薪と炭は使い分けが必要?
と疑問をお持ちの方にお答えします。
焚き火をする時に大事なのは何を燃料にするかですよね。
キャンプ場によっては焚き火の薪や炭を販売しているところもありますが持参した方がコスパが良いです。
その時に悩みになるのが薪にするのか炭にした方が良いのかという問題。
キャンプで何を楽しみたいかで方法が変わるので悩む方も多いはず。
今回の記事を見ていただければ焚き火に使用する燃料の悩みがバッチリ解決するはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
結論!焚き火は薪か炭どっちがいいの?
先に私が考えた結論からお伝えします。
調理などを行いたいなら炭。
と使い分けると良いでしょう。
風情があるのは薪での焚き火ですが調理となると火の安定性には炭に軍配が上がります。
火力は薪の焚き火では火力のムラが炭にくらべ大きいので調理難易度も上がるでしょう。
私は一人の時は薪ですることが多いですが、大人数だと炭を使っていますね。
こういった使い分けをしておかないとキャンプ中に後悔してしまう、なんてことになりかねません。
次にもっと詳しく炭と薪の焚き火での特徴を解説していきます。
炭の種類
炭も今では多くの製品が販売されています。
主にアウトドアで使用されるのは黒炭、白炭(備長炭)、オガ炭(成形炭)の3種類。
それぞれの特徴を確認しておきましょう。
黒炭
引用:炭屋のお話
黒炭(くろずみ)は着火が容易で火力も強いのが特徴。
ナラやクヌギやマツなどの木材を原料にしていることが多いです。
他の炭と比較すると燃焼時間は短いですが、扱いやすい炭と言えます。
市販のバーベキュー用の炭もこのタイプが多い印象。
黒炭を料理で使うと食材から炭に脂を落とすことで炭火焼きの風味が強まります。
白炭
引用:炭屋のお話
白炭(しろずみ)は備長炭と言えばピンとくると思います。
黒炭に比べ硬く火持ちが良く、火力調整もしやすい炭。
原料となるカシなどの木材を炭窯でじっくり炭化させ作成します。
窯の中ではなんと1000度以上で燃やして作られるのです。
特徴としては火つきが悪い分安定すると火持ちがとても良い炭。
うちわ等で風量を調節し、低温から高温まで火力調整も自在なのです。
急激に燃やしてしまうと爆ぜてしまうことがあります。
ゆっくり着火する分にはなにも問題はありません。
焚き火に慣れてきた人向けの炭ですね。
オガ炭
引用:炭屋のお話
この炭は木材を切った時にできるおが粉と呼ばれるものを使用した製品。
おが粉を高温高圧でプレスし棒状にしたオガライトを窯で焼き上げた炭のことを主にいいます。
特徴は何といっても価格がリーズナブルなのに高品質で白炭のように爆ぜることない炭である点です。
価格が安価で使い勝手も良いので私も愛用している炭です。
着火に難があるのですが、最近は着火剤と一緒に作られているものもあるので手間が省けます。
炭を選ぶポイント
- 初心者は黒炭が扱いやすくておすすめ。
- 料理をしたい方にはオガ炭か白炭にしよう。
【炭編】焚き火のやり方
次に炭を使った火の起こし方について見ていきましょう。
しかし私はイチから火をつけるのが風情があって好きですね。
やはり焚き火の火起こしが一番キャンプをしているなと思えるからです。
やってみると意外と簡単なので参考にしてみてください。
炭の種類は黒炭を想定しています。
①炭に着火
まずはねじった新聞紙か市販の着火剤を使って行きます。
それらを真ん中に置き、その炭の上にもう一段縦に積んでください。
これで下準備は完了で火をつけていきます。
炭の量は少な目で5~6個程度で十分です。
あまり多くしすぎると風の通りが悪くなり着火しにくくなります。
②炭をならべる
①の状態から火が広がっていくと縦に積んだ炭によって煙突の役割をしてくれます。
その結果火が全体に周りチャコールスターターのようになってくれます。
ここで炭を投入していくのですが、隙間を埋めすぎないように気を付けてください。
空気の通り道を意識しながらばらけるようにして置くと良いでしょう。
③火の維持
火をつけてからは炭から火が上がりますが、この時に少量ずつ炭をくべていきます。
火がたっている状態では料理には向きません。
煙や匂いが付きやすいのでこのまま調理すると焦げつく事が多いです。
炭が赤く、火が立っていない状態を目安に料理を始める目安にしましょう。
