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クイックキャンプの風防は、防風幕タイプの中でも少し大きめのサイズ感が特徴。
風防として、キャンプサイトのおしゃれとして、目隠しとしても優秀なのがこちらの「homura」です。
またハンガーフレームとランタンフレームが付属していて、ツールをかける場所としても◎。
キャンプサイトをおしゃれにしたい方に一押しのアイテムです。
これらが風防の種類とおすすめの商品です。
自分のキャンプスタイルに合う、風防を見つけてみてくださいね。
焚き火風防の設置場所と注意点
風防とはどんなものなのか、またその種類などについてご紹介しました。
では実際風防はどこに設置したらいいかについて、ここからはみていきましょう。
キャンパー
設置場所を決める際に最も重要なポイントが、風向きで、風がどちらから吹いているかを確認しないと、意味がなくなってしまいますよ。
設置の際に注意するポイント
- 風向きの確認
- 風防の配置
- 適切な距離
これらの点に注意して設置するといいでしょう。
step
1風向きを確認
設置の際には、風がどの方向から吹いているかを確認しましょう。
風の影響を受けないためには、風上に設置することが重要です。
step
2風防の配置
風がが吹いてくる方向の焚き火の背後に、風防を設置します。
これにより、風が火に吹き込むのを防ぎます。
step
3適切な距離を保つ
特に布製の風防を使う場合、焚き火から適切な距離を保つように設置しましょう。
十分な距離を保つことで、引火するリスクを軽減できます。
金属製のものの場合でも、適切な距離を保つことで火傷のリスクを下げることができますよ。
ポイント
焚き火の大きさや風の強さによって変わりますが、布製の場合は、少なくとも1m程度あけるのがおすすめ。
金属風防の場合は、焚き火台の真後ろに設置してOKですが、火傷に注意しましょう。
風向きや焚き火を行う環境によっては、設置する場所は変えることも考える必要があります。
風の強さや向きの変化など、状況に応じて風防の位置を調整したり、場合によっては撤収するようにしましょう。
自作焚き火風防のメリットとデメリットとは?
風防とはどんなものなのか、また設置する際に注意したいことについてご紹介しました。
風防はアウトドアショップやインターネット通販などで購入することも可能ですが、自分好みに自作することも可能です。
ここからは、風防を自作する際のメリットとデメリットについてみていきましょう。
自作することのメリット
風防を自作することのメリットについてみていきましょう。
メリット
- カスタマイズできる。
- 費用を抑えられる。
これらの点をあげることができます。
step
1カスタマイズできる
風防を自作する場合、自分のニーズに合わせて設計できるのが最大の魅力です。
サイズや形状、材料などをカスタマイズできるため、自分の焚き火スタイルに合うものを作ることができます。
このように特定の状況や、環境にあった最適な風防を作成できるのがメリットの一つです。
step
2費用を抑えられる
材料の選択や作る手間がかかりますが、一般に販売されている風防を購入するよりも、費用を抑えることができます。
元々持っているポールや、リサイクル材料などがあれば、さらにコスト削減することもできるでしょう。
木工、金属加工、裁縫などのスキルが上がることで、キャンプだけでなくDIY自体をより楽しむことができるのも魅力です。
自作することのデメリット
風防を自作する際のデメリットについても知っておきましょう。
自作する際のデメリット
- 時間と労力がかかる。
- 技術力・知識が必要。
- 耐久性などの安全性。
これらの点があげられます。
step
1時間と労力がかかる
風防を自作するには、時間と労力がかかるのが難点。
設計し、材料の調達、実際に製作して使えるのかのテストなど、多くのステップが必要になってきます。
一般に販売されている風防を購入するのと違い、多くの手間がかかるのが魅力でも有り、デメリットでもあります。
step
2技術力・知識が必要
風防を自作するためには、材料の選定や設計、政策に使う工具の使用方法などに関する基本的な知識や技術が必要です。
普段からDIYを行っている方にはハードルは高くないものの、全くの初心者の場合には、難しい場合があります。
step
3耐久性などの安全性
自作した風防の場合、耐久性などの安全性は、十分にテストされた一般に販売されているものに比べると不安もあります。
十分に考えられた設計で、材料もきちんとしていれば、すぐに壊れることも少ないですが、質の低い材料や設計に問題があると、危険を伴う場合もあります。
設計をしっかりすることはもちろん、使用前にテストしてみるのが重要です。
自作風防は、使用する材料によっては一般に販売されているものよりも重くなることがあります。
実際に持ち運ぶことができる重さになるかを考えながら設計、材料を選ぶようにしましょう。
