そんな疑問にお答えします。
デイキャンプでもお泊りでも、タープがあるのとないのとでは快適さが違ってきますよね。
日よけや雨よけとしてはもちろん、幕が一枚張られているだけで外からの視線も気になりにくくなりゆったりとくつろげます。
これまでの経験でも、荷物が増えて多少荷運びが大変になったとしても、タープがあって良かったと思うことがほとんどでした。
今回は入手困難と噂のサバティカルのタープについてご紹介していきます。
目次
サバティカルってどんなブランド?
輸入アウトドア用品の卸売や直営店である「A&Fカントリー」でキャンプギアなどの販売を行っている株式会社エイアンドエフ。
SABBATICAL(以下、サバティカルと表記します)は、2019年9月にエイアンドエフのオリジナルブランドとして立ち上げられました。
アウトドア用品のブランドとしてはとても若いブランドですね。
限定品はおろか、通常商品さえ入手困難なブランドというイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
実は私も最近ちょくちょくオンラインストアを覗いているのですが、残念ながら今日も「在庫なし」の文字が踊っていました。
サバティカルの商品はコスパ最強という評判を耳にするたびに物欲が刺激されはするものの、抽選販売に申し込むのは正直面倒くさい。
そんなふうに思ってこれまではインスタやツイッターで流れてくるレビューや写真を横目に見ていました。
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引用:インスタグラム
しかし、先日友人と行ったキャンプで間近で見せてもらったことで、ついに物欲が限界を迎えてしまいました。
あの美しさを目の当たりにして素通りはできません。というわけでまずはサバティカルについてのおさらいです。
「sabbatical」はラテン語の安息日を意味する「SABBATICUS」を由来とし、長期休暇や長期充電休暇という意味だそうです。
公式サイトで使われている美しいキャンプ場の写真は、長野県八ケ岳高原にある五光牧場オートキャンプ場で撮影されたものが多くあります。
長野県は自然が豊かで私もよく行くキャンプ場が多いので、なんだか親近感が湧いてしまいました。
気になったので調べてみると、サバティカルと長野県とのゆかりは他にもあり、例えばこんなご縁があるようです。
物流センターが長野県塩尻市にある
株式会社エイアンドエフの創業者は塩尻市出身
2021年には長野県塩尻市ふるさと納税の返礼品に、サバティカルのテントが採用される
ふるさと納税で採用された際のテントやポールの収納袋は、塩尻市・塩尻市観光協会と共同でデザインされたオリジナルの仕様でした。
ただでさえ入手困難なサバティカルの商品のオリジナルデザインとあっては余計に気になってしまいますよね。
そんなサバティカルの製品には説明書が同封されていないそうで、説明書は公式サイトで閲覧するようになっています。
説明書を同梱しないのは紙の削減によるSDGs的な試みでしょうか。
紙も集まればかさばりますし、万一印刷したものを忘れてしまっても携帯ですぐに確認できるのはとても便利ですね。
サバティカルのタープにはどんな種類があるの?
種類と特徴
サバティカルで取り扱っているタープは大きく分けると2種類あり、2サイズ展開の以下4種類です。
MARIPOSA M TC(マリポサ M TC)
MARIPOSA L TC(マリポサ L TC)
LUPINE M(ルピネ M)
LUPINE L(ルピネ L)
Mは4人用、Lは6人用です。人数や他に持ち込むキャンプギアの量や配置に合わせてサイズを選んでいきましょう。
以下の表で簡単に素材ごとの特徴をまとめてみました。
品名 | マリポサ | ルピネ |
素材 | TC(コットンとポリエステルの混紡素材) | ポリエステル |
形 | スクエア型(正方形) | ヘキサタイプ(六角形) |
防水性 | △(撥水加工) | ○(撥水加工) |
遮光性 | ◎ | ○(遮光カラーPU加工) |
通気性 | ○ | △ |
防炎性 | ○ | × |
重さ | 重い | 軽い |
マリポサ
引用:サバティカル公式サイト
スクエア型のタープは空間を広く使いやすいので、大人数でのキャンプをするときにもおすすめです。
メインポール2本と、サイドポール2本が必要になりますが、その人数を活かして手早く設営できそうです。
マリポサはサイズごとに別売りのサバティカルのシェルターと連結できるので、統一感のある空間を作ることができます。
サイズ | M | L |
推奨人数 | 4人 | 6人 |
メインポール×2 | スチール
Φ32mm 全長240cm |
スチール
Φ32mm 全長270cm |
サイドポール×2 | スチール
Φ22mm 全長160cm |
スチール
Φ22mm 全長170cm |