薪の種類
炭の他にも焚き火で燃料に使えるのは薪も欠かせませんよね。
薪も多くの種類がありそれぞれに特徴があります。
キャンプ場や焚き火のやり方などシーンに合わせて薪を選ぶ事が大切。
焚き火を楽しむためには薪の知識も不可欠でしょう。
今回は代表的な薪の種類を紹介していきます。
広葉樹
広葉樹とは葉が平らな被子植物の木のことです。
組織の密度が高く比重が重いため火持ちが良いのが特徴。
比重の大きさは薪にとっては重要です。
同じ熱量を出すのに広葉樹は針葉樹の半分の薪の量ですみます。
大きさが同じくらいの薪でもコストパフォーマンスに優れているのが広葉樹の薪と言えるでしょう。
必然的に広葉樹がメジャーな薪となってきます。
次に樹木の種類ごとに特徴を簡単に見ていきましょう。
コナラ
どんぐりの木としても良く知られています。
薪としては比較的堅く、比重が高いのが特徴でもっともポピュラーな樹種です。
ミズナラ
別名オオナラともいいます。
この樹木もどんぐりの木ですね。
コナラと比べると比重が低く軽いのが特徴です。
カシ
常緑広葉樹で非常に堅いのが特徴です。
堅さも尋常ではなく乾燥するとチェーンソーの刃が欠ける程。
煙も少なく良い薪ですが薪の中では最高級品といえるでしょう。
私も値段が高くあまり頻繁には使えないです。
ケヤキ
公園や街路の木として人気の樹木ですね。
こちらもとても優秀な薪。
特徴としては青みがかった炎を見れることです。
美しい焚き火を見ることができるので一度使って欲しい薪です。
針葉樹
薪としては少しマイナーな針葉樹。
針葉樹は文字通り針のように細く尖った葉がある裸子植物のことです。
針葉樹の薪は火付きの良さ、着火がしやすく火力が出やすいのが特徴でしょう。
火付きの良さや火力は松ヤニなどが有名ですが油分が多く樹木に含まれているためです。
この特性から高い温度で継続して長時間燃焼されるストーブなどに活用されます。
ですがしっかりと乾燥させる事で防ぐ事ができます。
針葉樹は薪に適している樹木が少ないのですが代表的な樹種をご紹介。
スギ
火つけがいいので焚き付けとして使用されています。
しかし水分を多く含んでいるので薪として使うときは乾燥させておくことが重要。
比較的柔らかく加工しやすいのが特徴ですが、その分火持ちは短いです。
安価なのが良い点で私は気分転換に使用することがありますね。
ヒノキ
有名な樹木ですね。
乾燥が早く良く燃えてくれます。
針葉樹の中では薪として人気な樹種といえるでしょう。
【薪編】焚き火のやり方
次は薪を使った焚き火のやり方についても見ていきます。
大まかには炭と似ているのですが確認しておきましょう。
①薪の組み立て
次に薪木を組んでいきます。井のような形で積み上げていきます。
これは井桁型といって焚き火をするにあたって一番メジャーな組み方です。
空気が入りやすい構造で火の維持が簡単になるでしょう。
しかし注意しなければならないのは最初から大きな木で組んで行くことです。
始めはやや細目な木を選んで大体こぶし2つ分くらいの高さまで積みます。
②着火
続いては着火についてです。
これは炭と同様市販の着火剤や新聞紙、枯れ葉や細枝など燃えやすいもので良いでしょう。
私がよく着火剤として用いるのは、杉の枯れ葉です。
キャンプ場に大概落ちていますし、これが良く燃えて音もぱちぱちと楽しませてくれるのでよく使っています。
③火の維持
最後にこれが重要。
火が安定してくると後は井桁型に組まずとも燃えてくれます。
形が崩れだしたら太めの木を1~2本程度いれるとよいでしょう。
そのあとも細い木を5分~10分ごとに数本いれ火を維持します。
太めの木に火が燃え移れば、しばらく楽しめるのでのんびりしましょう。
焚き火するなら必須!?おすすめギア紹介
ここまでは炭や薪での焚き火のやり方についてご紹介してきました。
しかし実際のキャンプ場では直火が禁止の場合がほとんどです。
そのため炭や薪で焚き火をするなら焚き火台などのギアが必要となるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
①スノーピーク 焚き火台
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始めに紹介するのは焚き火台の元祖であるスノーピークの製品です。