私はDIY初心者だったので、色々な風防のリサーチをしたり、道具の使い方を学んでから自作に取りかかりました。
大変だったものの、概ね満足のいくものが作れ、活用しています。
DIY初心者でも挑戦しやすい簡易焚き火風防の作り方
風防はアウトドアショップやネット通販でも購入することができますが、自作すれば費用をおさえたり、自分の好みにつくることができます。
ここでは、ミシンを使わずに作ることのできる布製の自作風防をご紹介いたします。
自作風防に使う材料
まずは使う材料からみていきましょう。
材料
- 8号帆布 100×200cm
- 両面カシメ 6×6cm
- 両面カシメ 9×11.5cm
- 布用両面テープ
- アルミハトメ
- レザーパンチ
- パラコード 4m
- PPベルト 70cm
- 自在金具 2個
- ペグ 4本
- ペグ(小) 2本
- アルミパイプ 1m×2本
- チャコペン
これらのものを使用して、風防を作っていきます。
おすすめ8号帆布
帆布 8号 生成り 最厚 カット単位 1.5m 連続カット
こちらは生成りの8号帆布です。
1.5m間隔連続カットで頼むことができるので、自分のこのみの長さの生地を購入することができます。
8号帆布なので、しっかりとしており、風防にも最適な生地ですよ。
おすすめ両面カシメ6x6cm
jewel 両面カシメ 小 短足 頭6mm 足6mm 100個セット アンティークゴールド
こちらは6×6cmの両面カシメです。
100個入っているので、普段カシメを使ったことがないから失敗が不安、という方にも安心して使うことができる一品。
おすすめ両面カシメ6x11.5cm
イチネンアクセス ツール事業部 ファミリーツール 両面カシメ 大 (頭径9mm×足長11.5mm) アンティークゴールド 20組入
こちらは6×11.5cmの両面カシメです。
6×6cmでは心許ない場所にも丁度いい大きさ。
アンティークゴールドなので、使いやすい色味もおすすめです。
おすすめ布用両面テープ
カワグチ 布用両面テープ 透明 幅15mm 10m巻
こちらはカワグチの布用の両面テープです。
透明なので目立たず使いやすいのが嬉しいところ。
縫わずにしっかりとくっつけてくれるので、裁縫が苦手な方にもおすすめです。
帆布やジーンズ素材などの縫製に、これから活躍しそうだなと感じました。
SK11 両面ハトメパンチ ハトメ穴径12.0mm
こちらは、穴径12.0mmの両面ハトメパンチです。
穴の大きさもパラコードなども通しやすく、使いやすいですよ。
おすすめレザーパンチ
SK11 レザーパンチ パンチ穴径 2.0~4.5mm
こちらは、SK11のレザー用のパンチです。
レザーパンチなので、しっかりとした厚手の帆布にも、簡単に穴を開けることができますよ。
縫わない風防の作り方
画像引用:Amazon(Tovelent 陣幕)
私は自作する際に、こちらの陣幕のサイズを参考に設計、作成しました。
DIY初心者の方は、自分の焚き火台と合うような一般に販売されている陣幕のサイズを参考にすると設計が楽ですよ。
では実際に縫わない風防の作り方についてみていきましょう。
手順
- 設計図の作成。
- 型紙を作成し、帆布にチャコペンで印をする。
- チャコペンで書いた通りにカット。
- 末端処理前にアイロンを当てる。(ほつれ防止)
- 布用両面テープを貼り、仮留めする。
- ポールが通るように一枚の布を折り返して作り、布用両面テープで留める。(三つ折りが3つ重なっている状態。)
- このポールの通る部分をしっかり留めるため、レザー用パンチで穴を開け、9×11.5cmのカシメをつける。
- その他の両面テープで留めた部分には、10cm間隔くらいで、穴を開けて、カシメつけ、トンカチでしっかり留める。
- 左右の上下の布が重なる部分には、ロープやペグで留めるためのハトメをつける。
このような手順で作成します。
帆布は硬いので、普通のミシンでは縫えないという場合もあるので、縫わないで作れるという点が嬉しいところです。
布用の両面テープやカシメだけで作ることができるので、DIY初心者にも試しやすいですよ。
おすすめ自作風防の作り方動画
引用:YouTube動画
ポールが入らないのはもちろんNGですが、緩すぎても、風防の設置の際にうまくいきません。
ここはきちんと確認して作るようにしましょう。
【簡単DIY】焚き火の風防の自作を作っちゃおう!作り方はコレだ!:まとめ
今回は焚き火に使う風防の自作方法についてご紹介しました。
設置するだけで、暖かさも安全性もアップする風防は使わないと損なアイテムです。
多少手間は掛かるものの、自分好みの高さや重さ、カラーなどをこだわることのできる自作風防は、使い勝手も愛着も倍増するアイテムになりますよ。
普段DIYをしないという方や、裁縫は苦手という方でも、是非今自作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。