ロープ(長) | 8m2又ロープ×2 | 9m2又ロープ×2 |
ロープ(短) | 2.5mロープ×6 | 3mロープ×6 |
重量 | 総重量11.3kg
本体4.85㎏ ポール5.45㎏ ペグ1㎏ |
総重量13.75kg
本体6.7㎏ ポール6.05㎏ ペグ1㎏ |
収納サイズ | L75cm
W25cm H20cm |
L79cm
W26cm H22cm |
連結できるシェルター | モーニンググローリーTC | スカイパイロットTC |
ルピネ
引用:サバティカル公式サイト
ヘキサタイプのタープはなんといっても設営が楽なところが強みなので、初心者にもおすすめです。
スクエア型と違いポールは2本だけ。しかもルピネは本体がポリエステル素材で軽いので、より設営がしやすそうですね。
サイズ | M | L |
ポール×2 | A6061
Φ32mm 全長240cm |
A6061
Φ32mm 全長270cm |
ロープ(長) | 8m2又ロープ×2 | 9m2又ロープ×2 |
ロープ(短) | 3mロープ×4 | 3.5mロープ×4 |
重量 | 総重量5.1㎏
ポール2.1㎏ ペグ0.8㎏ |
総重量6.1㎏
ポール2.4㎏ ペグ0.8㎏ |
収納サイズ | L71cm
W20cm H17cm |
L71cm
W22cm H17cm |
防炎加工の有無
我々焚き火好きにとって残念なお知らせですが、サバティカルのタープに使用されている素材はどちらも防炎加工はされていません。
注意
TC素材も燃えにくい素材であって燃えないわけではないので、火の粉が飛んだときなどは注意が必要です。
命にも関わる大切な内容のため、公式サイトのよくある質問を引用します。
テント内で火をつかいたいのですが、防炎加工されていますか?
SABBATICAL(サバティカル)製品は防炎加工がされていません。
本製品には、TC生地は天然繊維のコットンと化学繊維のポリエステルの混紡繊維が使用されており、生地自体の水分量が多いために燃えにくい素材ですが、火気厳禁です。
火災や酸欠、一酸化炭素中毒などの恐れがあり大変危険です。火器の使用はもちろん、付近に火を近づけないでください。
引用:サバティカル公式サイト
質問はタープではなくテントとして記載されていますが、使用している素材は共通のためご紹介しました。
どんな状況下でも共通して言えることですが、やはり火を扱う際は細心の注意が必要ということですね。
以下にご紹介する動画では、様々な素材を燃やすとどんな燃え方をするのか実験されています。
適材適所。素材についての知識を持った上で、適切に購入するギアを選んでいきましょう。
紫外線カット機能
特に女性の中には、アウトドアが趣味だけれど日焼けするのは嫌。そうお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご自分でなくても、恋人に日焼けをするから一緒にキャンプには行かない、なんて言われてしまうと寂しいですよね。
大切な人とキャンプを楽しむための誘い文句のひとつにできやしないかと、紫外線カット機能について問い合わせてみました。
結果、サバティカルのタープはルピネもマリポサも残念ながらUPF値は持ち合わせてはいないとのことでした。
メモ
よく聞くSPFやPAは日焼け止めクリームなどに用いる数値で、衣服などの紫外線への防御率を示す数値がUPFです。
UPF値は持ち合わせていませんが、紫外線カット機能に関しては生地が厚い分マリポサの方が防御率は高いそうです。
公式なUPF値がないとはいえ、タープの有無が日焼けに大きく関わってくるのは明らか。
日傘のような完全遮光とはいきませんが、少しでも日焼けをしたくない方は商品を選ぶ際に参考にしてみてください。
また単純に製品としても紫外線に当たることで布自体が日焼けしていくことは当然避けられません。
キズや汚れのひとつにも思い出を見出せるような愛着を持って、自分だけの最高のキャンプギアと向き合っていきたいものです。
サバティカルのタープの入手方法
現在、サバティカルの製品はエイアンドエフ直営店とオンラインストアからの購入が正規ルートでの購入方法です。
地道に再入荷のお知らせメールを登録したり、公式LINEに登録したりして次の入荷を待つしかないようですね。
予約もできないため公式サイトで次の入荷日や販売方法を確認し、地道に争奪戦を勝ち抜いていきましょう。
直営店で行われている展示会では実物を見ることも可能ですが、私のように一目惚れしてしまわないようにお気をつけくださいね。
サバティカルのタープの下で焚き火はできる?注意点を徹底解説:まとめ
まとめると、サバティカルのタープは焚き火の間近で使用するのは推奨されないということでした。
とはいえ、適切な距離を保って使用すればもちろん問題ありません。
入手困難なサバティカルのタープを手に入れて、より充実した焚き火ライフを楽しんでいきましょう。