S・M・Lサイズに分かれておりそれぞれの用途に使い分け可能です。
設営は折りたたまれた状態から開いて地面に置くだけで簡単です。
逆三角錐のデザインで薪や炭の燃焼を促してくれる設計となっております。
またオプションセットではネットやプレートをセットして料理もしやすくなっています。
素材はステンレス製で非常に軽いです。
Mサイズであれば女性でも軽々持つことができるでしょう。
未使用時は平らに折りたたむことができ収納場所に困りません。
②ユニフレーム 焚き火台
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続いても人気ブランドユニフレームの焚き火台です。
ソロタイプのものがお勧めで、なんといってもコンパクトなところが魅力的。
焚き火台本体に網と脚が収納できるので場所を取りません。
焚き火台はファミリータイプが多く、ソロキャンプ用としてはこういったサイズの方がありがたいです。
厚みがあるので車でキャンプを行く人に向いてる焚き火台ですね。
コストパフォーマンスにも優れており1人用なら満足できる製品です。
スノーピークの焚き火台と甲乙つけがたい焚き火台といえるでしょう。
私は両方買ってしまいました。
③バンドック リフレクター
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次にご紹介するのはリフレクターです。
そんな時に便利なのがこのリフレクターです。
リフレクターとは焚き火の防風に対して主に使用します。
ちなみに焚き火台や直火どちらでも使用可能なのも良いところ。
海辺や高原などの強い風が吹くところでは必須といえるでしょう。
重量も1kgを切っているのでバイク乗りや軽自動車の方にもおすすめできます。
また耐摩耗性能が高く擦り切れる心配がなく、汚れにも強いので手間が少なくすみます。
これさえ持っておけば強風の日や寒い日なんかでも充実した焚き火を行えるでしょう。
④モーラナイフ ブッシュクラフトナイフ
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薪を使って焚き火をする際には必須のアイテムですね。
斧よりも軽量でコンパクトなので使い勝手がとても良い製品。
ブッシュクラフトナイフがあると薪割はもちろんバトニングもできますし、ウッドクラフトなんかも楽しめます。
さらに調理にも使えるまさにマルチナイフ。
しかもこのモーラナイフはファイヤースターターもついているので種火が要りません。
万が一マッチやライターなどを忘れてしまっても安心です。
使い方は簡単で付属の金属棒を刃の背面で軽くこするだけです。
ブレード素材にはサビに強いステンレススチールが使われ柄の部分はラバー製で滑りにくい素材となっています。
ケースはプラスチック製で先端に水抜き用の穴が空いてあるので水場でも使えるでしょう。
私も最初はナイフを持っていなかったのですが1本はあると何かと便利です。
⑤キャプテンスタッグ エコー燃料
引用:キャプテンスタッグ
薪ですと普通の着火剤でも着きやすいのですが炭となると苦労することも。
炭だけで全て事足りれば余計な手間も省けます。
そんな時に役に立つ製品でしょう。
木炭の粉を固めて着火剤を混ぜたものです。
真ん中に穴が空いており空気も通りやすい構造。
また燃焼時間も長く1時間30分程度。
しかしこれだけではやや火力不足なので普通の炭も使いましょう。
焚き火台の底に数個並べて火を着け、全体が赤くなってから炭を入れましょう。
使い方に少し難がありますが、その分効果は抜群です。
炭や薪は使い分けないと損しちゃうかも!?焚き火のやり方徹底解説:まとめ
今回は炭と薪での焚き火のやり方について見てきました。
初心者の方などは炭が良いのか薪が良いのか迷ってしまう方も多いと思います。
焚き火を楽しむのに重視する方は薪を、調理など実用性が大事な方は炭を使いましょう。
燃料の種類もたくさんありますが、基礎知識さえあれば困ることはありません。
また炭と薪の種類もそれぞれ紹介しているので迷ったらまた見に来てください。
ポイントを押さえればスムーズに焚き火の燃料を選ぶことができるでしょう。
最後まで御覧いただきありがとうございました。
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